脳卒中

病気の原因と症状

脳の血管に障害が起きて、それにより血液の循環が悪くなって、意識や言語の障害、麻痺(まひ)などが引き起こされるものを脳卒中といいます。原因や症状などの違いから、いくつかのタイプに分類されます。

医学的研究が進むにつれて、脳の出血によっておこることが明らかになったのは、約300年前。その後、出血によるものだけではなく、梗塞によってもおこること、クモ膜下出血によってもひきおこされることなどもわかってきた。
いずれの形のものであれ従来は、

  1. 急に起きる
  2. 意識障害がある
  3. 運動マヒがある

の3つを備えているものを脳卒中と呼ぶこととされていた。

現在では、脳の循環障害によって精神・神経症状をおこしたものを指す広い意味に使われています。このことからもわかるように、脳卒中とは病名ではなく、病態を指す言葉。中気、中風もほとんど同じ意味と考えてよいでしょう。

脳梗塞、脳硬化(脳血栓、脳塞栓)

これらは、動脈硬化によって脳の血管に血栓といわれる血の塊が詰まったり、血管の中が狭くなったときに血液の循環が悪くなって、脳へ送る血液がじゅうぶんでなくなるために起こる病気です。

ろれつがまわらなくなったり、手足に力が入らなかったり、しびれが出たりする症状があり、時間が経過すると意識障害も現れます。

脳出血・脳血栓・脳塞栓はどのように異なるかというと、脳卒中と呼ばれているもので代表的なのは、脳出血(脳溢血) と脳血栓および脳塞栓の3つです。「脳出血」は脳に分布している動脈が破れるもの。その時の出血で脳細胞は破壊され、いろいろの障害をひきおこします。

「脳血栓」は脳動脈が血のかたまりによってつまったり狭くなったりして、そこから先の脳の栄養が障害されるものです。最近では首の動脈がつまる、というケースも増加傾向です。

「脳塞栓」は、心臓の中にできた血のかたまりが脳に運ばれて、そこの血管につまっておこります。一般に脳血栓と脳塞栓とは病態が非常によく似ているところから、ひとまとめにして脳梗塞として扱われることが多くなっています。かつて脳軟化といわれていたものがこれにあたります。

頭蓋内出血(くも膜下出血、脳出血)

くも膜下出血は、高すぎる血圧の刺激によって動脈に瘤(りゅう)ができ、それが破裂して脳の外側にあるくも膜下から出血するものです。脳出血では、高血圧によって脳に持続的に高い血圧が加わると、脳の小動脈が破裂して出血を起こします。
これらのように脳で出血を起こすと、頭痛や吐き気、意識障害などの症状が現れます。

脳出血は脳の血管が破れるものだから、たいてい突発的に発作がおこります。これに対して脳塞栓は、血管が徐々に狭められたり、血栓がつまったりします。朝、目が覚めたら口がまわらなくなっていたとか、手足がしびれていた、とかいった形でおこることが多いものです。

また、脳出血は高血圧がある時におこりやすくなります。高血圧と関係なく白血病などの出血性疾患によっておこることもありますが、それはごくまれです。

脳梗塞は血圧は特別高くなくてもおこります。むしろどちらかといえば「低血圧者」が脳梗塞になりやすいのです。なお低血圧者は、梗塞によるものではなくても、脳への血液が不十分になりがちで、失神状態を招きやすいものです。

脳卒中で半身不随になる理由

一般に、脳出血に比べて脳梗塞のほうが症状は穏やかです。しかし、脳細胞がやられることに違いはないわけだから、結果的にはほぼ同じような障害に見舞われます。
われわれの体の神経系統を大別すると3つになります。

自律神経系
意思によって動かすことのできないもので、内臓や腺などに分布しているものです。
錐体路系
自由意思による運動を可能にしているもの。顔の表情をつくつたり、手足を動かしたりします。
錐体外路系
主に全身の機能のバランスをとる働きをします。

脳卒中は、このうちの錐体路系に異常がおこるものです。錐体路系は、まず大脳皮質の神経細胞にはじまります。ここから人間の場合、約100万本の神経繊維が出ていますが、それらはしだいにまとまって束になり、内包という部分を通り、中脳から後脳の橋底部へ、さらに延髄を走った後、顔や舌、腕、脚などへ達します。

また、延髄の下端で左右が交差して反対側にまわり、左大脳半球から発せられた命令は右半身に伝えられます。反対に右大脳半球からのものは、左半身に伝えられる。このため、もし出血や梗塞がおこつたところが左半球なら、右半身の運動が障害される半身不随になります。

半身不随が人間に特有な障害であるのは、手足の機能が著しく分化した人間において、錐体路の機構もまた高度に複雑に発達しているからです。

錐体路の発達の未熟な動物、たとえばチンパンジーなどに実験的に半身不随をおこさせても、じきに治ってしまいます。

脳卒中の食事療法について

脳卒中の発作が起きたとき

発作が起きたときには食べることができないので、栄養補給には、脱水と電解質の異常を防ぐために点滴で水と栄養剤を投与されます。発作後、数日が経過し吐き気や嘔吐がないことを確認できてから流動食を少しずつ食べるようになります。その後、三分粥、五分粥、全粥から普通のご飯へと移行していきます。

ただし、回復が悪くいつまでも食べることができない状態のときには、チューブを用いて鼻腔から栄養剤を流し込む方法がとられます。

働き盛りの人に「ある日突然おこる」恐怖

脳卒中はある日突然おこる「病気」として恐れられています。原因となるものは、必ず数年以上前から徐々に積み重ねられているものです。

30代、40代の働き盛りの人を青天の霹靂のごとく襲うケースが多くなっているのです。最近の週刊誌などでもとり上げられていますが、高校生や中学生に高血圧者が激増している事実と照らし合わせてみれば、起こるべくして起きているのです。

肉食過剰は血液を酸毒化し、ドロドロにします。高血圧症状は、そのひとつのあらわれといえるでしょう。これに現代社会のストレスが加われば、脳卒中がおこりやすくなるのは当然です。
誤った栄養知識と経済競争の中で、肉食とストレス両方の影響を最も強く受けている働き盛りに、発病痛者が激増するのも自然の道理なのです。

突然死や半身不随に見舞われるのがイヤだったら、悪食と過剰ストレスを日常生活から排除していかなくてはいけまsん。脳卒中は全身病です。脳の循環に異常がおこるのは、その部分現象。体質の立て直しが必要なのです。

まひ状態で咀しゃく、嚥下が困難なとき

咀しゃくや嚥下、つまり、食べ物を噛み砕いたり飲み込んだりするための筋肉がまひした状態では、食べ物がいつまでも口の中にあり、口からこばれてしまうこともあります。症状が回復するのにしたがって、流動食から半流動食へ移します。

ゆっくりとよく噛んで食べるように訓練するのも大切なことです。

調理のコツ

塩分の摂取に制限が必要になるので、薄味でもおいしく食べられるメニューを組み合わせ、塩分を効果的に使いましょう。

噛んだり飲み込んだりすることが困難な場合には、豆腐や茶碗蒸しなどのど越しの良いものや、ゼリーやプリンなどの半流動のもの、柔らかく煮たものをさらにミキサーにかけたり、裏ごしします。水分はむせることがあるので、ゼラチンや片栗粉などでとろみをつけると良いでしょう。

脳卒中の治療のポイント

  1. 血圧障害を治す。高血圧者は脳出血をおこしやすく、低血圧者は脳梗塞になりやすい。
  2. ストレス解消を上手におこなう。抗ストレス食品の活用と併せて、健康に関する正しい基礎をもつことは不可欠である。
  3. 腸内の毒素を一掃する。腸内に有害菌が繁殖して大量の毒素が発生すると、脳の血管は非常にひよわになる。便秘しないことが一番大事。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  5. 動脈硬化防止に有効な食品を積極的にとる。ソバ、黒豆、コンプ、ニンニクなど。
薬効食品と自然療法
酵素
浣腸して腸内をカラッポにしてから、多めに飲む。腸の負担を除くと、脳血管の負担も軽減される。
ギシギシ
濃く煎じたものを、どんどん飲む。解毒作用が著しい。
アカザ
葉茎を煎服。半身不随を防止する。
クワ
葉を煎じ、お茶代わりに飲む。
ソバ
ソバがきを常食する。動脈硬化を防止する

心臓病

病気の原因と症状

心臓は私たちの体の中で全身に血液を送るポンプの役割を果たしている重要な臓器で、この心臓が停止すると死に至ることになります。心臓が血液を送り出すことができるのは、心臓の筋肉(心筋)が収縮と拡張を繰り返しているからです。

心臓病とひとくちに言っても多くの種類があるのですが、中でも死亡原因の上位を占めている虚血性心疾患は恐ろしい病気です。この虚血性心疾患には、一般によく知られている狭心症や心筋梗塞があります。これらは、冠状動脈という心臓の外側の表面を覆っている動脈の血管に動脈硬化が起こり、血流が悪くなったり、詰まったりして生じるものです。血液の流れが悪くなると、ポンプの役割を正常に果たすことができず、症状として、胸の痛みや息苦しさ、吐き気などが現れます。

動脈硬化にならないようにしておくことが、狭心症や心筋梗塞を防ぐことになります。

心臓病の食事療法について

食事療法の中心となるのは、心臓病の発作が起きた時の対応と動脈硬化の危険因子の除去です。

消化・吸収の良いものを食べる

食事をすることで心臓には大きな負担がかかります。ですから、心臓病の発作が起きた時には消化・吸収の良いものを食べるようにして、できるだけ心臓の負担を減らしましょう。

脂肪を控える

発作が起きたらしばらくは低脂肪食にしておきましょう。脂肪の多い食事を摂ると血液中に脂肪が増加し、不整脈をおこしやすくなります。

食べる量を控えめにする

食べ過ぎると動脈硬化の危険因子の肥満、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病などの誘因になります。肥満の人は減食して早めに減量し、心臓の負担を軽くしなければなりません。すでに糖尿病や高脂血症(脂質異常症)である場合には食事療法での治療が重要になります。

ゆっくり食べる

食事はゆっくりと時間をかけ、よく噛んで食べましょう。1回の食事につき、最低30分かけて食べることを目安にするとよいです。ゆっくり食べる習慣をつけると、ほかの生活の面でもゆっくりになり、発作の再発を防ぐことにつながります。

青魚をしっかり摂る

青い魚といえば、イワシやアジ、サバ、サンマなどがあります。これらにはEPAがが含まれていて、コレステロールを下げ、血栓を予防する作用があります。

食塩を制限する

食塩の摂取量が多いと、血液中のナトリウム濃度が増え、血液循環量も増すので、心臓はその分たくさん働かなくてはならないのです。

調理のコツ

発作が起きたあとには、油の多い料理は控えて、蒸す、煮るなどの消化が良いメニューにしましょう。また、油は動物性の油脂ではなく、植物性の油を使うようにしましょう。

できるだけ新鮮な材料を使い、酸味や香辛料をうまく利用して薄味でもおいしく食べられる工夫をします。

高脂血症(脂質異常症)

病気の原因と症状

私たちの体の血液の中には、コレステロール、リン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸の4種の脂質が存在しています。そして、これらのうちのどれか1つでも多いと高脂血症(脂質異常症)とされています。コレステロールと中性脂肪が多くなると動脈硬化の危険が高くなるので特に注意が必要です。

血液と脂質というのは、水と油と同じでお互いに溶け合うことがなく、脂質自体はそのままでは血液中に存在することはできません。では、どのようになっているのかというと、タンパク質に包まれたかたちで存在していて、これは「リポタンパク質」と呼ばれています。リポタンパク質は、比重によって軽いものから重いものまで分類されていて、軽い順にカイロミクロン、超低比重リポタンパク質(VLDL)、低比重リポタンパク質(LDL)、高比重リポタンパク質(HDL)となっています。

高脂血症(脂質異常症)が起こる原因は、食生活の乱れや運動不足、また、遺伝もあると考えられています。食事では、量の食べ過ぎをはじめ、脂肪・糖分・アルコールの摂り過ぎや食物繊維不足が問題となります。

高脂血症には次のようなタイプがあって、症状の出方も違います。

Ⅰ型

血液中にカイロミクロンが多く中性脂肪が増大した状態。腹痛や膵炎、皮膚が脂ぎる、発疹性黄色腫などの症状があらわれます。

Ⅱa型

LDLが多く総コレステロールが増大した状態。末梢・冠状動脈硬化、節々や腱に脂肪の塊ができたりします。

Ⅱb型

VLDLとLDLが多く、中性脂肪と総コレステロールが増大した状態。動脈硬化のほか、節々や腱に脂肪の塊ができます。

Ⅳ型

VLDLが多く中性脂肪が増大した状態。糖質の代謝異常や、痛風になりやすい高尿酸血症が起こります。

高脂血症(脂質異常症)の食事療法について

高脂血症(脂質異常症)の予防や治療には、食事療法が最も重要になります。タイプによって、食事のポイントも違います。例えば、Ⅰ型とⅡ型では次のようになります。

Ⅰ型 食事から摂る脂肪が多く中性脂肪が増えたとき

  1. 脂肪の摂取量を減らす
  2. 油っこいものが好きな人は要注意ですが、この中性脂肪は食事からの脂肪なので、脂肪の摂取量を減らせば、中性脂肪も自然に減少します。

Ⅱa型 総コレステロールが増えたとき

  1. 食べ過ぎない
  2. 血中コレステロールを低下させるのに必要なのは、まず食べる量を減らして減量することです。摂取エネルギーの制限で、肝臓でのコレステロールの合成が抑制され、分解が亢進して血中コレステロールを下げることができます。

  3. コレステロールの摂取量を控える
  4. コレステロールは卵類、内臓類、バター、肉類に多く含まれています。食事からのこれらの摂取量を控えます。

  5. コレステロール低下作用のある食品を利用する
  6. コレステロールの低下作用が期待される食品には、植物油や海藻類、果物、きのこ類、大豆製品などがあります。

調理のコツ

エネルギーの低い食事にするために、肉や魚は脂肪が少ない部位を選びましょう。中性脂肪が増加している場合は、砂糖やジャム、菓子類などの甘いものはできるだけ控えるようにします。果物やアルコールの摂取のし過ぎは中性脂肪値を高くすることになるので、制限しましょう。コレステロールが増加している場合は、バターやラード、ロース肉やバラ肉は避け、牛乳や卵の摂り過ぎにも注意しましょう。

糖尿病

病気の原因と症状

糖尿病とは、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが正常に働かなくなることによって起こる病気です。糖尿病には、インスリン依存型と非依存型のふたつのタイプがあります。

インスリン依存型の糖尿病では、すい臓からのインスリンの分泌が悪くて絶対量が不足しています。かたや、インスリン非依存型糖尿病では、インスリンの分泌量がある程度あっても、インスリンが細胞に作用していくうえで機能が低下している状態です。

インスリン依存型の糖尿病については、小児期または青年期に発症しますが、原因としてはウイルス感染や自己免疫が関係しているのではないか、と考えられています。そして、このタイプではインスリンの注射をうちながら食事療法をおこなっていくことになります。

もう一方の、インスリン非依存型糖尿病については、成人や壮年期に発症することが多く、遺伝や体質的な関係が強いのです。それに加え過食や肥満、ストレスなどが原因となり発症することがあります。食生活の変化により、最近では子供でもこちらのタイプの患者が増えています。

糖尿病の症状には、全身の倦怠感や体重の減少、尿量の増加、のどの渇きなどがあります。特に強く出るのはのどの渇きで、水分を欲し夜中に何度も目が覚めるといいます。糖尿病の合併症では、血管障害をはじめ、神経障害、皮膚病、感染症、腎症などが起こります。特に問題なのは血管障害で、太い血管に起こる動脈硬化から狭心症や心筋梗塞を引き起こします。細い血管だと目の網膜の毛細血管に障害が起こり、ひどい場合には失明にいたることもあるのです。

治療には血糖降下剤が用いられますが、最も重要なのはやはり食事療法です。放置しておくと、自分自身でインスリン注射を打たなければいけなくなり、糖尿病性腎症では人工透析が必要になることもあります。

失明することもある

糖尿病が重症になると、高度の視力障害と神経症状があらわれます。視力障害として、目がかすんだり、時にはまったく見えなくなったりする。神経症状としては、がんこな神経痛が起きたり、性欲の著しい減退や手足のしびれが起きたりします。

さらに進行すると、下痢をくりかえし、痛みで夜も眠れないほどになり、糖尿病性昏睡に陥ると生命が危くなります。このような危険な病気であるにもかかわらず、糖尿病が甘くみられている理由のひとつは、初期症状がきわめて軽いことです。
糖尿病は、かなり進行しても、それほどはっきりした自覚症状があらわれないことが多いのです。そのため、健康診断や人間ドック検査、生命保険加入検査などでやっと発見されることが多いのです。しかも、糖尿病と診断されたからといって、すぐに特別な症状があらわれるわけでもなく、ただ、尿に糖が出るだけです。

もうひとつは、糖尿病で死ぬ人がほとんどないからです。前述した通り、糖尿病が命取りになることはあります。ところが、その時は必ず別の臓器組織に重大な障害が起こっており、そちらが死因として扱われるのです。すなわち、糖尿病がある程度まで進行すると、必ず動脈硬化が起きます。この動脈硬化が原因となって、脳、心臓、腎臓障害などの致命的障害をひきおこします。糖尿病そのものよりも、派生した別の病気の進行がだんだん速くなり、それが直接的死因として、糖尿病の肩代わりをしてくれるのです。

楯尿病の引き金役、膵臓を弱らせる食べ物に気をつける

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が異常に増加する病気です。正常な人の血糖は100mg/dl前後ですが、それが200mg/dl~300mg/dlにも上昇してしまうのです。
おまけに、血糖は尿に含まれてどんどん排出されてしまいます。だから、糖尿病患者の血糖値がいつも300mg/dl以上もあるということは、細胞内にある糖分がどんどん抜きとられていることを意味しているのです。
われわれの体では、ブドウ糖は物質代謝の基本的物質として働いています。体細胞の合成にも、エネルギーの産出にも不可欠なものです。その貴重な物質がどんどん流れでてしワまうのだから、体がフヌケ状態になるのも当然の話なのです。

では、なぜそんな異常な血糖値になるのでしょうか。それは膵臓の働きが悪くなるためです。膵臓というのは、ちょうど胃袋の真下にある横にヒョロ長い臓器である。

ここではインスリンンというホルモンが製造され、内分泌液として直接血管の中へ分泌されています。インスリンには血液中のブドウ糖を燃焼させて血糖値を下げる働きがあります。インスリンが正常に分泌されていれば、血糖値は100mg/dl前後の正常値に保たれます。

しかし、膵臓の働きが衰えてきて、インスリンが必要なだけ分泌されないようになると、血糖がどんどん増えてきます。そこで問題となるのは、膵臓の働きを悪くさせる原因です。

それは、動蛋食品、精白食品の過食です。精白食品、とくに白米・白砂糖は消化吸収がよすぎて、血糖値を急激に上昇させるのです。それに対して膵臓は、血糖値を一定に保持するためにインスリンを盛んに分泌して、異常な過血糖の処理を行います。
こんな状態が1日に何度も反復しておこれば、膵臓は疲れはててしまい、ついにはインシュリンの製造、分泌はストップしてしまいます。これに拍車をかけるのが動蛋食品(肉、牛乳、卵)。

膵臓はインシュリンだけでなく、消化液( 膵液)も分泌しています。この膵液はタンパク質を分解する際に重要な働きをするものだが、動蛋食品をとると、その需要が非常に大きくなります。

膵臓は膵液の分泌を行いますがやがて疲れてしまいます。そうなると、インスリン製造力も弱体化してしまいます。糖尿病になると、きわめて動脈硬化がおこりやすくなるのは、高血糖状態になると、血管壁に脂肪変性がおこりやすくなるからです。

動脈の細胞の中には、ほんのわずかではあるが、インスリンが蓄積されています。そこでは、細胞が正常に械能するように働いているのです。
血液中の糖分が高くなり、しかも膵臓からのインシュリン分泌が衰えてくると、動脈壁中に生理的に含まれているインスリンも動員されることになるのです。動脈壁に弾力をもたせるとともに、動脈壁の細胞が正常に機能するように働いているインシュリンが、血液中に流れでてしまうと、動脈壁細胞内に脂肪変性がおこります。

細胞内に、正常時にはみられない大量の脂肪沈着がおこるのです。こうなると、動脈壁細胞の働きは著しく弱められる。これが動脈硬化です。動脈が硬化すれば、必然的に血圧も上昇し、それによっていっそう動脈硬化は悪化していきます。

糖尿病の食事療法について

糖尿病の食事療法は、以前では糖質を制限することが中心でした。しかし、糖尿病の治療目的や目標が大きく変わり、食事療法の基本になることも、適正なエネルギーを補給する、各栄養素を適正に補給する、規則正しく食べる、というふうに変化しました。

まず玄米・菜食に切り替えて、血管の生理を正常にする

糖尿病を根治させるためには、食生活を改めなければいけません。一般に、糖尿病患者の血縁に糖尿病が多いことから、遺伝性の病気という印象が強いのですが。それもつきつめていけば、食生活の問題にたどりつきます。同じような食生活をしていて、1人が糖尿病になれば、別の人も糖尿病になりやすいわけです。

まず、膵臓に多大な負担をかける動蛋食品、精白食品をやめることが先決になります。そのうえで、健康食品の酵素、葉緑素、胚芽を補給します。

酵素は腸機能を整え、健全な血液の造成を促進します。葉緑素は、血中の毒素を中和し、胚芽は血液性状を正常化する効果大です。こうしてきれいになった血液が全身をめぐるようになると、膵臓機能は回復し、血管の生理も正常化に近づきます。その健全な状態を維持し、再び糖尿病にならないようにするためには、食生活を玄米・菜食に切り替えることが必要です。植物性炭水化物が主体であるから膵臓に過重な負担をかけることはなく、無精自食品だから血糖を異常に上昇させることもないのです。インシュリンを大いに節約できる食生活だから、膵臓の健全な働きが保たれるのです。

インスリン依存型糖尿病の場合

インスリン依存型糖尿病の患者は発育期や成長期にあたるため、エネルギーの制限は厳しくおこなわず、必要な栄養素はじゅうぶん摂るようにします。大切なのは、必要なエネルギー量を確保すること、各栄養素の必要量を摂ること、糖尿病を上手にコントロールするために一日に何度かに分けて食べること、です。

インスリン非依存型糖尿病の場合

インスリン非依存型糖尿病の食事療法は、バランスの良い食事を腹八分目に食べる健康長寿食といえます。大切なのは、腹八分目にしておくこと、タンパク質・脂質・糖質の三大栄養素が過不足にならないようにすること、各種のビタミン・ミネラル類を不足しないこと、食物繊維が豊富な食品をじゅうぶん摂ること、です。

調理のコツ

見た目にボリュームがあるようなメニューを考えます。肉や魚は脂身が少ない部分を使うようにして、カサが大きなものや、海藻、きのこ類といったエネルギーの低いものと組み合わせて食べると良いでしょう。ただし、腎臓に障害のある場合には、肉や魚などのタンパク質の摂取に制限が出てきます。

揚げ物はなるべく避けて、炒め物やサラダなどに植物性の油を使います。味つけについては、砂糖の量を減らし、全体的に薄くします。

盛りつけは、大皿に山盛りにしないで1人ずつ別に盛り、できるだけ皿数が多くなるようにしましょう。

自宅で血糖値を下げる 方法はこちら。

糖尿病の治療のポイント

  1. 精白食品は厳禁。白米、白パン、白砂糖などの精白食品は血糖値を急上昇させて、膵臓を弱らせ、動脈硬化を助長する。
  2. 肉、牛乳、卵をやめる。動蛋食品は膵臓を著しく疲れさせ、インシュリンの分泌を悪くする。
  3. 過食をやめる。過食は消化機能の減退を招き、代謝をいよいよ混乱させる。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  5. ストレスを上手に解消する。
  6. 体重を落とす。減量すると、脂肪分と一緒に老廃物も排泄される。代謝は正常化し、筋肉も強靭になり、スタミナのある体に回復する。
  7. 白砂糖はやめ、黒砂糖に切り替えを。ただし、多食は避ける。
薬効食品と自然療法
朝鮮人参
配糖体(バナキロン)が膵臓のインスリン分泌を促進して血糖値を下げる。のどの渇き、脱力感、多尿、かゆみなどの症状の解消に、また抗ストレス作用も大いに有効に働く。
クコ
果実(ナマまたは干したもの)を煎服する。
カキドオシ2
花穂を煎じて飲む。
ニラ、ネギ、ニンニク
ネギ類は体内でビタミンB1効果を高めて、糖代謝を正常化させる。
カボチャ
糖尿病の特効食品といわれている。膵臓に活力を与えて高血糖を下げる。

糖質カット酵母「パクパクくん」なら糖質をたくさん摂っても大丈夫です。

高血圧

病気の原因と症状

心臓は全身へ血液を送り出すとき収縮と拡張をしますが、そのときの値が血圧で、それぞれを収縮期血圧、拡張期血圧といいます。一般に最高血圧といわれるのが収縮期血圧のことで、最低血圧といわれるのが拡張期血圧のことです。

WHO(世界保健機構)における分類では、最高血圧が140 mmHg未満であり、かつ最低血圧が90 mmHg未満が正常血圧と定められています。そして、最高血圧が160 mmHg以上、または最低血圧が95 mmHg以上だと「高血圧」とされます。

私たちの心臓は緊張することでドキドキしたり、急に寒い環境にたたされたりした場合にも、血圧は上がります。ただ、こういったときに血圧が上昇するのは一過性のもので、高血圧とはいいません。

高血圧になると、頭痛や肩こり、吐き気、めまいなどの症状があらわれることがあり、放置しておくと命にかかわる重大な病気を引き起こすのです。

高血圧には、何か他の病気が原因となっていることから起こる二次性の高血圧と、他には原因となる病気がなくても起こる本態性の高血圧のタイプがあります。

高血圧の人の9割が本態性高血圧であり、本態性というのは、つまり遺伝的な要因があるということです。引き金となっているのは、食生活の習慣です。血圧が高い人は、一般的に味の濃いものを好み、塩分を摂り過ぎの傾向があります。毎日の食生活では、塩分の摂り過ぎ以外にも、カルシウムやカリウムの不足を防ぎ、全体的な量の食べ過ぎにも気をつけなければなりません。

腎臓と高血圧はもちつもたれつ

腎臓には毛細血管が密集しています。高血圧に抵抗しているうちに血管壁は肥厚し、内径が狭くなると、組織の血液供給が不十分になって、腎硬化症となって機能は極度に落ちてきます。眼底の動脈は、血圧の変化がそのままあらわれやすい。動脈が細くなり、網膜出血がおき、ついに乳頭浮腫がおこるようになります。
高血圧症で心理的圧迫を感じているというのは、このような最悪の状態を無意識のうちに想定してしまうからでしょう。

こんな悪循環をくりかえしていると、内臓機能に変調がおきますが、とくに犠牲になりやすいのは腎臓です。また逆に、腎臓機能低下があると、高血圧がおきやすくなります。
若い人では、尿タンパクや血尿が出たりしているうちに、いつとはなしに高血圧がおきるし、中年以降では腎孟腎炎や前立腺肥大のため尿路がつまり、たまった尿で腎臓が圧迫されると、急に血圧が高くなる、というケースが多くなります。

腎臓機能が低下すると、腎臓は、ナトリウムやカリウムなどの電解質の代謝に関係のあるホルモンの分泌を促し、同時に血管の収縮をおこすため、結果として高血圧を招くことになります。

高血圧の食事療法について

高血圧の治療法には、食事療法をはじめ、薬物療法、ストレス解消などがありますが、なかでも重要なのは、やはり食事療法です。

食事では減塩によるナトリウムの制限が第一となります。漬け物や汁物など塩分が多い食品はできるだけ控え、全体的に薄味に調理します。食塩、みそ、しょうゆなどの消費量を日頃からチェックしておきましょう。

減塩をおこなっても血圧が低下しない、という場合もありますが、これは食塩に反応しないタイプの高血圧だと考えられ、血圧降下剤が用いられます。血圧降下剤を服用している場合にもそれだけで良いのではなく、食事で減塩をおこない、薬の効果を高めるようにしましょう。

また、全体的な食事の内容を検討して、栄養バランスが保たれているかチェックすることも大切です。

腹八分目にしておく

太った人には血圧が高い人が多いのですが、体重を落とすことで全身の血液の循環量が減って血圧が下がります。肥満で高血圧の人は、減塩とともにまずは減量しましょう。そのためには、満腹になるまで食べてはいけません。

油は新鮮な植物油か魚油にする

植物油や魚油には不飽和脂肪酸が含まれていて、この脂肪酸には血圧やコレステロールを低下させる作用があります。さらに、魚油にはDHAやEPAが含まれ、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓を予防します。
血栓の予防にEPA・DHA

カルシウム、カリウムをしっかり摂る

カルシウムとカリウムは、食塩の中のナトリウムと競合しあってナトリウムの血圧上昇作用を抑えるので、これらをじゅうぶんに摂りましょう。カルシウムを増やす食品は、牛乳や乳製品、小魚、豆腐、緑黄色野菜など。
カリウムを増やす食品は、さまざまな野菜や果物です。野菜・果物は生で食べるほど、より多くのカリウムを摂ることができます。
トマトにはカリウムが豊富ですから旬の夏の間は、トマトをしっかり食べるのがおすすめです。

食物繊維の多い食品を摂る

食物繊維を豊富に含む食品は、食塩が血圧を上昇させる作用を抑制します。特に海藻や果物に含まれている水溶性食物繊維は、ナトリウムを包み込んで便の中へ排出させます。

消化のよすぎる食品はダメ

血圧の理想値は、年齢にかかわりなく、最大血庄120~130mmHGより高ければ高血圧です。高血圧症が中年以後の病気といわれたのは、一昔前の話。現在は、中学生や高校生にも高血圧症患者は多数います。

高血圧を招く最大の原因は、動蛋食品・精白食品の多食です。いずれも、血液を酸毒化させ、粘度をを高めてしまいます。

肉・卵・牛乳は、もともと穀菜食性であるわれわれの体には適しません。白米・白砂糖など精白された不自然食品は、体の自然性(生理)とは相容れないのです。どちらも、腸内細菌のバランスを崩してしまいます。その結果、病的な細菌が繁殖し、大量の毒素を生みだし、それがどんどん血液中に吸収されてしまうのです。また、動蛋食品も精白食品も、動脈硬化を促進し、血圧上昇の原因となります。

炭水化物は、われわれの体にとって何よりも重要な栄養的要素ですが、精白すると、共存しているミネラル・ビタミン・酵素成分が失われます。そのため腸壁から異常な速さで吸収されてしまいます。消化が過剰によくなりすぎる結果です。

高血圧の治療のポイント
  1. 降圧剤にたよらない。生理機能の必然性があって血圧は高くなっているのだから、化学薬剤で無理に血圧を下げてしまうのは、逆効果。体の自然性を回復させながら血圧を下げる、自然療法をおこなうことが大事。
  2. 動蛋食品の常食・多食をやめる。血液中の老廃物をふやし、血液の粘桐性を高める元凶である。
  3. 精白食品は極力避ける。白米や白砂糖などは動脈硬化を招き、血圧を上昇させる。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚、魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  5. 便秘を治す。血液中の老廃物を早く体外に排泄して、血液の粘調性を正常化する。
  6. 過食しない。食物は徹底的に噛んで食べ、よく吸収できるようにする。

調理のコツ

薄い味つけの食事でも、おいしく食べられる工夫をします。まずは新鮮な材料を使い、素材の持ち味を生かしましょう。

薬効食品と自然療法

アカザ
葉茎を煎じて飲む
くこ
葉を、クコ飯やゴマ和えにする
ヨモギ
青汁を20ccほど飲む。
そば
ソバがきを、ときどき主食代わりにとる。ルチンが血圧降下作用をあらわす。

味にアクセントをつけるには、酢やレモン、ゆずなどの柑橘類で酸味を出したり、ごまやくるみなどで香味をつけたり、カレー粉やコショウ、からしなど香辛料を利用するのも良いです。
減塩を成功させる5原則は

です。
これらに真剣に取り組める人は減塩に必ず成功します。ほとんどの人が当たり前だと思って頭ではわかっても行動にうつせずにいます。

煮物や汁物には昆布やかつお節のだしを効かせましょう。

酢は天然の降圧剤とも言われています。発酵黒豆エキスは血圧を下げるには最適です。発酵黒豆エキスの効能と降圧効果