むくみ

病気の原因と症状

私たち人間の体は、成人の場合で60パーセントくらいが水分でできているといわれています。血液やリンパ液が主で、これらは細胞の中や組織の間にも含まれているのです。

浮腫(むくみ)というのは、この血液やリンパ液から必要以上に水分がにじみ出て、周辺の組織にしみ込んだ状態です。体のどの部分にもむくみは起こりますが、特に多くあらわれるのは、顔と足です。むくんだ皮膚は指で押すと跡がくぼんだようになって、しばらくは残ります。

むくみの原因というのは、ほとんどが病気からきているものだと考えられます。例えば、腎臓病になるとむくみがでるのですが、特にネフローゼ症候群腎不全の状態になると、それは顕著にあらわれます。ほかに、肝臓病になると腹水というかたちでむくみがあらわれ、心臓のはたらきが弱っていたり血管やリンパ管の流れが悪くても、むくみは起こります。

また、タンパク質の摂取不足で起こる低タンパク質血症やビタミンの欠乏による栄養障害、妊娠中毒症、アレルギーなど、さまざまな病気が原因でむくみがあらわれるのです。

さらに、病気でなくても、過労や睡眠不足の人、月経前の女性、立ち仕事が続いていたり、きつめの服を長い時間着ていたりすることでも、むくみが起こることがあります。

むくみの食事療法について

昼間に居眠りが多い人は要注意

体内の物質は、すべて水に溶けた姿で代謝活動しているから、よけいな水分が体内に停滞すれば、老廃物や毒素も一緒に体内に残ってしまいます。その後、いろいろな障害をひきおこします。

反対に、とどこおっている水分がスムーズに流れるようになって、よけいな水分が排泄されれば、水と抱き合わせになっている老廃物や毒素も体外に排出できます。こうして組織から老廃物や毒素が出ていけば、それだけ消炎効果が得られます。

排尿がスムーズにおこなわれないで、むくみのある人は、利尿作用をもつ薬草の中から自分に合っているものをみつけて活用するといいでしょう。手軽に利用できて効果が大きいところから、昔から珍重されているのは、トウモロコシの毛およびニワチコです。

トウモロコシの毛の煎汁は利尿効果のほかに、ロシアでの臨床研究では胆のう炎、胆石、黄疸などにも有効であることが確かめられています。薬理成分は、カリウム塩とアルコール不溶性の吸湿性物質といわれていますが、あまりよくわかっていません。

ニワトコの葉・枝・根皮を乾燥させ、煎じた汁は、腎炎・ネフローゼのむくみ、関節リウマチで水がたまったものに効果的です。
薬理成分が何であるかはまだつきとめられていないが、樹皮に含まれるタンニンはそのひとつです。
いずれも20gを500cc の水で半量に煎じ、1日3回ぐらいに分けて飲みます。

肥満は組織によけいな脂肪がたまるという異常であるのに対して、むくみは水分(組織液)がたまっておこるものです。とくに、腎臓病、心臓病、肝臓病、肺疾患、甲状腺障害の時にむくみやすくなります。

むくみは、水分およびミネラルの代謝が混乱してひきおこされる現象ですっから、放置すれば、しだいに疲れやすくなり、体は衰弱していきます。

現代日本人の多くは、それと気づかぬうちに、多かれ少なかれ、むくみに見舞われているはずです。白米を主食にしていると例外なく脚気になりやすいのですが、脚気の主症状のひとつはむくみなのです。ただし、ほとんどは潜在性脚気だから、むくみもあまり強くはあらわれません。顔が何となくはれぼったいとか、朝おきた時、手や足がむくんだ状態になっていて、昼間、体がだるくて居眠りしやすく、根気がないとう症状があったら要注意です。

脚気のむくみには、アズキが効果的です。アズキはB1、B2をはじめ、ビタミンB 群が豊富に含まれます。もともと脚気でむくみがおこるのは、B群の著しい欠乏のため炭水化物代謝が混乱し、それが土台になって、ミネラルや水分の代謝障害がひきおこされるためだから、B群の豊富なアズキはむくみの解消に効果的ということです。むくみが現在はあらわれていない人も、白米主食からくるB群欠乏を解消するために、毎日の食生活でアズキを積極的に活用するといいでしょう。

ゴマやココナッツ頬が体の細胞をひきしめる

むくみに有効な薬草や食品を活用する一方で、むくみをおこさない食生活に切り替えていくことが不可欠です。一方で、むくみをおこす食事をとっていては、せっかくの利尿効果も相殺されてしまいます。

では、むくみをおこさない食事とはどのような食事かというと、体の自然性を損なわない食事のことです。腸の機能を健全化して、血液性状を正常に保つ食事なら、ミネラル代謝もスムーズにおこなわれ、水分の移動も順調にいくから、むくみはおこるはずもないわけです。体の自然性に合致していて、確実に整腸・浄血効果をあらわす食事の原則は、玄米を主食にして、副食に野菜・海藻・小魚介類をとることです。
その原則の中で、とくに次のような点に注意すれば、むくみの根本的解消ができます。

  • 胚芽を十分にとって、代謝活動を盛んにする。胚芽はビタミンB群補給に何よりも効果的な食品。急速にこの胚芽成分を吸収するためには、エキス状のものを活用することが望ましい。
  • ゴマ、木の実で組織をひきしめる。ゴマ、木の実にはリノール酸、租タンパク、酵素がたっぷり含まれていて、細胞の防水性を高め、組織をひきしめ、ダブついている水分を追いだすのに卓効がある。
  • 梅干し、自然塩を適度にとる。ミネラルが豊富に含まれた塩分は、細胞活動を活発にする作用が著しい。とくに胃腸の活動を強化するので、水分代謝を健全化するのにも不可欠。むやみに塩辛いものをとる必要はないが、塩害説に惑わされてやたらに薄味のものばかり食べないことが大切。いわゆる塩害は、精製塩、化学調味料が生みだしている弊害である。
同時に頻尿も改善

正しい食生活に切り替えると、尿不利が治るとともに、頻尿も改善します。頻尿は、膀胱内に一定量の尿をためておくことができずに、頻繁に尿意をもよおすものです。これもなかなか不自由です。

食生活を正すと、生理機能全体が正常になるから、どちらかに傾いている排尿の異常も治ってしまうのです。排尿困難も、頻尿も、その治癒を極力早めるには、健康強化食品を上手に使うのが秘訣です。

まず、これまでの誤った食生活によって弱体化している腎臓・膀胱およびそれらの機能に密接な関係をもつ血管や神経を、健全な姿にいち早く立ちもどらせるために胚芽・葉緑素・酵素の3大健康食品をとります。

そのうえで、むくみのある人は、スイカ糖エキスを用いるのもよいでしょう。

頻尿の人には、朝鮮人参が有効です。体の冷えをとり、神経の過敏性をとり去るからです。なお、頻尿の原因として最も多いのは膀胱炎です。膀胱炎にはウツボグサが効果的です。

花穂20gを水500ccで半量に煎じて、3回ぐらいに分けて飲みます。ウツボグサは肝炎や高血圧にも効果的です。薬理成分はアルカロイドです。

むくみの治療のポイント

  1. 腎臓病、心臓病、脚気を根治する。これらにはむくみがあらわれやすい。
  2. 精白食品、動蛋食品、化学調味料をやめる。これらは血液を汚し、代謝を混乱させる。
  3. ミネラル代謝を正常にする。ミネラル代謝の混乱は、水分代謝の混乱をひきおこし、むくみを招く。ミネラル分の多い食品を積極的にとる。
  4. 精製塩はやめて自然塩をとる。
  5. 細胞の防水性を高める食品を積極的にとる。むくみがおこるのは、細胞機能が弱体化して、余分な水分を組織内に浸入させるのが原因。有益な不飽和脂肪酸を多く含んだ食品(松の実、クルミなど)が大事。
  6. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  7. 梅干しを常食とする。腸内の異常発酵を防止して血液を浄化し、水分代謝を健全にする。
薬効食品と自然食品
トウモロコシ
毛を煎じて飲む。
ニワトコ
葉、枝、根皮を煎服する。
アズキ
軟らかく煮て、塩味で煮汁ごと毎日食べる。
スイカ糖エキス
利尿作用が著しい。
スギナ
葉茎を煎服。とくに腎臓性のむくみに卓効。

特にむくみの原因になる病気がないのに、なんとなくむくみやすいという人は、次のように食事に気をつけましょう。

ナトリウムを制限する

塩分の中のナトリウムが組織の間に多くなると、それを薄めようとして血液やリンパ液から水分が組織の間へ移行します。すると、組織間の水分量が多くなって、これがむくみの原因になります。むくみをとるには、体内のナトリウム濃度を薄くすることが必要です。
それには、減塩食にすることをおすすめします。減塩の程度はむくみの状態によって異なりますが、一般的には、一日の食塩摂取量を3~5グラム程度に制限します。

場合によっては水分を控える

むくみをとるには水分よりも塩分を控えるほうが効果的ですが、心臓の機能の低下が原因になっている場合には、血液の循環を減少させるために、水分の制限もおこないます。

日頃から、水やお茶を飲みながら食事をしている人、間食にジュースなどを飲む人、アルコール類の摂取量が多い人、また、食後に漬け物を食べながらお茶を飲むことが習慣になっている人は、注意が必要です。

タンパク質不足にならないよう気をつける

血液中にタンパク質が不足すると、浸透圧が低下することで血液中の水分が組織間に移行しやすくなります。これは、むくみを助長することになってしまいます。

血液中のタンパク質を増やすには、特に、肉や魚、卵といった動物性のタンパク質を摂ることがおすすめです。それは、これらが良質で、体のタンパク質に合成されやすいことが理由です。

調理のコツ

味つけを薄くした料理を組み合わせたメニューを考えましょう。かまぼこなどの練り製品やハムなどの加工品、漬け物、佃煮、汁物などは塩分が多く入っているので避けましょう。インスタント食品やレトルト食品なども避けるようにして、新鮮な材料を使います。

タンパク質が不足しないよう、毎食、何かしらのタンパク質食品を使った料理を出すよう工夫しましょう。

関連情報

疲労

病気の原因と症状

疲れというのは、多かれ少なかれ誰でも感じるものです。睡眠や休養をある程度とれば、疲れもとれるのが普通です。しかし、休養してもとれないような慢性的に起こる疲労だと、それは問題となります。

疲労には、肉体的疲労のほか、ストレスなどによる心の疲れの精神的疲労、脳や視神経が緊張した状態が続くことによる神経的疲労もあります。

肉体的な疲労は、あらゆる病気の症状としても考えられますが、代表的なものとして、糖尿病、肝臓病、胃腸病、貧血、内分泌代謝疾患、関節リウマチ、ガンなどがあります。

病気が原因ではない場合には、精神的疲労や肉体的疲労が重なって現れることが多く、これは、過労が蓄積したり、精神的・肉体的作業を長時間続けることなどによって、体内でエネルギー源となるグリコーゲンという成分が減ってしまい、エネルギー不足となっているのです。また、その一方では、筋肉への酸素の供給不足によって産生される疲労物質(乳酸)の蓄積が起こっています。

疲労感というのは、運動が不足しても現れますが、過度になっても現れるものです。日常生活で肉体労働が多いなら、横になってごろごろしたりして休息をとります。精神労働をしているなら、スポーツなどで体を動かすことが休息になります。いずれにしても、規則正しい生活を送り、じゅうぶんな睡眠をとることが大切です。

栄養ドリンクの「インスタント疲労回復策」にたよるな

現代人の間に慢性複合疲労シンドロームが蔓延していますが、基本的には肉体的疲労と精神的疲労とに分けられます。現代人の疲労は、体が疲れているようでいて、その実エネルギーを使いきっていないという面と、誤った食生活による内臓の生理的な疲労が隠されている、という2つの側面があります。

玄米・菜食に切り替えることによって、内臓疲労をとり去り、いくら疲れてもひと眠りすれば翌朝はスッキリ、という真の健康をとりもどすことが必要です。

かつてはビジネスマン専用だった疲労回復のドリンク剤が、いまやエネルギー飲料と名付けられて女性層に、はたまた塾帰りの子供にまで飲まれるようになってきました。これらのドリンク剤には吸収されやすいブドウ糖と、覚醒作用のあるカフェイン、そして微量のアルコールが含まれており、一時的に疲労感が軽減するような錯覚をもたらしています。愛飲者の心理の底には、何か栄養が不足しているから疲れるのだろうという誤解が潜んでいるようです。

しかし、問題点が2つあります。第一に、そのようなインスタントな疲労回復策にたよる人は、普段の食生活もまたインスタントであるということです。食生活のお粗末さのツケを、高価なドリンク剤で穴埋めするという本末転倒の過ちです。第二は、現代人の疲労は不足であるよりも過剰が原因である場合が圧倒的だということです。栄養およびエネルギーの過剰なのです。

根深いアンモニア疲労

人類は本来的に穀菜食の食性をもつのですが、とりわけ日本人は数千年にわたって肉・乳なしの食生活を続けてきたという歴史があります。それが戦後、急速に動物性食品がとりいれられるようになり、体の処理能力をはるかに超えるアミノ酸が体内にはいりこんできて、慢性的なアンモニア疲労を抱えるようになってきたのです。

アンモニアはアミノ酸が分解されてできる中間代謝産物で、非常な毒性をもっています。本来は肝臓で解毒され、尿素となって腎臓でろ過されて体外に排泄されるのですが、とても肝臓や腎臓で処理しきれずに血中にだぶつくのです。

現代人は、重要な解毒器官である肝臓・腎臓が疲労しており、働きが鈍くなっているのです。血液はタンパク過剰でドロリとしており、めぐりが悪く、アンモニア毒は全身にまわっている状態です。

また、消化に要するエネルギーを比較すると、肉類は植物性食品の2倍以上とされます。肉類を過食すると、消化器の疲労が重なるということも、全身的疲労の上ぬりをする。体内のアミノ酸過剰は、当然、アレルギー体質をつくります。
いくら休息してもどことなく疲労感があり、だるい、朝起きた直後は頭がボーッとしているという症状の陰には、アレルギー反応が恒常的に起こっています、

病院では自律神経失調症と診断され、副交感神経の働きを抑える化学薬剤を処方されますが、それを飲む前にアレルギーを疑う必要があるのです。これはアンモニア疲労と一連のものです。

肉体疲労は積極的に重ねるべし

もうひとつの過剰はエネルギーです。普通の肉体的な疲労というのは恐れる必要はなく、むしろ積極的に上手に疲労を重ねることによって体はきたえられ、回復力が高まります。ところが現代人は体を使うことが少なくなり、エネルギーが十分に発散されず、これが逆にモヤモヤとした精神的疲労の原因になっています。その一例が不眠症であり、その結果が寝不足感です。このような疲労感は逆に運動などをしてエネルギーを十分に使えば、休息では得られない爽快感を得られるものです。

疲労の治療のポイント
  1. 動物性食品をやめ、玄米・菜食に切り替えること。根治の決め手である。
  2. インスタント食品や外食を減らし、1日1食でもきちんと自然医食を実行すること。朝食や、時には夕食を欠食しても大丈夫。むしろ、栄養過剰を心配すべきだ。
  3. 積極的に体を使い、エネルギーの出し惜しみをしない。寝床についたらすぐ眠れるくらい、肉体的疲労を重ねるよう自分に鞭打つ心がけが必要。
  4. 適度の酒は精神的ストレスと疲れを癒す。
  5. 酢は肉食過剰の疲労回復にはよいが、溶血性に作用し、玄米・菜食ではあまり必要ではない。肉毒を消すミカンを多少とってもよい。
薬効食品と自然療法
ネギ類
炭水化物の代謝に必要なビタミンB1の効果を高める。とくにニンニクやニラは強壮食品として、昔から愛用されてきた。また、抗アレルギー作用もある。
はい芽
各種のミネラルやビタミンの宝庫で、炭水化物の代謝をスムーズに進行させる。精白食品の常食によっておこる糖代謝不全の疲労に効果がある。
朝鮮人参
肉体疲労ばかりでなく、抗ストレス食品でもある。
葉緑素
浄血・解毒・抗アレルギーに。

疲れているときの食事療法について

何かの病気が原因で疲れが現れている場合は、その病気の治療をすることが第一ですが、疲れが現れる原因となる病気がない場合には、休養をとりながら、疲れがとれやすい食事をしていきましょう。

しっかり食べてエネルギーを補給する

まずエネルギーを補給しなければなりませんが、中でも糖質から摂ることがおすすめです。糖質は体内に入るとブドウ糖になり、脳や神経系のエネルギー源となります。これは、精神的な疲労を回復させるために役立ちます。また、脂肪の分解をおこない筋肉のエネルギー源にもなるのですが、筋肉にたまった疲労物質をとり除くには糖質が必要なので、肉体的な疲労にも役立つということになります。

良質なタンパク質をとる

肉体労働によって筋肉を使ったときにタンパク質の必要量は増えるのですが、それだけでなく、精神的ストレスがかかったときにも必要量は増えます。私たちの体は、ストレスがかかるとそれに対抗するためのホルモンをいくつか分泌して、ストレスを乗り越えようとします。そのときに、それらのホルモンによってタンパク質の分解が亢進します。ですから、精神的にも肉体的にも疲れやすいという人は、タンパク質を多めに摂ると良いです。

ビタミン、ミネラルをじゅうぶん摂る

ビタミンB1やB2、ビタミンC、カルシウム、鉄分などは、疲労と関係のある栄養素です。日頃、疲れても栄養剤などを飲むと治まってしまう人は、こういった栄養が不足している可能性があります。根本的な方法としては、やはり、栄養不足にならないよう、毎日の食事に気をつけることでしょう。

調理のコツ

体を動かし過ぎたとき、または、大きな精神的ストレスがかかったときには、肉や魚、卵、牛乳、大豆製品などのタンパク質が不足しないようにします。また、ビタミン類が豊富な緑黄色野菜などを積極的に摂りましょう。

炒めものや揚げもの、サラダなどで、高エネルギーの油を上手に摂ります。疲れているときには食欲がそれほど無いでしょうから、酢や香辛料を利用して、食欲アップにつなげましょう。

肌あれ

病気の原因と症状

皮膚に潤いがなくなってカサカサする、ツヤがなくなってくすんで見える、弾力がなくなる、血色が良くない、こういった症状を肌あれといいます。皮膚の病気とは違います。

肌あれが起こる原因は、疲労やストレス、栄養の偏り、内臓などの病気といったさまざまなものが考えられ、ただ単に皮膚の表面の手入れだけをしても、症状が改善するわけではありません。全身が健康でなければ、健康で美しい肌は保てないのです。

そして、健康な肌を保つためには、食事療法がとても重要になります。
肌の基礎知識もとても重要です。

肌あれの食事療法について

肌には、体の栄養状態があらわれます。ですから、肌の状態を見ればその人の栄養の摂り方がわかるともいわれます。あれた肌の予防や改善には、まず、全身の栄養状態を良くするよう努めましょう。

各種ビタミンを摂る

健康で美しい肌のために必要な栄養素といえば、やはりビタミンを思い浮かべる人が多いでしょう。皮膚の代謝には、いろいろなビタミンがかかわっているのです。

ビタミンA:ビタミンAは、汗腺や皮脂腺の働きを活発にし、皮膚に潤いを与えます。不足するとカサつくばかりか、表皮の角質層が厚くなって、サメ肌のようになります。また、細菌に対する抵抗力が低下するので、ニキビができやすくなります。体内でビタミンAと同様に働くのはカロテンです。
ビタミンB2:「美容のビタミン」といわれるビタミンです。ビタミンB2は、皮脂の分泌を調整して肌をなめらかにします。不足すると肌が脂性になり、吹き出ものやフケが出やすくなります。唇の乾燥・亀裂や、鼻や耳の周辺の脂漏性皮膚炎などを起こすこともあります。
ビタミンB6:皮脂腺の働きを円滑にする作用があり、ビタミンB6が不足しても肌が脂性になります。
ビタミンC:メラニン色素の沈着を防いで、しみやそばかすの悪化を防ぎます。皮膚の結合組織の発育にも関係していて弾力をつくったり、細菌に対しての抵抗力を増します。
ビタミンE:皮膚の隅々まで酸素と栄養素を供給するために必要なビタミンで、末梢の血液循環を良くします。皮膚の代謝の全般に必要で、脳下垂体や副腎皮質ホルモンの分泌に関与しています。

良質なタンパク質を摂る

肌の栄養状態を良くするには、皮膚をつくっているタンパク質を補給することが必要です。特に、卵、肉、魚といった動物性のタンパク質を摂りましょう。これらには、皮膚をつくるケラチンというタンパク質の素材になるアミノ酸が多く含まれています。
良質なタンパク質が不足すると、肌はツヤを失ってカサつきます。免疫機能が低下し、細菌感染に対する抵抗力も低下してしまいます。

脂肪分と糖分を控える

生クリーム、チョコレート、バターなどを食べると、ニキビが悪化することがあります。これは、脂肪や糖を多く摂ることになって、体脂肪の合成が亢進され、皮脂の分泌が増えるからです。それ以外にも、肉の脂身やインスタントラーメンなどに多く含まれている飽和脂肪酸が多い食品は控えましょう。

調理のコツ

卵、肉、魚などの動物性タンパク質を欠かさないようにします。しかし、動物性脂肪が増えないよう、肉は赤身にし、鶏肉なら皮をはがします。バターやラードは避けます。
砂糖の摂り過ぎにも注意します。そして、ビタミン類が多く含まれる緑黄色野菜を積極的にとり入れましょう。

口内炎

病気の原因と症状

口内炎とは、口の中全体の粘膜や、その周辺(唇)に起こる炎症の総称です。頬や唇の内側など口の中の口内炎のほか、歯ぐきにできるものは歯肉炎、舌にできるものは舌炎、唇にできるものを口唇炎、口角にできるものを口角炎といいます。

呼吸をしたり、話したり、食事をするために、口は外部と接していて、細菌やウイルスが侵入する可能性が高くなっています。のどや鼻ともつながっているので、さまざまな粘膜で覆われているのですが、ウイルスなどが侵入すると、それによって炎症を起こしてしまうことがあるのです。

口内炎ができる原因は、そのほかにもさまざまなことがあると考えられます。なかでも一般的に多くみられる口内炎は、アフタ性口内炎です。アフタというのは、口の中の粘膜にできる潰瘍(かいよう)のことをいいます。疲労やストレスによって免疫力が低下していたり、栄養不足(ビタミン類など)になっていたりすることで発症すると考えられています。患部は赤くなり、そのうちに中心部が白っぽくなって、えぐれたようになります。食べたり飲んだりするとき、歯を磨くときなどに、刺激されて痛みが強く出ます。

ものを噛むときに、頬の内側を歯で噛んでしまったことがある人はけっこういると思います。また、熱いものを食べたり飲んだりしたとき、義歯が当たったときなどの刺激で粘膜が損傷し、これらが原因で発症することもあります。これらは、カタル性口内炎といいます。患部の粘膜が赤く腫れて、熱く感じるような痛みがけっこう続きます。

ウイルス性の口内炎には、単純ヘルペスウイルスに感染することでできるヘルペス性口内炎や、誰もが持っている常在菌のカンジダという真菌(カビ)が通常よりも増殖することで発症するカンジダ性口内炎などがあります。ヘルペスウイルスに感染すると、発熱や痛みを伴うことがあります。カンジダ性口内炎では、白いコケのようなものが付着し、斑点のようになります。こちらも痛みが生じます。

口内炎の食事療法について

粘膜の刺激になる熱いたべものや飲みものに気をつけながら、体の栄養状態を良くしていくことがポイントです。

刺激物を避ける

全体的に薄味に調理し、熱いものはもちろん、冷たいものや炭酸飲料、香辛料、酢といった刺激になるものは避けます。

食品添加物を避ける

食品に添加されている化学成分が口の中の粘膜に刺激になる場合があります。できるだけ、保存料や着色料などの使われていない食品を選びましょう。

ビタミン類をしっかり摂る

口の中はやわらかい粘膜で保護されているので、この粘膜の抵抗力を強くさせることが必要です。粘膜の生成に関わるビタミンA、B群、Cをじゅうぶんに摂取します。

タンパク質もしっかり摂る

ウイルス感染が原因の場合には、ウイルスに抵抗するための免疫機能を高めておく必要があります。それには、タンパク質をじゅうぶんに摂取します。また、タンパク質がしっかり働くよう、摂取エネルギーが不足しないようにしましょう。

調理のコツ

口内炎の予防のためには、ビタミン類、タンパク質を日頃から積極的にメニューにとり入れましょう。口内炎ができているときには、刺激となる香辛料や酢などは控えましょう。煮たり、蒸したり、やわらかく調理するのが良いです。

下痢

病気の原因と症状

便を見れば自分の健康状態がよくわかる、といわれます。水分を70~80パーセント含んでいて水に浮くのが理想の便ですが、それよりも水分が多く軟らかい状態の便が軟便で、さらに水分量が多い水様便が下痢便です。軟便や下痢便が繰り返し出て、腹痛や腹部の不快感を伴うことを下痢といいます。

腸は蠕動運動(ぜんどううんどう)といわれる運動をしていて、内容物は肛門へ向かい腸管内を進んでいきます。内容物が腸内を通過する時に、内容物に含まれる水分が体内に吸収されて、水分を適度に含んだ便になるのです。

腸の水分調節がうまく機能せずに腸の中の水分量が増えることが原因で下痢が起こるのですが、水分の分泌が異常に増える場合と、水分の吸収がじゅうぶんでない場合とがあります。また、腸の蠕動運動が活発になりすぎて、内容物が腸内を通過する時間が短くなり、腸で水分の吸収がじゅうぶんに行われないことでも、軟便や下痢便となります。

下痢の中で特に注意が必要なのは、何かの病気が原因の場合です。大腸ガン、ポリープ、潰瘍性大腸炎などの病気が原因となって腸がうまく機能しないと下痢が起こります。この場合は、原因となっている病気を治療することが第一です。

こういった病気がない場合でも、消化不良、暴飲暴食、ストレス、抗生剤などの薬の服用、体の冷えや寒さなどが原因になって下痢になることもあります。そして、下痢といっても便の状態はさまざまですし症状も違ってくるので、便の色や出血の有無、吐き気や発熱があるかなど、よく観察することが大切です。

下痢の時の食事療法について

下痢の原因が何らかの病気である場合には、病気の治療をおこなわなくてはなりません。そして、特に病気が無い場合には、原因となっているものをみつけることが大切ですが、ある程度は食事療法も効果的です。

消化が悪いものは食べない

食繊繊維が多く含まれている海藻やきのこ、こんにゃく、ごぼうなどの野菜は、食べないほうが良いです。消化が悪く腸を刺激するので、症状が悪化してしまいます。

ガスが発生しやすい食品は控える

豆類やいも類、バナナなどの食品は、腸内で発酵してガスを発生します。ガスは腸を刺激するので、こういった食品はできるだけ避けましょう。

アレルゲンとなる食品は避ける

食品アレルギーが原因で下痢になることもあります。人によっては、牛乳や乳製品、卵、魚介類などはアレルギーを起こす原因となるので注意が必要です。

調理のコツ

消化不良など急な下痢の時は、まずは白湯や番茶で水分を補給します。徐々に野菜スープやお粥食、普通食にしていきます。豆腐や白身の魚、鶏のささ身などを使って、煮たり蒸したりとやわらかい調理法を選びましょう。

便秘

病気の原因と症状

便秘は、排便の回数や量が少なかったり、便の質が悪かったりして、スッキリ排便できない状態です。理想の排便は、1日に1回、毎朝決まった時間にトイレに行って、気持ちよく排便できることです。

私たちが食べたものが消化・吸収された後、残った内容物が腸内に長い時間留まると、腐敗や発酵が進み、有毒物質が発生します。そして、腹痛や腹部の不快感、膨張感などがあらわれます。便というのは、つまり、体の中には不要なゴミであり、それがうまく排出されないということは大変なことです。たかが便秘、と思われがちですが、便秘は私たちの体にさまざまな不調をきたす、恐ろしい症状なのです。

良い便の場合は、水分が80パーセントくらいで、残りの20パーセントには、食べカスや腸粘膜がはがれたもの、腸内細菌が含まれているといわれています。よく耳にするバナナ状の便で、善玉菌が優位の状態です。反対に、良くない便には水分が少なくコロコロした硬い便や、水分が多すぎてドロドロした便があり、これらは悪玉菌が優位になっています。

特に原因となる病気がなくて起こる便秘を慢性便秘といい、慢性便秘は、さらに、弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)と痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)のふたつに大きく分けられます。

弛緩性便秘では、大腸の筋力が低下し便を押し出す働きが弱くなっています。お年寄りや運動不足の人に多く見られる便秘です。

一方、痙攣性便秘では、心配ごとや悩みごとといったストレスを抱えることで大腸が過敏になって収縮するため、便の通りが妨げられています。ストレスによるものは便秘と下痢を繰り返す症状もあり、これを過敏性腸症候群といいます。

便秘を改善、解消するためには、毎日の食事が大切なのですが、ほかにも、ストレスをためないようにしたり、適度な運動をして排出力をつけることが必要です。また、排便の習慣をつけることも大切です。便意がなくても、毎朝決まった時間にトイレに行くようにして、これを習慣化しましょう。生活が不規則になったり、便意があるのに忙しさのために排便できないことがあると、排便のリズムが崩れてしまいます。

「ナマケモノ」便秘と「神経質」便秘がある

便秘症は大別すると、2つのタイプになります。2つのタイプというのは先にも言ったように「弛緩性便秘」と「痙攣性便秘」です。

「弛緩性便秘」は腸、とくに大腸の緊張がゆるんで、運動減退が起こったために、便が停滞してしまったものです。便意はおこりにくくなります。虚弱体質、肥満、老衰の人に多くみられるタイプです。

また健康そうにみえながら、腸の緊張性が極度に低下しているということもあります。白米・白パン、さらにめん類・菓子類などの精白したでんぷん質食品を多食している人におきやすくなります。腸壁を刺激する繊維分が足りないために、腸がなまけてしまう状態です。甘いものをたくさんとっている人は、いっそう深刻な状態になります。白砂糖は組織をたるませる作用をもっています。

一方、「痙攣性便秘」は腸壁が過度に緊張し、痙攣をおこしたために、便が停滞してしまったものです。便意は強くおこるのに、スッキリと排便ができません。
直接的な原因としては、精神的ストレスの作用が有力で、神経質な人におこりやすいタイプです。穀菜食民族の日本人が、肉や卵などの動蛋食品を常食していると、非常に神経質で過敏になりやすくなります。

便秘の食事療法について

便秘の種類によって、食事療法は異なります。

規則正しく食事を摂る

朝食を抜いたり、夜遅い時間まで飲食したりしていると便通が乱れます。食事は、1日3回、規則正しく食べることが大切です。朝食が腸を刺激してくれるので、特に朝食は抜かないようにしましょう。

食物繊維で便をつくる

便秘の改善には、便の量を増やすことが大事です。便の量を増やすには、便の材料となる食物繊維をしっかり摂ることです。食物繊維には、水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性があります。水溶性食物繊維は便をやわらかくし、不溶性食物繊維は腸を刺激します。

弛緩性便秘には、便秘薬に頼る前に、市販されている食物繊維が多く含まれた食品などを利用してみるのもよいでしょう。痙攣性便秘の場合は、腸管を刺激することで悪化するので、食物繊維が多いものは控え、消化の良いものにします。
水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含んだ食品、食物繊維たっぷりのイサゴールはこちら。

主食は玄米を中心に

ご飯に含まれるデンプン質の一部は、小腸で消化されずに大腸に達し、食物繊維と同様に働きます。パンやめんは小麦粉からできているので消化がよく、作用はそれほど期待できません。

頑固な便秘の場合には、白米よりも玄米や胚芽米のほうが食物繊維が多く摂れ、改善に効果的です。

調理のコツ

弛緩性便秘の場合、腸を刺激する食品を多く摂ります。主食にも副菜にも食物繊維の多いものをとり入れましょう。また、便のすべりを良くするには油が必要です。植物油、オリーブオイルを料理に使いましょう。

痙攣性便秘の場合には、逆に、食物繊維が多い食品を避けるようにして、消化のよい食品や調理法を選びましょう。

便秘もちの人は早く老ける

現代日本人の食生活は、精白食品と動蛋食品が中心をなしています。だから、便秘の様相も、きわめて複雑になっています。
いずれにしても、便秘をしていると、停滞している便が発酵したり、腐敗したりします。発生した有毒ガス、毒素は老廃物と一緒に血液中に吸収されてしまいます。その有害成分が、全身をめぐっていって、内臓細胞や神経細胞などに漂着して、頭痛、吐き気、胸やけ、めまいなどを起こします。

このような状態が進行すると、慢性病に移行していきます。体質によってあらわれ方は違いますが、特に起こりやすいのは、高血圧症、動脈硬化症、肝硬変。場合によっては、脳出血、狭心症によって突然死を招くこともあります。
同時に、皮膚にも、吹きでものができやすく、肌があれたり、たるんだりします。便秘は早老と密接な関係があります。とくに問題になるのは、便秘がノイローゼの温床になりやすいことです。

現代日本人の便秘が一層されたら、世の中のありようはよほど変わったものになるでしょう。なにしろ、いまや日本人の2人に1人は便秘に悩まされているのです。

便秘をすると、血液が汚れ、血液中の酸毒成分は、どの体細胞よりも、微妙な働きをしている自律神経機能の混乱をおこしやすいのです。

とくに肉、卵を多食している場合は危険です。これらの未消化物が腸内に停滞して異常発酵すると、アンモニア、アミン、硫化水素、インドールなどのきわめて有害な毒素を発するからです。これらの毒素は、不眠や疲労の原因となる別のルートからも、二重三重にノイローゼを助長します。

便秘完全解消の生活術あれこれ

便秘を招きやすい食品を極力避け、便通促進効果をもつ食品を極力利用することが有効です。実際その通りで、とくに白砂糖と肉をやめてアズキ、ヒジキ、サツマイモ、コンニャクなどを極力活用すると便秘はたちまち改善の方向へ向かいます。

ただし、根本的に治すためには、食事のパターンそのものを変えてしまわなければなりません。積極的に腸機能の健全化をはかることが不可欠です。そのためには、日常の食生活を玄米主食、野菜・海藻・小魚類の副食に切り替える、特に、主食に玄米をとることが重要です。

腸の機能が低下しているのは、精白食品でミネラル欠乏になっていること、動蛋食品で腸を極度に疲れさせていることが最大の原因です。

これらの害作用をのぞくには白米や肉をやめることだけでは不足しています。玄米・菜食にして、欠陥の埋め合わせをしなければいけません。玄米によって、ミネラルが十分に補給されるとともに、人間の生理的要求にマッチした自然体の(租タンパク、類脂肪、酵素などを含んだ)炭水化物が与えられることによって、腸の機能は急速に回復します。

腸が健全化するにしたがい、血液も確実に浄化されるから、便秘による種々の害作用ものぞかれていきます。この玄米・菜食の効用を大いに増強させるのは、酵素、葉緑素、胚芽の三大健康強化食品です。

また、便通効果の大きい薬草、ハブソウ、ヨモギ、センナ、ドクダミなどを、濃いめに煎じてお茶代わりに飲むとよいです。自分で煎じるのが大変な場合には、市販のものを利用するのもよいでしょう。
便秘解消のためのお茶はこちら

ミネラル水の活用も、大いに浄血効果を高めます。水道水に天竜石を入れて、二昼夜以上放置すれば、ミネラル水ができあがります。

一般に、食後には大腸の運動が盛んになります。S状結腸や直腸に食物のカスが一定量たまっていれば、その運動高進が自然に便意をおこして排便反射をおこします。
この反射がおこりやすい人では、食事ごとに便意を催します。感受性が強ければ、それほど敏感な反応がおこるものです。

それを考えると、便秘症の人は感覚が相当に鈍っているということです。便意を我慢する習慣をつけてしまった場合も、しだいに感受性は鈍ってきます。

排便反射(正式には胃・大腸反射) は、ふつう朝食後に特に強くおこりやすいものです。この体のリズムに合わせて、排便のキッカケをつくることも大切です。

まず、夜寝る前に食物をとることを極力控え、遅くとも24時までには床につくようにして、睡眠を十分にとり、胃腸を十分に休息させるという準備態勢を整えます。そのうえで、朝おきたとき、少量の飲み物で胃に刺激を与えたり、腹部に物理的刺激を与えます。たとえば、梅干し番茶を一杯飲む、塩ひとつまみを入れた冷水を飲む、または腹部マッサージやウォーキングなど、自分に合った効果的な方法をみつけることが大事なポイントです。

便秘の治療のポイント

  1. 下剤(化学薬剤) は使わない。一時的にめざましい効果が得られても、腸機能の自然性をそこねるから、結果的には逆効果。
    便秘の副作用はこちら。
  2. 白砂糖、肉は厳禁。白砂糖は腸の組織をたるませる。肉は繊維がないために腸内で停滞し、腐敗・発酵をおこして、大量の毒素を発生する。
  3. 精白したでんぷん質食品の常食をやめる。腸の緊張性を極度に低下させてしまう。精神的ストレスに強い体質をつくる。動蛋食品を極力避け、抗ストレス食品を積極的にとる。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った薬草茶や健康食品をプラスするのが、基本原則である。
  5. 緩下作用のある薬効食品や薬草を、積極的に活用する。
  6. 腹部のマッサージ、運動をする。
薬効食品と自然療法
センナ
葉を煎服。粉末を飲んでもよい。
ゲンノショウコウ
煎服。煮立ったらすぐ火からおろし、カスをこして冷ましたものを食事30分ぐらい前に飲む。
ソバ
ソバがきをたびたび食べる。
アズキ
コンブを入れて軟らかく煮て、塩味だけで、毎日茶碗1杯ずつ食べる。どんな頑固な便秘も必ず通じるようになる。

摂食障害

病気の原因と症状

摂食障害(せっしょくしょうがい)とは、心理的なことが原因となって食事のとり方が病的になってしまうことをいい、これは心の病気です。摂食障害には、大きく分けて、食事をほとんどとらなくなってしまう「拒食症」と、大量に食べてしまう「過食症」のふたつがあります。両方とも90パーセントが女性ですが、近年では男性の摂食障害も増えているといいます。

拒食症は、神経性食欲不振症ともいわれます。この拒食症では、食事量が減ったり、低カロリーのものしか食べないことから体重が極端に減ってしまう、女性ならやせ過ぎで生理がこなくなってしまうといった症状があります。

はじめはただ単に「やせたい」という思いから意識的にダイエットをするようになり、それが長いこと続くうちに食べられない状態になって、顕著なやせ型になります。かなりやせてきても、積極的に活動を行い、本人には病気の自覚がありません。また、病気だとわかっても、やせたいという強い思いがあるため、なかなか治療を受けたがりません。

過食症には、いったん食べ始めるとやめられない、無理矢理食べては吐く、食べ過ぎたことを後悔して憂うつになる、といった症状があります。食べた後に食べたものを全部吐いたり、下剤や利尿剤を使って体重の増加を避けようとしたりします。

摂食障害は、栄養状態の悪さから、さまざまな体の不調につながって、最悪死に至ることもある病気です。周りの人から治療の重要性を伝える必要があります。摂食障害には、さまざまなストレスが要因となっていることも多く、周囲の人の理解やサポートがとても大切なのです。

摂食障害の食事療法について

治療では、精神的なアプローチのほか、薬物療法や食事療法、行動療法などがおこなわれます。

栄養剤の投与をおこなう

本人が自発的に食べるようにすることが原則ですが、どうしても食べられず、体重の減少が著しかったり、感覚の異常があらわれることがあります。こういった場合には、栄養状態が非常に悪化していて生命の危機なため、本人を説得しなければなりません。必要であれば、強制的にでも栄養剤をチューブを使って消化管へ入れたり、直接静脈へ入れる方法を用います。

食事は食べたいもの、食べられるものを

すべての栄養素が不足しているので、栄養状態を良くするためには、さまざまな食品を食べる必要があります。しかし、神経性食欲不振症においては、食欲の低下が著しく、食べられるものも限定されます。ですから、ある程度は本人の食べたいものや、食べられるものから食事をとるようにします。

消化・吸収が良いものから

精神的に落ち着いてきたら、まずは、消化が良く胃腸の負担にならないお粥のようなものから始めると良いでしょう。そして食べられるようになったら、徐々に普通の食事へと移行していきます。

なお、この間は、医師やカウンセラーなど専門家と相談をしながら、気持ちを整理させていきます。

調理のコツ

栄養バランスを考えながら、はじめは本人の嗜好や希望を優先させ食品を選びます。最終的には、すべての食品をまんべんなく食べられるようになることが目標です。

胃下垂

病気の原因と症状

胃下垂というのは、胃が通常の位置よりも下がっている、下のほうまである状態をいいます。これは、胃を釣り上げている筋肉が緩んだ状態です。ただ、胃全体が下のほうにあるわけではなく、上の端の位置は正常なのに下の端の位置が下がっている、というものです。つまり、胃がダラーンと伸びてしまっているのです。

生まれつき、このような胃をもつ人の多くは、やせていて筋肉が少ない人です。男性に比べ女性に多い症状で、なかには骨盤の辺りまで胃が垂れている人もいるといいます。

胃下垂だと太らない・・・、こんなことを聞いたことがあるでしょうか。

食事で口から入った食べものは、胃を経てから、消化されながら十二指腸、小腸へと進み、栄養素のほとんどは小腸で吸収されます。しかし、胃が下のほうにあることで、通常よりも、食べものが胃に滞在している時間が長くなり、栄養が吸収されるまでに時間がかかります。ですから、食べているわりには栄養がとれない、ということになります。

また、食べものが胃に残っているので、胃酸が多く分泌されてむかむかしたり、食欲不振になって太りにくいという傾向があるのです。

こうした生まれつきの胃下垂の場合でも、特に苦痛な症状がないということであれば、治療をする必要はありません。しかし、中には、胃が重く張った感じがする、鈍い痛みがあるなどの症状の人もいます。これは、胃アトニーという病気で、胃の筋肉の緊張が低下して、胃の働きが鈍くなっているのです。

お腹の壁の脂肪が不足していたり、腹部の圧力が低下しているやせ型の人は胃下垂だけでなく、内臓全体が下がっていることもあるといい、それを改善するためには、適度な全身運動や腹筋を鍛えることが良いといわれています。

胃下垂の食事療法について

全身の栄養状態を良くすることが、胃下垂の食事療法の目的です。一般的に、やせている人に多くみられますから、しっかり食べて内臓周辺の脂肪を増やし、内臓をきちんと支えられるようにしましょう。

たくさん食べる

少食で、あまり食欲がない人が多いので、がんばってたくさん食べるようにしましょう。間食に甘いものなどをとるようにして、エネルギーを補給します。

胃の負担を減らすような食べ方をする

胃下垂だとあまり空腹感がなく、1度に食べられる量が少ないので、何回かに分けて食べるようにします。1日の総量を減らすわけにはいかないので、胃の負担を軽くするように、何回にも分けて食べます。

胃液の分泌を刺激する

胃液の分泌を亢進して食欲を増すために、香辛料や酢などを利用しましょう。

調理のコツ

消化が良く、食べやすいメニューにしましょう。豆腐や納豆、牛乳、白身魚、鶏のささみ、むね肉などは、消化が良いタンパク質食品です。

油は、新鮮な植物油をサラダのドレッシングや炒めものに使いましょう。

過敏性腸症候群(IBS)

病気の原因と症状

過敏性腸症候群とは、大腸そのものには、炎症や病変がみられないのに、腹部に不快感をともなう下痢便秘といった便通異常、そして腹痛を慢性的に繰り返す病気です。過敏性腸症候群はIBSともいわれますが、このIBSは、さまざまなストレスを抱える現代人に急増している心の病気のひとつです。

過敏性腸症候群(IBS)についての詳細はこちら。

名前のとおり、腸が過敏になって起こります。腸と脳は密接に関係している部分があって、脳がストレスや不安を感じることで、その信号が腸に伝わって影響を与えてしまうのです。

日常的に起こる腹痛や便通異常との見分けがつきにくいものですが、主な原因は心理的ストレスです。過敏性腸症候群のタイプは次の3つに分類されます。

  • 下痢型
  • 外出先で急な腹痛が起き下痢をする。外出が困難になることがある。

  • 便秘型
  • うさぎのフンのような硬くコロコロした便が多く、排便が困難になる。

  • 混合型
  • 下痢になったり便秘になったりを繰り返す。

男性には下痢型、女性には便秘型が多い傾向にあるといいます。

腸に異常が見られないのに、なぜ、痛みや不快感、便通異常が起こるのでしょうか。その原因は複数あると考えられ、未だに解明されていませんが、最近の研究から「腸内細菌」が誘因であることがわかってきました。
過敏性腸症候群の人は、そうでない人と比べて腸を拡張する刺激に対して敏感に反応してしまいます。

その原因のひとつとして、腸内細菌のバランスが崩れることによって悪玉菌が増え、腹痛や腹部の不快感といった知覚過敏が起きやすいということがわかってきたのです。
腸内環境を整えることがこの病気を改善の道でもあります。つまり整腸が重要な鍵となります。整腸といえばやはり乳酸菌です。

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おもにストレスが原因で起こる胃腸の不調や病気を改善するには、まずは、そのストレスの原因となっている事柄を解決できるのが一番です。そして、自律神経が正常になるような生活に改善することが必要ですから、食事療法や運動療法が重要になります。規則正しい生活で体のリズムを整えること、リラックスできる時間をつくることも大切です。

過敏性腸症候群の食事療法について

刺激となる食品を控える

アルコールやカフェイン、炭酸が含まれているような飲料、香辛料などは腸管を刺激するので、できるだけ控えるようにしましょう。ビールのような炭酸系のアルコール類には、特に注意が必要です。
また、冷たいものも注意します。

食物繊維はタイプによって調整する

この病気には、下痢をしやすいタイプと便秘をしやすいタイプがありますから、タイプによって食物繊維の摂取量を調整します。下痢型の場合、食物繊維が腸壁を刺激し症状を悪化させるので制限しましょう。便秘型の場合は、便をやわらかくし便通を良くするために食物繊維を摂りましょう。ただし、多く摂り過ぎると腸内発酵が促進され、ガスが腸を刺激するので注意します。

牛乳・乳製品を摂らない

牛乳には、乳糖という特別な糖質が含まれています。赤ちゃんのときには皆にこの消化酵素があるのですが、それは大人になるに連れ、欠如していくことがあります。これを乳糖不耐症といいますが、牛乳を飲むとお腹がごろごろして下痢をしたり、過敏性腸症候群を悪化させる原因になることもあるので、牛乳や乳製品は摂らないほうが安心です。

調理のコツ

バランス良く食べること、規則正しく食べることが大切です。下痢の場合は、繊維質の多い食品を控えて消化の良い食品や調理法にします。便秘の場合には、海藻類やきのこ類、野菜など繊維質を多めに摂ります。

風邪・インフルエンザ

病気の原因と症状

鼻やのどを中心とした上気道に起こる、急性の炎症のことを風邪(かぜ)といいます。風邪の原因となるのは、鼻やのどがウィルスに感染することです。風邪のウィルスの種類はとてもたくさんあって、どのウィルスに感染したのかを特定することは困難だといわれています。同じウイルスでも型がいくつもあり、しかも、それが年々変異するので、一度感染したウイルスに免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染して、何度も風邪をひいてしまうのです。

風邪の症状には、ご存じのとおり、くしゃみや鼻水、鼻づまり、のどの痛み、せき、たん、発熱などがあります。これは、ウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすからです。
風邪は、われわれにとって、最も身近な病気のひとつです。そのため、だれでもひとつや2つ、自分なりの風邪の治し方というものをもっているものです。

よく紹介されている民間療法的な方法をみてみると、

  • 種実類を積極的にとる
  • ダイコンを大いに活用する
  • 薬草茶を飲む
  • 皮膚の鍛錬

などがあります。

体がウイルスと戦いはじめると、粘膜の内部の組織に炎症が起きて、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。

のどでは、のどの粘膜の炎症が起こり、せきやたんというかたちで、異物を外へ出そうとします。また、熱が出るのは、ウィルスの侵入によって体に異変が起こったことを知らせるサインで、自分で自分の体をなおそうとする免疫の働きが活発になっているからです。

インフルエンザも、風邪と同じく、鼻やのどの上気道の感染によって起こる病気です。しかし、インフルエンザを起こすインフルエンザは、風邪を起こすウイルスとは異なり、症状の重さも異なるので、別の病気だと考えたほうがよいでしょう。

インフルエンザでも鼻水やのどの痛み、せきなど風邪と同じような症状がありますが、風邪と比較すると高い熱が出て、関節痛や筋肉痛などの全身症状を伴います。また、インフルエンザ脳症や肺炎など、重い合併症を起こしやすいことが風邪とは異なります。

風邪・インフルエンザの食事療法について

現代日本人は食生活において完全に油断しすぎています。文字通り油断で、植物油のとり方が少ないのですが、油というより、リノール酸が十分にとられていないのです。

動物性脂肪や、抽油剤使用の植物油を用いては肝臓が傷めつけられたり、血液の油粘製が異常に高くなり体の抵抗力は減退してしまいます。クルミ、松の実、ゴマなどを大いにとる必要があるのです。

ダイコンはすぐれた消化酵素ジアスターゼを含んでいます。現代日本人は美食のうえに過食をしていて消化機能は大いに減退しているから、ダイコンの利用は特に不足気味です。すりおろして食べればいいが、薄切りを純粋なハチミツに漬けておいて、アメ湯として用いてもよいでしょう。

クコ、甘草、ヨモギ茶などの薬草茶は、腸を整え、血液をきれいにする効果があるから、体の抵抗力をよみがえらせて、風邪を早期に治すのに効果的です。

皮膚は機能的に呼吸器系と密接な関係性があります。皮膚を鍛錬すると、組織呼吸をもなめかんらかにすることになるから、基礎体力が増強され、体の抵抗力がグンと高められます。
乾布摩擦、日光浴、薄着の習慣をつけることなどは、ぜひ実行したい習慣dす。ただし、真の健康体ならば、めったにカゼをひくものではありません。ちょくちょく風邪をひくようなら、体質面に問題があるのだから、もっと根本的な療法が必要となるでしょう。

風邪は腸からひく

ふつうは、鼻、のどなどの上気道の急性炎症を主な症状としてあらわす病気を風邪と一般的に呼んでいます。

現代医学では、その原因はいわゆるウィルスにあるとみなして、そのウイルスをやっつけるような薬剤やワクチンづくりに懸命です。

しかし、それはとんだ間違いです。真因はわれわれの体そのものにあるのです。ウイルスがみつけられたとしても、それは外からはいりこんできたものではなくて、自分自身の体でこしらえたものなのだ。腸内で自家生産されるのです。

われわれの腸内には無数の微生物が棲んでいいます。それも、健康体では乳酸菌などの有益菌が優位に立って一定のバランスが保たれています。

ところが、腸内環境が悪化すると、そのバランスがくずれて、病的なバクテリアの増殖が盛んになり、しかもそれは崩壊しやすく、崩壊するとウイルスに姿を変えて、どんどん血液中にはいってしまいます。つまり、血液は汚されるのです。

このウイルスは、血流にのって全身をめぐっていくから、肝臓や腎臓などの臓器器官にも多かれ少なかれ障害をおこすのですが、とくに上気道の粘膜が弱っている人では、そこの炎症が最も目立ちます。

そんな状態を風邪と呼ぶという約束ごとになっているにすぎないのです。風邪の症状だけをみて、病気を軽くみることはできないのです
ウイルスに対する抵抗力をつけるために、安静にして保温を保ち、食事療法をおこないます。

エネルギーが不足しないように気をつける

風邪をひいた時の食事というと、あっさりしていて消化の良いおかゆになりがちでは?
風邪により熱が出て体温が1度あがると、10パーセントくらいの基礎代謝が働くので、そのぶんエネルギー消費量が増えます。エネルギー量が多く必要になるのにおかゆだけだとエネルギーが不足し、体力の低下や体重減少が起こり、やつれてしまうのです。エネルギーアップのためには、消化の良いごはんのほか、めん類やパン、はちみつ、砂糖、乳酸菌飲料などを摂りましょう。

水分とミネラルをじゅうぶん摂る

水分、ナトリウム、カリウムが体内から大量に失われて、電解質のバランスがくずれ脱水症状が起こりやすくなります。お茶、スポーツドリンク、スープなどで水分とミネラルをしっかり補給しましょう。
水分補給におすすめは活泉水です。

大食いの人は風邪をひきやすい

中国では、風邪をひいた時はセンブリをよく用いる。センブリは胃腸病に卓効をあらわす薬草です。

風邪の大モトが腸機能の乱れにあることを考えれば、これはまことに合理的な処方といえます。だから、先に挙げたクコ、甘草、ヨモギなどの整腸効果のある薬草茶は大いに有効です。

しかし、薬草茶を飲んで万事OKというわけにはいきません。腸の機能を混乱させている元凶を断たなければ、本当の根本療法とはならないからです。

腸内環境を悪くしている真因は、動蛋食品および精白食品です。肉、卵、牛乳などの動蛋食品は、われわれの腸内ではスムーズに消化されず、腸内にグズグズしているうちに異常発酵がおこります。その結果、病的ウィルスが生まれます。

白砂糖、白米などの精白食品は極度のミネラル欠乏食のため、腸の消化機能を減弱させ、腸内の有害物を血液中に素通しさせてしまうのです。

風邪をひきやすい人は、とくに上気道の組織の抵抗性が弱っているわけだが、そうしたウイークポイントも、元をたどれば、動蛋食品、精白食品にかたよった食生活によって生みだされたもの。血液が汚れると、自律神経や内分泌機能もアンバランスになって、粘膜組織は非常弱体化してしまいます。
腸内でのウィルスの発生、腸機能の低下、自律神経や内分泌機能のアンバランス…これらは、いずれも慢性病を生む重要な条件ばかりです。

病気は、放っておいて治るというものでは決してありません。表面的にはそうみえても、食生活が間違っているかぎり、症状が消えたことは、ただ病気が潜行しただけで、体質の悪化は確実に進んでいるのです。

白米・肉食をやめて玄米・菜食に切り替え、体質の改善をはかることが不可欠です。とくに呼吸器系を強化するためには、次の点を心がけなければ治りません。

まず、少食にする。過食していると、胃腸は疲れ、消化力は低下して、体の抵抗力は衰える。そのため、呼吸器を弱め、すぐにカゼをひくようになります。

十分に岨嘱して食べれば、何の苦痛もなく少食にできるものです。次に、梅醤番茶を毎日飲む。これは、不思議と心を静め、体の抵抗力を強める効果がある。梅干しをほぐして、熱い番茶を注ぎ、醤油を2~3滴落とせばでき上がり。

さらに、アンズなどの呼吸器系に特別有効に作用する薬効食品をたびたびとるとよい。アンズは、昔から呼吸器に効く食品といわれて利用されてきた。たとえば、干しアンズを純粋のハチミツで煮て食べるというやり方です。

なお、できればハチミツは無添加のものを、干しアンズは漂白剤が使用されていないものを選ぶのが好ましい。この他、レンコン、クズ粉も呼吸器を強くする薬効食品である。

ただ、風邪の場合は、それらがごく軽度の段階にあるというにすぎない。

調理のコツ

肉や魚介類、卵、豆腐、乳製品といったタンパク質食品を中心に、バランスの良い内容でじゅうぶんなエネルギーを摂取します。熱がある時には、口あたりや消化が良いものにするとよいでしょう。煮る、茹でる、蒸すなどして、やわらかく食べやすいメニューにしましょう。

治療のポイント

  1. 過食をやめる。過食していると、胃腸は疲れ、消化力が低下して、体の抵抗性が衰え、風邪をひきやすくなる。
  2. 白米・肉食をやめる。白米、白パン、白砂糖、肉、卵、牛乳、精製塩、化学調味料などの不自然食をとっていると、腸内に毒素(ウィルス)が発生する。これが上気道に炎症をおこす元凶となる。
  3. 化学薬剤に手を出さない。いわゆる風邪薬は解熱鎮痛剤、鎮咳剤、去疾剤、抗ヒスタミン剤など有害化学物質の寄せ集め。体の自然性を損なうだけ。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  5. 腸内の有用細菌の増殖をはかる。みそ、納豆など、本物の発酵食品を積極的にとる。
  6. ストレス解消を上手に。抗ストレス食品を活用する。
薬効食品と自然療法
にんにく
ニンニクとゴボウをすりおろしたものに、みそを加え、熱湯を注いで飲んで寝る。蒸し焼きニンニクを毎夕食時に食べるのもよい。
にんじん
ニンジン、ゴボウ、ニラ、ジャガイモ、キャベツでスープをつくって、アツアツを食べて寝る。
しょうが
すりおろしたショウガを温めた酒に混ぜて飲む。ショウガ、シソ菜を煎じて飲む。ショウガ、干しシイタケ、干し柿を煎服。

れんこん

すりおろし汁を飲む。