頭痛

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痛みは生きていることの証でもある

頭痛をはじめとする、いろいろな痛みは、健康が侵されていることを意識に上らせる最も確実な警報装置です。まさに、痛みは生きていることのあかしとも言えるでしょう。

原則として、人間をよりよく生かしてくれるものが、快感や充足感をもたらすものだから、生命活動のくずれを教える警報が、不快な情感を呼びおこすものであるのは、当然です。
痛みにやたらと過敏になってきている現代人は、まず、痛みの存在理由を再認識して、冷静さをとりもどす必要があるでしょう。痛みはおこるべくしておこるのです。痛みがおこり得ないような条件をつくれば、痛みは自然に消えていくものです。

頭痛には血管性と筋肉性とがある

頭痛は、脳の表面を包んでいる脳膜に圧迫や刺激が加わったり、血管が緊張したりすることによっておこるものです。頭痛はいろいろな原因でおこり、その痛み方も千差万別ですが、大別すると、3つのタイプに分類できます。

すなわち、頭の中に病変があるもの、一過性におこるもの、そして、慢性の頭痛。頭の中に病変があるものとしては、脳腫瘍、脳動脈硬化、脳膜炎、脳出血、クモ膜下出血などがあります。
これらの場合は、頭痛も非常に激しいものになることが多く、吐き気、視力障害、痙攣などの症状をともない、ただごとでないことがわかるはずです。

ふつう、だれでもが経験しやすいのは、一過性の頭痛。これは、カゼ、寝不足、二日酔い、過食、過度の入浴、イヤな香りをかいだ時…などにおこる頭痛です。
原因が除かれれば自然に治るから、心配は無用です。一番問題になるのは、俗に「頭痛もち」といわれる慢性頭痛です。
いつも頭が痛い、頭が重い、頭痛がくりかえしおこるという症状です。気分も憂うつになり、食欲が減退したり、自律神経失調を招いたり、不眠になったりするので、体の抵抗力は落ち、いよいよ頭痛からの解放は難しくなります。

そのうち、ズキンズキンとする痛みをあらわすのは、血管性頭痛といわれるもので、その代表は偏頭痛です。痛みは発作性でくりかえしおこります。はじめのうちは頭の片側だけにおこるので偏頭痛と呼ばれるのだが、しだいに頭全体に波及するようになります。

痛みがおこる数時間~数日前から、イライラしやすく、めまいや耳鳴りなどの前駆症状がみられることも多く、目が痛い、目がみえにくいなどの視力障害があらわれやすいのが特徴です。とくに、自律神経失調がある場合やアレルギー体質の人にはおこりやすい頭痛です。

慢性頭痛の中で最も多いものは、筋収縮性頭痛。後頭部や首、肩などの筋肉が異常収縮することが直接的原因でおこるとものです。

おわんをかぶったようだとか、バンドでしめつけられるようだとかいうように、特有の頭重感、圧迫感を生みやすいのが特徴。体質的に筋の収縮がおこりやすいというウィークポイントをもっていることに加えて、強い精神的ストレスがある場合におこりやすいのも特徴です。

この他、胃腸や肝臓の障害、脳脊髄液圧の上昇、感覚器の障害、ホルモン失調などがある時も、慢性頭痛はおきやすくなります。

すなわち、胃腸や肝臓の機能が弱まると、血液は酸毒化します。脳脊髄液圧が上昇すると、のぼせをおこします。これは、肩や首すじのこわばり、高血圧、手足の冷えがある場合、緊張体質の人におこりやすい現象です。
また、目、耳、鼻などの感覚障害がある場合は、ストレスを増大させることによって、自律神経の失調をひきおこします。さらに、ホルモン失調も自律神経機能を狂わせるもので、更年期障害としておこる頭痛はこのタイプに分類されます。

このように、頭痛は、体に不都合なことがおこつていることのひとつの症状としてあらわれるものだから、頭痛を解消するためには、原因となっている障害を治すことが必須になります。

便秘による毒素が脳にまわって=

それにしても、痛みという感覚は耐えがたいもので、精神活動は大いに動揺させられます。仕事も手につかないといった、困った状態にもなりやすいので深刻です。それも、頭部に症状のあらわれる「頭痛」ではなおさらのことです。

そんなわけで、薬局で最も売れゆきのよい薬のひとつが頭痛薬となっています。だが、化学薬剤にたよるのは非常に危険です。化学薬剤で痛みを鎮めるのは、決して病気を治すものではなくて、体の機能を無理やり麻痺させて痛みを抑えるだけのことです。

薬の効き目がなくなれば、また痛みが出てきます。結局、くりかえし使うようになり、薬物依存がおこり、体の自然性を損なうことになります。

副作用も顕著にあわれます。軽度のものでは発疹が出たりするだけですが、しだいに胃腸障害がおこり、長期連用すると、肝臓の解毒力を弱め、腎臓機能を減退させ、骨髄も侵され、大変なことになります。
対症療法も、より自然な方法を用いなければならない。つまり、昔から利用されてきて、確かな効果が認められている薬草や薬効食品を活用する手当てが体には最適です。

それと併せて、頭痛をおこさせている体質的欠陥をなくす根治療法が必要です。すなわち、血液を浄化することによって、内臓の障害やアレルギ一体質、自律神経失調、さらにストレスに対する抵抗力の弱い体質を治してしまうのです。そのためには、まず、白米・肉食をやめなければいけません。

白米、白パン、白砂糖などの精白食品や、動蛋食品である肉、牛乳、卵は、代謝を狂わせ、血液を酸毒化させ、体質を著しく軟弱化させます。したがって、これらをやめて、玄米・菜食に切り替えることで体質改善ができます。とくに、慢性頭痛を治すためには、便秘を根治させることが必須不可欠の条件です。便秘をすると、腸内に異常発酵がおこり、それによって生みだされる毒素は直接、脳に作用して悪質な頭痛をひきおこすのです。
便秘を解消する食事療法はこちら
食事で便秘がなかなか改善できない場合はこちら

頭痛の治療のポイント

  1. 自律神経失調、アレルギー体質を治す。偏頭痛などの血管性頭痛をおこしやすい。
  2. 精神的ストレスを上手に回避・解消する。体質的欠陥に強いストレスが加わると、筋収縮性の頭痛をおこしやすい。
  3. 胃腸症、高血圧、眼病など、体の障害を根治する。体に何らかの障害があると、一症状として頭痛は大変におこりやすいもの。
  4. 頭痛薬の使用は極力避ける。体の機能を麻痺させる作用が強く、体の自然性を損なう。常用は体をガタガタにする。
  5. 白米・肉食をやめる。代謝を障害し、血液を酸毒化し、体質を悪化させることによって、頭痛を発生させる。
  6. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  7. 便秘症を根治させる。毒素を発生するから。
薬効食品と自然療法
ショウガ
すりおろし汁とゴマ油を同量混ぜ合わせ、コメカミにすりこむ
梅干し
果肉をコメカミにはる
ヨモギ
葉を煎服する。
たまねぎ
ウドとともに細かく刻んで、煎服
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