不眠症

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不眠に悩む人は5人に1人です。その数は年々増加しており、現代人特有の生活習慣病とも言えます。自律神経が整うまでに少し時間がかかりますが、安易に薬を使わずに治したほうがいいでしょう。

神経を不安定にする甘いものを避ける

人間が眠っている時、脳波は特殊な波形を示し、呼吸および脈拍はゆったりとなって、その数も減少します。眼球運動は眠りの状態に応じて変化します。皮膚温度は眠っている時は低下します。

必要な睡眠がとれていながら不眠症に悩まされるのは、人間の睡眠は「実質睡眠+熟睡感」で成り立っているからです。

不眠を訴える人は、寝つきが悪い、眠りが浅く絶えず目を覚ましてしまう、いったん目を覚ますとなかなか寝つかれない、夢ばかりみてぐっすり眠れない、朝早く目が覚める…というのが代表的なものです。

これらは、すべて熟睡感がないことの訴えです。そうこれらの逆のケースが操病(精神障害)です。

必要なだけの睡眠がとれていないのに、みじんも不眠感をもたずに過度に気持ちが高揚して疲れを知らないなどがあります。

人間というものは、生理機能の多くに意識がしつこくまとわりついてしまっているためはなはだやっかいな存在です。

ともあれ、必要十分な睡眠がとれていたら、素直に「寝足りた」という感じをもつような体にしなければいけません。いい換えれば、体と心の尭離(不調和)をなくさなければなりません。それには神経の過敏性を治すことが第一です。

神経系を健全にする玄米・菜食に切り替えることが、まず重要。とくに甘いもの(白砂糖食品)は、カルシウム不足を招いて神経を不安定にするから、極力避ける食習慣が重要です。甘いものを食べる習慣がある人は、不眠を訴えやすいという統計もあります。

6時間の睡眠で十分か?

人間はどれくらい眠らなければならないか、という問いに対して、次のような説も出されています。一口に「眠り」といっても、それほ均貿なものではなくて、山と谷があります。

谷というのは、枕をとられてもわからないくらい深い睡眠(ノンレム睡眠) で、この時は脳の働きはほとんど休んでいます。

一方、山にあたるのは「レム睡眠」と呼ばれる特殊な状態。すなわち、体は完全にグッタリしているのに、脳は少し働いていて、目玉がキョロキョロ動いたり、夢をみたり、寝言をいったりします。

両方とも、体と脳を休めるために不可欠な眠りで、深い睡眠の時は、起きている間にたまった毒素のようなもの(ヒプノトキシン)を解毒し、レム睡眠の時は、昼間消耗してしまった物質を補充しているのです。

この深い睡眠とレム睡眠を、ひと晩に4~5回くりかえすと、熟睡が得られた状態になるのですが、おもしろいことに、この二相の睡眠時間は全部合わせても、それぞれ1.5時間程度にしかなりません。

一般に、睡眠時間が7~8時間とられているのは、眠りの山と谷の移行状態としての浅い睡眠があるからです。もし、この浅い睡眠だけをうまくはぷいてしまえば、ナポレオン並みに3時間睡眠でも可能ということになります。

ともあれ、実際問題としては、そこまで計算通りにいくかどうか。さて、血液生理学の立場からながめると、人間は6時間眠れば十分だということがわかります。すなわち、眠りというものは、本質的には胃腸を休めるためのもので、脳を休めるのが主目的ではありません。

1回の食事で生じた胃腸の疲れは、約3時間でいやされます。1日2食として、睡眠時問は6時間で足ります。ちなみに、食事は1日2食が理想です。極度に発達した機械文明の中で生活している現代日本人は、昔と比べて運動量は激減しており、また、ストレスによって胃腸機能が大幅に低下しています。食事量をいきなり少なくして、効率よく栄養補給することを考えなければいけません。

大事なことは、その両者を同時におこなうことです。すなわち、玄米・菜食に切り替えること、よく噛んで食べることがとても重要なポイントです。

動蛋食を1日3食もとっていれば、9時間も10時間も眠っても胃腸の疲れはとれないのです。いつも不眠感に悩まされ、昼間やたらと居眠りしたくなるのです。

体が疲れているのに眠れない…という症状は、胃腸がフルに仕事をしているために体が休めない→自律神経が不安定になるという仕組みです。

不眠症と永遠にサヨナラするための4カ条

神経症的ではない本当の不眠症は、実質睡眠が不足してしまうもので、これは極度のストレスによってひきおこされます。

「疲れすぎて眠れない」という状態です。精神的疲れが極度にひどくなると、脳が興奮状態となるために、深い睡眠が十分に得られなくなったり、睡眠のリズムが乱されてしまうのです。
管理職の人におこりやすい不眠は、このタイプである。この状態を放置しておくと、神経的にまいってしまったり、体の衰弱を招いたり、胃潰瘍をおこしやすくなったりするから、十分な自衛対策が必須です。

もちろん、睡眠剤の使用は避けるべきでしょう。化学薬品は体の自然性を障害するものだから、結果的には逆効果となります。

まず、抗ストレス作用のある朝鮮人参を活用して、早急にストレス解消をはかるとよいでしょう。朝鮮人参を煎じて飲んだり、エキスを用いたり、ハチミツ漬けにして成分を浸出せたものをパンにぬったり、お茶に溶いて飲むなど、好みの方法を用いればよいでしょう。

次に必要なことは、血液の浄化をはかることです。血液性状が健全になれば、脳・神経系の興奮性を鎮め、その機能的リズムの乱れもおこりにくくなります。また、胃腸粘膜の抵抗性も大いに強められるでしょう。このように、心身の状態を最高のコンディションにおいておけば、必然的に効率のよい睡眠が得られるようになるでしょう。

また、もし不測の事態がおこって、不眠状態に見舞われることがあっても、その害作用は最小限度に食い止められるものです。大事な4項目は

  1. 玄米・菜食に切り替えること。
  2. ビタミンB1の補給を効果的におこない、神経を落ち着かせる作用の著しいネギ類を活用する。ネギやラッキョウに生みそをつけて食べるのが効果的です。
  3. 本物の醸造酢を適度にとると、体内にたまっている老廃物の排泄を促し、腸内でのカルシウムの吸収をよくして、鎮静効果が得られる。
  4. クチナシの実は、昔から有名な不眠症の民間薬。細かく切って煎じて飲むとよい。食酢のランキングはこちら。

不眠症の治療のポイント

  1. 寝る前に、コーヒーや濃いお茶(カフェイン含む)などを飲まない。麦茶などはOK。
  2. 体を十分に使って、適度に疲労する。疲労を恐れすぎてはいけない。適度の疲労を回復させる経験を積み重ねることによって、体は鍛えられる。
  3. 過食は厳禁。過食は自律神経のリズムを乱す。
  4. 動蛋食品をやめる。肉、牛乳、卵は血液を酸毒化させ、脳神経を異常興奮させ、安眠を妨害する。
  5. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  6. 十分に咀嚼して食べる。
  7. 神経系を強化し、抗ストレスカを高める。
  8. 睡眠剤にはたよらない。急性の副作用をおこしやすく、常用していると、耐性と依存性のため確実に死をひき寄せる。

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薬効食品と自然療法
カノコソウ
根(纈草根)を煎服。めざましい鎮静効果をもっている。寝る1時間前ぐらいに飲む。純粋のハチミツで味を調えてもよい。
サネブトナツメ
煎服。鎮静・催眠作用が著しい。睡眠前に飲む。
クチナシ
昔から不眠症の妙薬として有名。実を細かく刻み、煎じて飲む。
朝鮮人参
煎服またはエキスを用いる。抗ストレスカを高め、精神を安定化する
たまねぎ
夕食に生食する。細かく刻んだものを枕元において、香気を吸いながら寝ると安眠できる。
玄米菜食の副食
キクラゲ、アワビ、絹ごしゴマ、干しシイタケ、ラッキョウを積極的に。
寝室でアロマテラピーも不眠改善のひとつの方法です。香りで体をリラックスさせ快眠につなげるというものです。寝室を快眠の環境にかえることもひとつの方法です。
快眠の音楽で快眠できる人もいます。
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