アトピー性皮膚炎

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日本人の3人に1人を苦しめる皮膚アレルギーの元凶とは

急増する「現代病」アトピー性皮膚炎

現代医学によるアトピー性皮膚炎についてはこちら。
私たちの体に異物(抗原)が侵入すると、それを阻止する抗体がつくられます。アレルギーはこの抗原・抗体反応異常であり、全身病です。

多くは、その人の体質的な弱点部に症状があらわれます。現代医学では子供のアレルギーは成人になると自然に治るとされていますが、実は別の症状・別の慢性病に移行しているだけです。

鼻炎そのものは命にかかわるものではありませんが、アレルギー体質がガン体質であることを認識して、早急に体質改善をする必要があります。

アレルギー疾患は近年急増し、日本人の3人に1人はアレルギー体質です。かつて東京都の保育園での調査によれば、5人に2人がアレルギー体質という報告がありました。

イギリスの医師ブラックレーは、いまから60年以上も前に、「アレルギーは文明病で。だから今後、ふえることはあってもへることはない。」と警告しましたが、まさにその警告通りです。
日本の若年層におけるアレルギー、アトピー患者は年々増加の一途をたどり、減少の兆しはありません。また、低年齢化にも拍車をかけています。

「アレルギー」の語源のギリシャ語が、「奇妙な」とか「風変わりな」という意味をも明らかなように、自然界とは異なる不自然さがもたらした疾痛であることが暗示されています。

文明病とは、食品添加物や加工品の普及、農薬使用や水質汚濁のことを意味し、まさしくアトピー性皮膚炎は文明病そのもの、といえるでしょう。

動物性食品の過剰摂取が原因

ところで、アレルギー体質の大きな原因となるのは、動物性タンパク質の過剰な摂取が原因です。とりわけ幼児にアトピー性皮膚炎が多いのは、消化酵素が成人より少なく、その働きが不十分であったり、また、腸粘膜が未熟なため、とくに分子が小さいタンパク質は未分解のまま小腸から吸収されてしまい、アレルギー反応をおこしやすいのです。

ある研究によれば、母親が生卵を食べた場合、30分後にはその卵白のタンパク質が母乳に顕出し、その母乳を飲んだ乳児にアレルギー症状があらわれてくることが確認されています。つまり、母親の腸においても卵白タンパクが未分解のまま吸収されてしまっているのです。

となれば、アレルギー体質の人は、消化酵素の分泌や腸粘膜の健全化をはかることが重要な課題となります。人類は長年にわたって穀物を主食としてきた生き物なので、でんぷん質を主体にした食事をとることが、人間本来の食性ということになります。

現代っ子の体質を改善するには、まずコメ(玄米)、それすら受けつけない重症者はそれ以前の穀物、ハトムギやソバ、アワやヒエなどの雑穀を食べればよいということです。

甘いものやインスタント食品は、かゆみをさらに助長する

なお、動物性食品を偏食する現代人は、その食性の反動から甘いものや水分のとりすぎとなりやすく、その摂取はアレルギー体質(アトピー性皮膚炎など) をさらに悪化させやすくなります。
甘いものは、体の組織を緩めたり冷やしたりする作用が強いので、胃腸や内臓機能の低下をもたらし、体質をさらに弱体化させてしまいます。

また、糖分は皮膚表面の水分量を増加させるので、湿疹やかゆみも強くなって皮膚炎を悪化させる要因ともなります。

とくに白砂糖などのショ糖が体内にはいると、消化め過程で蟻酸という酸を生じます。この蟻酸には溶血作用があるので、体内に蟻酸がふえると、それを調節して正常にもどすためにヒスタミンが多く産出されます。

「肝腎かなめ」の肝臓と腎臓での解毒・排毒の機能が低下したアレルギー体質の人は、このヒスタミン毒の排毒(分泌) を皮膚からもおこなうようになります。この刺激物質によって皮膚にトラブルが発生するため、これを抑えようと現代医学では抗ヒスタミン軟膏(副腎皮質ホルモン) などを処方するが、これらはあくまでその刺激を和らげるものにすぎません。根本からの治癒をもたらすものではないのです。

手軽で便利なインスタント食品やレトルト食品も避けなくてはなりません。これらには不自然な保存料、着色料などの他に、油脂類もたくさん含まれており、劣化した油脂の活性酸素が、アレルギー体質、アトピー性皮膚炎をさらに悪化させてしまうからです。

「皮膚に病のある者は辛きもの食せず」味覚の刺激はほどほどに

また、「皮膚に病のある者は辛きもの食せず」と古くからいわれるように、香辛料は極陰性のアルカリ性食品で、極陽性の動物性食品とのバランスをとるための調味(調和)料でです。

しかし、この調和は、あまりにもかけ離れた両極端なもの同士の調和をはかるものであることから、これらの常食・過食は体調のコントロールを乱しやすく、体にとっては負担大となります。作用が強いだけに、体質をゆがめてしまう危険性が避けられません。

もともと人類の食性にかなった玄米・菜食を日常としていれば、用を受けもつコショウ、ワサビ、サンシヨウ、カラシ、カレー粉などは不要です、

玄米・菜食の自然医食をすると、体質の好転反応(瞑眩)化したような症状を呈することがあります。アトピー性皮膚炎の場合、かゆみが強まるとか口内炎がひどく出るとか、いろいろな諸症状が発生しますが、改善への前段階の反応であることを自覚してるアレルギー毒を一刻も早く排毒してしまうことが治癒への近道です。

治療のポイント

  1. とくに牛乳・卵・チーズ・バターおよび、それらを含む食品は避ける。肉類や赤身の魚はもとより、タンパク質は極力とらないこと。体質によっては豆腐などの大豆製品も不可です。ただし、天然醸造の3年みそなどのように、塩気を含み、時間をかけて自然発酵によってアミノ酸にまで分解されているようなものであれば、おおむね大丈夫。
  2. 砂糖類や果物類は副交感神経を緊張させる方向に作用するので、夜間のかゆみを強めてしまう(黒砂糖、ハチミツも不可)。
  3. 香辛料やアルコール、コーヒーなどの刺激物を避ける。
  4. 農薬や化学肥料を使用した農作物、加工食品、インスタント食品はとらない。
  5. 活性酸素を発生させやすい油脂類は少量に。
  6. カサカサタイプの肌の人の場合は、酸味や苦みのあるものはとらない。反対にジクジクタイプの人は糖分を多く含むもの、精白食品(白米、自パンなど) はとらない。
  7. アトピー体質は消化力が低下しているので、水分量は控えめに。また、過食にも注意する。

薬効食品と自然療法

にんじん
皮膚を強くするカロチンを多く含むので、毎食常用したい
ピーマン
ビタミンA、Cの含有が多く、皮膚に活力を与える
ほうれんそう
ビタミンA 、B、C 、Dなどを含むほか、出血を止めるビタミンKも含まれている。
かぼちゃ
ビタミンAを多く含む他、繊維も多く、排毒を早める。
シジミ
肝臓の解毒作用を強めるタウリン、アルギニン、メチオニン、ビタミン12が豊富。
自然塩
糖分で緩んだ細胞をひきしめ、消炎作用が強い。
玄米スープ
乳幼児の場合は玄米を妙って、時間をかけてつくったスープを与える。かゆそれより大きい子供にはお粥をあげると解毒が早まる。
自然療法
かゆい部分を、ダイコンやキュウリの輪切りで軽くたたく。また、ニンニクの皮を煮だした汁を風呂に入れて入浴する。

スキンケアによるアトピー性皮膚炎の改善はこちら。30年以上も苦しんできたアトピーが美肌精油ジェルで改善、ステロイドと縁が切れた

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