おめでたにも日々の食生活が大きく影響しています。赤ちゃんができやすい体にするためにどうしたらいいのでしょうか?

不妊症の原因は様々ですが

子供の誕生を希望して避妊などはおこなわないのに、2年以上妊娠しないものを不妊症といいます。この不妊には、その原因が女性側にある場合(女性不妊)と男性側にある場合(男性不妊)、それに双方に原因がある場合の3つが考えられます。
しかし、中には、現在の検査法でもつきとめられないケースもあります。まず、女性不妊の原因として考えられるものには、次のような事柄があります。

卵巣機能の異常
まず排卵のない無排卵、また排卵があっても回数が少ない場合には、妊娠のチャンスは少ない。さらに卵巣ホルモンの分泌異常があると、子宮内膜の生理が障害されて、たとえ受精しても、受精卵が着床しにくい。
卵管通過性の異常
卵管内腔が閉塞していたり、炎症による分泌物がたまった状態になっていると、排卵が子宮に着床しない。
子宮異常
子宮の発育不全や子宮内膜の炎症など。
全身性疾患
甲状腺障害など内分泌障害、また糖尿病などの代謝障害、栄養失調などの栄養障害、精神障害、放射線障害なども原因になり得る。
男性不妊の原因と考えられるのは、主に精液中の精子の数が少ない精液異常である。正常値は1ml中に6000万~1億個だが、2000万個未満になっている場合(精子減少症)や、精子が正常でない場合(精子奇形症)、精子のない場合(無精子症) には妊娠能力はない。

原因には炎症や精子の進路である精管の閉塞などが挙げられるが、男性にかぎらず、最近の環境ホルモンによるホルモン異常の影響も見逃せないものになっています。

環境ホルモンについては生活防衛マニュアルと環境ホルモンについて考えるが参考になります。

「体内汚染」を浄化すれば、必ず不妊は解消する

環境ホルモンとは「外因性内分泌撹乱物質(EDC」のことで、女性ホルモン様を呈し、結局は体内生理を撹乱し、炎症をもたらすものですが、とくにそれが恐ろしい理由は、生殖器にその影響が及ぶということです。

こうみてくると、妊娠問題は結局、「体内汚染」の浄化が重要になってくるわけで、食生活を正し、血液をきれいにすることが大事になります。

現在、この不妊において女性に原因がある場合、排卵誘発剤の投与や、手術による管の開通、ホルモン療法、炎症に対しては消炎剤や抗生物質の投与、ビタミン剤などの対症療法がおこなわれています。

しかし、生殖器に重大な障害がある人や、生殖器が重篤な病気で機能が失われてしまった人を除けば、受胎可能な年代の女性なら、体質改善によって必ず妊娠することができます。

現在、妊娠を早々にあきらめて、卵子を提供して他の女性に産んでもらう「代理出産」を選ぶ夫婦もいますが、受胎・妊娠・出産はヒトの重要な生理機能であり、それは体質を原因としておこる現象なので、体質の改善に精いっぱい人事を尽くして天命を待ってはいかがでしょうか。

女性側の不妊の直接的原因としては、やはり子宮後屈、子宮狭窄、ラッパ管異常、子宮や卵巣の発育不全、子宮内膜症などが多いのですが、こうした障害の根源をたどれば、すべて食生活の誤りによる体質の悪化が背景として起こっているので、食事改善をおこなわないかぎり、不妊の解消は困難です。

逆にいえば、浄血に努めれば、本来の生理機能を回復して、不妊の解消は十分に可能といえるのです。「食事で妊娠が可能?」と、まだ疑問をもたれる方もいますが、「自然医食療法」により喜びの妊娠、出産をされた方は大勢おり、彼女らが何よりの証人です。

喜びの妊娠後も、気を抜いてはいけない

しかし、喜んでばかりもいられません。というのは、いままで妊娠しにくかった人がはじめて妊娠した場合は、流産しやすいからです。

気を抜いて不自然な元の食事に戻ったりすると、たちまちにして「元の木阿弥」になりかねない危険性をはらんでいるのです。

食事は偉大なものであり、かつ微妙なものであることを忘れてはいけません 。妊娠すると、「体力をつけねば」「スタミナをつけねば」と無理に肉を食べる人がいるが、肉は反対に腸内腐敗を招き体力を低下させてしまいます。

スタミナ源にならないどころか、肉食をすると出生率が低下することは、草食動物をエサとするライオンやトラなどの少産化からも容易に想像できます。

人間界でも植物性食物を食べているアフリカやアジア人は多産だが、肉食中心の欧米人に子供の数が少ないことからも、これははっきりしています。

薬の乱用は絶対にご法度

不妊に悩む女性は、とかく周囲の無神経な発言や出産報告にストレスを感じやすいものですが、健康な体になれば必ず妊娠できると母体の健康と生まれてくる子供のことを考えれば、薬の乱用は絶対に避けるべきです。

不妊症の治療のポイント

  1. 不妊体質の元凶となっている白砂糖および白砂糖食品、コーヒー、果物をやめる。インスタント食品、加工食品を極力控える。これらの食品を日ごろ多食していると性欲が弱まり、性感も薄れて性行為を不快に思うようになりやすい。
  2. 玄米をしっかりとる。玄米には赤血球生成に重要な役割を果たすビタミンB群、C、葉酸、鉄分が多く含まれている。とくに玄米中のビタミンC はプロビタミンという形で含まれており、炊飯という高温処理と胃液中の塩酸の働きを受けてはじめてビタミンCとしての働きをもつので、体を冷やす生野菜などを摂取することなく、効率よくビタミンCをとり入れることができる。玄米の他にアワ、キビ、ハトムギ、アズキ、黒豆などの雑穀を加えると、体を温める主食になる。
  3. 副食は、野菜・海藻・小魚介類を主体にするが、生殖機能を活発にする次の食品は、より積極的に利用したい。〔ビタミンE、リノール酸が多く、血液循環をよくする食品〕ゴマ、クルミなどのナッツ類
  4. 薬草茶をお茶代わりに飲む。ハブソウ、ドクダミ、ハトムギ、オオバコ、カワラヨモギなどをベースにするとよい。
  5. 体質・症状に合った健康強化食品を補倫する。とくにビタミンの多い胚芽を十分にとることが大切。またスタミナとして朝鮮人参がきわめて効果的である。
薬効食品と自然食品
梅肉エキス
クエン酸を多く含み、老廃物の排出を促す。
レンコン
著しい利尿作用があり、血液浄化に卓効。
プルーン
鉄分が多く、血液活性を高める
シジミ
ビタミンB12が赤血球の働きを強めてくれる。
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