膀胱炎

化学薬剤の投与は体の負担が大きい

膀胱炎で困ることは、小康状態をはさんでは再発をくりかえしやすくなることです。そして、痛みが苦痛であることはもちろんだが、頻繁におこる尿意と、尿意が起きると、寸時も我慢できないために、心身ともに疲労困状態に陥りやすいことです。

膀胱炎は女性におこりやすい病気です。そして膀胱炎になった女性は、心身の衰弱をおこして表情も暗くなるから、美容上のマイナスも少なくありません。とくに、現代医学による化学療法をくりかえし受けていたりする場合は、みるかげもないありさまになってしまうことが多々あります。

膀胱炎の再発をくりかえしている人は、抗生物質その他の強い化学薬剤が処方されます。それで、本命である膀胱もスッキリとは治らないうえに、まず胃腸が荒廃させられ、次いで体がガタガタになってしまうのです。体への負担がかなりかかります。膀胱炎は、泌尿器科をおとずれる患者の中でも最も多い病気ですが、現代医学の薬物療法では治せない病気の典型的なものと言えるでしょう。

つまり、膀胱炎は、膀胱に大腸菌やブドウ球菌の繁殖がおこる病気、と単純明快な割り切りがなされます。大腸菌やブドウ球菌はごくありきたりのバイ菌だから、何の躊躇もなく現代医学特有の薬剤が気前よく投与されるでしょう。

しかし、病気は治らないで、薬剤投与と症状悪化のイタチごっこになるのは言うまでもありません。最近、膀胱炎患者が増加しているのも、そのような背景があるためです。

男性が重症化しやすい理由

膀胱炎は清潔度と関係があります。膀胱内には外から細菌が侵入しやすいのです、だから、尿道口を汚染から守ることが大切です。こんなことは衛生学の初歩の問題で、病気治療の眼目となるなどとは、いまどき素人でも納得がいかないのではないでしょうか。

もちろん、そのようなことが原因で膀胱炎になることも少なくないのです。けれど、そんなのは治療らしい治療をしなくても間もなく治ります。
問題は容易に治らない場合です。では、こういった本格的な膀胱炎がおこるのはなぜなのでしょうか。それは血液性状が異常化しており、同時に膀胱の抵抗力が低下している時です。

抵抗力低下をおこす要因はいろいろあるけれど、いずれの場合も、本質的には、血液性状が混乱し、それが組織の病変をおこす、ということです。結局、血液の汚れが膀胱炎の原因です。尿道口付近の清潔度よりも、全身を巡っている血液の清潔度と密接な関係があるのです。
血液が汚れると、組織に炎症がおこりやすくなります。血液中の毒素や老廃物が組織にとりついて、腫脹・充血・出血などをひきおこすのです。

血液は全身を巡っているから、全身のどの組織にも炎症をおこす可能性はあるけれど、真っ先に炎症がおこるのは、とくに抵抗力の弱っている部位です。

膀胱の抵抗力を弱める最大の要素は「冷え」です。女性に膀胱炎が多いのも、体を冷やす食品を多食しているためだ。たとえば果物、生野菜サラダ、ジュースおよび白砂糖がたっぷり入ったアイスクリームやケーキをたくさんとるからです。

さらに、薄味好みで、塩分不足になっていることも、体の冷えを助長しているひとつの原因です。男性では膀胱炎は比較的少ないけれど、かかる場合はかなり危険です。この理由も、本質的には女性の場合と同じです。

生物のオスというものは、メスに比べて体タンパク合成力が弱いのです。したがって適度に動物性食品を摂取する必要があるのです。また実際、自然にそういう傾向の食事になっているはずで、甘いものや果実やサラダは苦手だから、体質も陽性に保たれていて、膀胱炎はおこりにくいのです。

それなのに、食事傾向が女性的になったり、そのうえにアルコール飲料を過飲していたりすると、体が陰性化、すなわち冷えやすくなって、膀胱炎にもなりやすい体質になっているのです。本来おこりにくい病気がおこるだけに、重症化しやすいのです。

肉が好きな人は、その2倍の野菜とフルーツを

膀胱炎を予防する決め手は、血液を汚さないことと、体を冷やしすぎないことです。血液を汚さないためには、肉、牛乳、卵、精白食品(白米、白パン、白砂糖、精製塩など)を極力控えて、玄米を中心として野菜、海藻、小魚介類を主とした食事に切り替える以外に方法はないでしょう。

体を冷やしすぎないためには、自然医学の理論学を学ぶ必要があります。「体を冷やす」ということの概念をしっかり把握したうえで、自分に最も有効な方法を実行しなければならないからです。それは、玄米・菜食中心食をより効果的におこなうためにも、不可欠です。

たとえば、果物のフレッシュジュースをたっぷりとることは、これまで肉類を多食してきた人には有益です。体の過熱を防ぐと同時に、血液中の老廃物・毒素の排泄を促す、実に効果的な方法です。
それも、マンゴ、パパイヤといった熱帯果実で、酵素成分を多くもつものほど効乗大です。しかし、動物性食品は嫌いでほとんどとっておらず、白米や白砂糖食品を偏食していた人には逆効果となります。

むしろ、果物の多食は体をいっそう冷やして代謝の混乱をおこし、血液性状の異常化を助長します。
冷えが大敵の膀胱炎は、かえって悪化してしまう結果となるでしょう。病気は結局のところ悪化させるか、根治させるかの2つの道しかないものだから、まず病気の根本原因を知って、確実に治しきってしまわなければならないのです。

それにしても、膀胱炎の症状はつらいものです。薬草を利用して、その軽減をはかるとよいでしょう。民間薬としては、ウツボグサ、ウワウルシ、サルトリイバラ、トウシンソウが代表的です。いずれも乾燥品20グラムを1日量として煎服します。一般的には、民間薬というと、漢方薬より効果が落ちるもののように考える傾向があるけれども、それはまったくの誤りです。食事療法の中で用いるには、むしろ融通性のある民間薬のほうがより効果的であることが多いのです。

膀胱炎の治療のポイント

  1. 化学薬剤の使用はやめる。多くは抗生物質などの強い薬剤が使われていて、逆効果。抗ストレスカを高める。自律神経失調は頻尿をおこしやすい。神経系がひよわになっていると、病気が悪化していくという自己暗示を強めてしまう。
  2. 冷えを避ける。寒い時の無理な薄着、体を冷やす食品(果物など)の多食、夏場の冷房のしすぎを避ける。
  3. 塩分をしっかりとる。脱塩状態になっていると、体の抵抗性が衰え、冷え、ストレスに弱くなる。白砂糖は厳禁。自然塩を活用する。
  4. アルコールの過飲を避ける。アルコールは体質を陰性化させる傾向をもつ。過飲を避けるとともに、おつまみに体質陽性化作用のあるもの(小魚介類と塩分)をとる。
  5. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
薬効食品と自然療法
焼塩
焼塩をつくり、布袋に入れて、へその上において温める。やけどをしないようにタオルをおくこと。塩が冷めたら、そのつど妙りなおす。2組用意すると能率的。1回15分ぐらい、1日2回おこなう。
オオバコ
種子(事前子) を煎じて飲む。
ウツボグサ
膀胱炎に卓効をあらわす民間薬として昔から知られている。花穂を煎服。
ヨナメ
青汁をつくり、20ccぐらいずつ1日2回飲む。全草を15g煎じて飲んでもよい。
玄米菜食の副菜
ゴマ、ダイコンおろし、みそ、シュンギク、ウド、ニンジンを積極的にとる。

不眠症

神経を不安定にする甘いものを避ける

人間が眠っている時、脳波は特殊な波形を示し、呼吸および脈拍はゆったりとなって、その数も減少します。眼球運動は眠りの状態に応じて変化します。皮膚温度は眠っている時は低下します。

必要な睡眠がとれていながら不眠症に悩まされるのは、人間の睡眠は「実質睡眠+熟睡感」で成り立っているからです。不眠を訴える人は、寝つきが悪い、眠りが浅く絶えず目を覚ましてしまう、いったん目を覚ますとなかなか寝つかれない、夢ばかりみてぐっすり眠れない、朝早く目が覚める…というのが代表的なものです。

これらは、すべて熟睡感がないことの訴えです。そうこれらの逆のケースが操病(精神障害)です。必要なだけの睡眠がとれていないのに、みじんも不眠感をもたずに過度に気持ちが高揚して疲れを知らないなどがあります。

人間というものは、生理機能の多くに意識がしつこくまとわりついてしまっているためはなはだやっかいな存在です。

ともあれ、必要十分な睡眠がとれていたら、素直に「寝足りた」という感じをもつような体にしなければいけません。いい換えれば、体と心の尭離(不調和)をなくさなければなりません。それには神経の過敏性を治すことが第一です。

神経系を健全にする玄米・菜食に切り替えることが、まず重要。とくに甘いもの(白砂糖食品)は、カルシウム不足を招いて神経を不安定にするから、極力避ける食習慣が重要です。

6時間の睡眠で十分か?

人間はどれくらい眠らなければならないか、という問いに対して、次のような説も出されています。一口に「眠り」といっても、それほ均貿なものではなくて、山と谷があります。
谷というのは、枕をとられてもわからないくらい深い睡眠(ノンレム睡眠) で、この時は脳の働きはほとんど休んでいます。

一方、山にあたるのは「レム睡眠」と呼ばれる特殊な状態。すなわち、体は完全にグッタリしているのに、脳は少し働いていて、目玉がキョロキョロ動いたり、夢をみたり、寝言をいったりします。両方とも、体と脳を休めるために不可欠な眠りで、深い睡眠の時は、起きている間にたまった毒素のようなもの(ヒプノトキシン)を解毒し、レム睡眠の時は、昼間消耗してしまった物質を補充しているのです。

この深い睡眠とレム睡眠を、ひと晩に4~5回くりかえすと、熟睡が得られた状態になるのですが、おもしろいことに、この二相の睡眠時間は全部合わせても、それぞれ1.5時間程度にしかなりません。

一般に、睡眠時間が7~8時間とられているのは、眠りの山と谷の移行状態としての浅い睡眠があるからです。もし、この浅い睡眠だけをうまくはぷいてしまえば、ナポレオン並みに3時間睡眠でも可能ということになります。

ともあれ、実際問題としては、そこまで計算通りにいくかどうか。さて、血液生理学の立場からながめると、人間は6時間眠れば十分だということがわかります。すなわち、眠りというものは、本質的には胃腸を休めるためのもので、脳を休めるのが主目的ではありません。

1回の食事で生じた胃腸の疲れは、約3時間でいやされます。1日2食として、睡眠時問は6時間で足ります。ちなみに、食事は1日2食が理想です。極度に発達した機械文明の中で生活している現代日本人は、昔と比べて運動量は激減しており、また、ストレスによって胃腸機能が大幅に低下しています。食事量をいきなり少なくして、効率よく栄養補給することを考えなければいけません。

大事なことは、その両者を同時におこなうことです。すなわち、玄米・菜食に切り替えること、よく噛んで食べることがとても重要なポイントです。動蛋食を1日3食もとっていれば、9時間も10時間も眠っても胃腸の疲れはとれないのです。いつも不眠感に悩まされ、昼間やたらと居眠りしたくなるのです。

不眠症と永遠にサヨナラするための4カ条

神経症的ではない本当の不眠症は、実質睡眠が不足してしまうもので、これは極度のストレスによってひきおこされます。
「疲れすぎて眠れない」という状態です。精神的疲れが極度にひどくなると、脳が興奮状態となるために、深い睡眠が十分に得られなくなったり、睡眠のリズムが乱されてしまうのです。
管理職の人におこりやすい不眠は、このタイプである。この状態を放置しておくと、神経的にまいってしまったり、体の衰弱を招いたり、胃潰瘍をおこしやすくなったりするから、十分な自衛対策が必須です。
もちろん、睡眠剤の使用は避けるべきでしょう。化学薬品は体の自然性を障害するものだから、結果的には逆効果となります。

まず、抗ストレス作用のある朝鮮人参を活用して、早急にストレス解消をはかるとよいでしょう。朝鮮人参を煎じて飲んだり、エキスを用いたり、ハチミツ漬けにして成分を浸出せたものをパンにぬったり、お茶に溶いて飲むなど、好みの方法を用いればよいでしょう。

次に必要なことは、血液の浄化をはかることです。血液性状が健全になれば、脳・神経系の興奮性を鎮め、その機能的リズムの乱れもおこりにくくなります。また、胃腸粘膜の抵抗性も大いに強められるでしょう。このように、心身の状態を最高のコンディションにおいておけば、必然的に効率のよい睡眠が得られるようになるでしょう。

また、もし不測の事態がおこつて、不眠状態に見舞われることがあっても、その害作用は最小限度に食い止められるものです。大事な4項目は

  1. 玄米・菜食に切り替えること。
  2. ビタミンB1の補給を効果的におこない、神経を落ち着かせる作用の著しいネギ類を活用する。ネギやラッキョウに生みそをつけて食べるのが効果的です。
  3. 本物の醸造酢を適度にとると、体内にたまっている老廃物の排泄を促し、腸内でのカルシウムの吸収をよくして、鎮静効果が得られる。
  4. クチナシの実は、昔から有名な不眠症の民間薬。細かく切って煎じて飲むとよい。

不眠症の治療のポイント

  1. 寝る前に、コーヒーや濃いお茶などを飲まない。
  2. 体を十分に使って、適度に疲労する。疲労を恐れすぎてはいけない。適度の疲労を回復させる経験を積み重ねることによって、体は鍛えられる。
  3. 過食は厳禁。過食は自律神経のリズムを乱す。
  4. 動蛋食品をやめる。肉、牛乳、卵は血液を酸毒化させ、脳神経を異常興奮させ、安眠を妨害する。
  5. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  6. 十分に咀嚼して食べる。
  7. 神経系を強化し、抗ストレスカを高める。
  8. 睡眠剤にはたよらない。急性の副作用をおこしやすく、常用していると、耐性と依存性のため確実に死をひき寄せる。

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薬効食品と自然療法
カノコソウ
根(纈草根)を煎服。めざましい鎮静効果をもっている。寝る1時間前ぐらいに飲む。純粋のハチミツで味を調えてもよい。
サネブトナツメ
煎服。鎮静・催眠作用が著しい。睡眠前に飲む。
クチナシ
昔から不眠症の妙薬として有名。実を細かく刻み、煎じて飲む。
朝鮮人参
煎服またはエキスを用いる。抗ストレスカを高め、精神を安定化する
たまねぎ
夕食に生食する。細かく刻んだものを枕元において、香気を吸いながら寝ると安眠できる。
玄米菜食の副食
キクラゲ、アワビ、絹ごしゴマ、干しシイタケ、ラッキョウを積極的に。

不整脈

電気的刺激の伝導過程にトラブル

健全な心臓は、ふつう1秒間隔くらいで収縮と拡張を規則的に繰り返すことによって、心臓内の血液を拍出し、全身に送り出しています。
このように心臓が収縮するのは、まず、心房の一部に洞結節という特殊な心筋細胞の集まりがあって、そこから電気的な興奮が規則的に発生し、ついで、その興奮が、刺激伝導とよばれる電気刺激を伝えやすい心筋組織によって、心臓全体に伝えられます。

こうした興奮が起こり、そしてそれが収まるこの繰り返しが、心臓の拍動となって、心臓は血液を全身に循環させているのです。いわば、心筋を適度な間隔をおいて感電させることで収縮を繰り返しているわけだ。だから、もし電気的興奮の発生に異常があったり、あるいは発生した電気的興奮が伝えられていく過程に異常があったりすれば、心臓の規則的な収縮のリズムは乱されることになります。これが不整脈です。
不整脈は、これ自体が1つの病気というわけではなく、心臓に何らかのトラブルが発生した場合の症状の1つです。

例えてみれば、発熱が、体のどこかに何らかのトラブルが起こったときに、その異常反応の1つとして現われるのと同じです。

一般に、動悸があると、すぐに「不整脈がある」と捉えられがちですが、動悸イコール不整脈ではありません。動悸は心臓の収縮を強く自覚することだが、これは、不整脈の場合に必ずしも起こるものではなく、また、心臓に何も異常がなくても心臓にたいして過敏になっていたりすると起こることもあるのです(心臓神経症の場合)。

また、電気的刺激伝導系統の何処にトラブルが起こっているか、どの程度のトラブルが起こっているかによって、健康障害の程度は著しく異なっているのです。

副交感神経機能を強靭にし、心刺激伝導機能を健全にする

不整脈にはいろいろなタイプがあります。最も多いのは「期外収縮」である。「期外収縮」は、心拍が一時的に乱れて、心電図で見るとある部位で強い振動が認められるものです。こうした異常心拍は、連続して起こることはなく1回だけおきるが、間をおいて不規則にくりかえすこともあります。

症状としては、動悸を感じることが最も多いが、めまい、胸痛、心臓部の圧迫感がおこることもあります。心臓には何も異常がないケースがほとんどで、たいていは、過労や睡眠不足、心配事、タバコの吸い過ぎやコーヒーの飲み過ぎなどの不摂生が原因になっています。

この期外収縮以外には、主として次のようなタイプがあります。

心房細動
正常の心臓収縮では、まず心房が収縮し、それを受けて心室が収縮して、血液を心臓から送り出すことになるものだが、心房細動になると、心房が全体として十分な収縮をせずに、局所的な細かく速い収縮波(揺れ) が起こる。それだけポンプとしての心臓の能力が低下してしまう。心房紳動があると、心拍、脈拍ともに不規則になり、わずかな運動で心拍・脈拍が非常に多くなったりする。
頻拍症
普通は1分間に79前後の拍動数だが、これが180とかなり高くなることもある。直接的発生原因や程度の軽重によって症状の出方も異なるが、頻脱が高度になると、動悸のほか、胸痛、呼吸困難、血圧低下などの症状がでる。また、血圧低下にともなって、冷や汗、めまい、悪心、嘔吐といった不快症状も重なったりするので、不安感も強くなりやすい。
心ブロック
心拍動を生むための刺激の伝導過程のどこかに障害があって、刺激が心室内にうまく伝えられないものである。程度が高度になると、刺激が途中で消えてしまい、そのために脱が著しく弱まったり(徐脈)、時々途切れたりする。こうなると、痙攣発作を起こしたり、意識を失って倒れたりする結果となる。

以上いずれの場合でも、一過性のもので、症状も軽度なら、それほど心配はありませんが、心臓関連のトラブルは強い不安感を生みやすい点で軽視できないものです。

たとえ軽い症状とはいえ、不摂生の結果としても「心臓機能の異変」としての症状が発生しやすいということは、やはり心臓系統に弱点を抱えているわけだから、その自覚をもって、適切な対処をしたほうがいいでしょう。

ましてや、慢性病の一症状として不整脈が出るケースとしては、心臓病に限っても「僧帽弁疾患、心筋梗塞、冠動脈硬化症」などが考えられます。

このような場合は、待ったなしで、大本の原因除去が必須です。要は、体質改善をはかることによって、心臓の電気的刺激伝導系統のトラブルを解消し、あるいはこの症状の元となっている病気を根治させることが重要となります。その中でも、とりわけ、副交感神経の働きをしっかりさせることによって、自律神経機能のバランスを回復していくことが大切です。

全身の代謝を活性化し、心臓組織の脆弱性を克服する

心臓障害というと、最初から敗北感を持ってしまいがちですが、それは誤った先入観のなせる業に過ぎないのです。

脳であろうが、心臓であろうが、べ物が原料となって造られた「血液の細胞(赤血球)」、体の組織はすべて例外なく「食からこしらえられたもの」です。

だから、体の組織・臓器にトラブルが起こっているのは、本人が食物の選択を誤っているためか、家系的な食物選択の偏り・間違いの積み重なりが体質的弱点を生み出しているかの、いずれかです。

不摂生をした場合に、胃痛や頭痛でなく「不整脈」を起こしやすい体質傾向であることも、また、同じ不整脈でも、「期外収縮」や「心房柵動」といった症状の出方が違うことも、さらには、不整脈の大本の原因が心臓弁膜症、冠動脈の硬化、心筋の繊維化、心筋梗塞などといった異なる慢性病になっていたりするのも、すべては、血液性状の違い、血液の汚れ具合の程度の差、あるいはそれらの反映としての代謝反応の個性によって、「病変の現われ方が追っている」だけの話に過ぎないのです。

根本原因は、食生活の誤りによって血液が汚れ、体質が悪化していることだが、とくに心臓にとって大事な食物の継続した欠乏があったり、心臓を痛めつけやすい食物を多用・常用したりしている人が、心臓機能のトラブルに見舞われやすくなるのです。

不整脈の治療のポイント

  1. 肉食は厳禁。血液を汚し、気の乱れを招いて、微細な電気的機能を錯乱させる。心筋や冠状動脈の硬化も招きやすい。牛乳、卵も同様の害作用をもつから、極力避けること。
  2. 白砂糖はやめる。白砂糖はカルシウムを浪費して、抗ストレスカを弱め、過緊張か心臓への負担を高める。
  3. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食にする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基
    本原則である。
  4. 自然の食品からビタミンB群を積極的に補給する。胚芽食品、松の実・クルミ・アーモンドなどのナッツ類が効果的。
  5. 酵素成分を十分にとることで、心臓機能を活性化する。純正のみそ、しょうゆ、納豆など。
  6. 精神の安定化に努める。正しいと納得できたことをキチンと実践して、達成感を得ることが大事。
薬効食品と自然療法
卵黄油
続けて服用する。
葉緑素
浄血に偉力をあらわす。質的に確かなものを選択することが重要。
オオバコ
青汁を1日40ccずつ飲む。
松葉
生菜を十分に噛んで、汁を飲む
レンコン
すりおろし汁を飲む。パウダー化された製品を水または温湯で溶いて飲んでもよい。
アシタバ
フラボノイドが多く含まれており、強心作用、代謝促進作用がある。青菜と同様に使用する。
動悸を漢方薬で改善する

動悸(どうき) | 完全ガイド – 漢方薬

冷え性

冷え性とは「ブドウ糖の細胞での不燃現象」

冷え性とは、体の一部が冷たくなったり、寒々とした感じをおぼえる症状です。とくに冷えを感じる部位は手足の先、肩、腰周り、そして足です。

いったん冷え性になると、いくら暖房のきいた部屋で厚着をしても、なかなか温まりません。反対に、クーラーのきいた部屋では、冷気に強く感化されて、いっそう体の冷えを感じてしまいます。

なぜこのような現象がおこるのでしょうか?口からとり入れられた食物(炭水化物)は消化の過程で最終的にブドウ糖に分解されます。それが全身の各細胞に供給されて細胞内のミトコンドリアによって活動エネルギーぬくを産出し、それが体温として感知されるのですが、その回路に何らかの障害が発生すると、温もりが感じられなくなります。つまり、冷え性とは、「ブドウ糖が細胞にまわって十分に燃焼していない現象」ということです。

本来、子供の正常体温は36.5度くらいあるはずなのに、現在の子供たちは35度くらいしかないのが現状です。いかに食生活が陰性側に乱れているかの証拠といえますが、こんな低温では心拍をまして燃焼力をます運動をする気にもなれないでしょう。
運動もしないから、血液循環はますます悪くなり、部屋に閉じこもりがちになります。そのため、よけい外気の刺激に弱くなるという悪循環をひきおこしてしまうのです。

冷えは、胃腸の強化が大事なポイント

冷えのまず第一の原因は、胃腸の脆弱さにあるのは言うまでもありません。胃弱、胃潰瘍、胃痙攣など、胃に疾患のある人や、大腸性過敏症など下痢症状のもち主は、食物の栄養成分を十分にとりこめないわけですから、一番の冷え体質者です。
この胃腸が連続的に傷害されると、今度は甲状腺の機能低下をもたらします。甲状腺は物質代謝を盛んにして、体温を高める働きをしている内分泌腺です。内分泌とは月経、妊娠、出産、月経停止など女性の血の道をつかさどるホルモン分泌に関係しており、その機能が低下すると月経不順や更年期障害がひどくあらわれやすくなります。
なかには、エネルギー摂取の不足分を見こんで過食する人を見かけるが、過食は胃の負担と腸の負担をまして、機能障害を一層助長しやくなります。

消化機能の衰退は、貧血を招くだけでなく、神経系の働きもますます弱めてしまい、血管の収縮や拡張をつかさどる自律神経の失調も招きます。
すると、体内の血液分布に狂いが生じ、上半身には血液がうっ血してのぼせや動悸がおこり、一方、下半身には血液不足が生じて冷えがおこるというアンバランスが生じます。

女性の冷えには、塩分不足が共通している

このような胃腸障害をおこし、寒さに対する対抗力を著しく弱めてしまう最大の原因は、精白食品、とくに白砂糖で、甘いお菓子やチョコレート、ケーキなどは厳禁です。
また果物やコーヒー、紅茶などの水分も控えねばなりません。「美容と健康のためによい」といわれるビタミンCの多い果物は、とりすぎるとビタミンC効果よりも、かえって体を冷やす害作用のほうが強くなってしまいます。

また、生野菜食も控えることが大切です。冬でもハウス栽培のトマトやキュウリをとっている人がいますが、ビタミンもミネラルも減少しているこれらをせっせと食べても身にはならず、「青びょうたん」になるだけです。

なお、血液検査からはっきりわかることですが、冷えを訴える女性に共通している現象に、ナトリウム不足が挙げられる。つまり、脱塩状態に陥っっているのです。

ナトリウムは血液濃度を高め細胞をひきしめる働きがあるのですが、ナトリウムが不足すると、決まって婦人科疾患の生理不順、子宮前後屈、冷え性、リウマチなどをひきおこしますす。同じ白いものであっても、甘い白砂糖はやめて、ニガリの利いた自然塩に切り替えられるかどうかが、.大きな分かれ道になるのです。

冷え性解消のためには、内外両面作戦が必要

ところで、冷え性の人はとかく冬場には「寒い、寒い」とネコのようにコタツにばかりはいって外に出たがらないものですが、皮膚をきたえることは内臓の強化にも直結し、非常に大事なことです。

人体の原型である腔腸動物の成り立ちをみればわかるように、腸(内腔)いつついと外側にあった皮膚面が内側にへこんでできたもので、内外1対です。

たがって、冷え性の解消のためには内と外からきたえるという両面作戟が必要です。大股歩きや軽いジョギングで汗をかくほどの運動をすると、心臓の拍動が強まり、血液が全身に循環して、体も温まります。
また、入浴時に温冷浴や乾布摩擦をおこなうと効果はさらに高まります。
冷水を浴びることなど、はじめはとてもできそうにないと思われますが、ぬるま湯から徐々に冷水にして体に慣れさせていくと、いつのまにか冷たさを感じなくなります。

そのうち自分でも思わぬほど冷たい水に触れることができるようになり、最後は温冷浴がとても気持ちよく感じられるでしょう。また、湯上がり後に乾布摩擦をおこなうと、寒風が吹いていても外で散歩がしたくなるほどです。

内向きになる気持ちを少しでも「外へ、外へ」と積極的に開いていく心構えが大切です。

冷え性の治療のポイント

  1. 雑穀は体温を長く保持してくれるので、主食の菜にソバ、ヒエ、アワ、キビなどを必ず入れる。これにナトリウムの多いチリメンジャコなどをふりかけて食べる。胚芽やゴマがたくさん入ったふりかけでもよい。みそ汁に玄米もちを入れて食べるのも、昔からいい伝えられてきた冷え性解消の療法である
  2. 副食には、ニンジン、ゴボウ、レンコン、ヤマイモなどの根菜類をけんちん汁などにしてとる。またワカメ、コンプ、ヒジキ、青ノリなどの海藻類は甲状腺の働きをよくするヨード分を多く含むので、意識して多くとるようにする。
  3. ネギやショウガ、トウガラシ、ニンニクなどには強い発汗作用と温熱効果があるので、薬味・調味料にたっぷりとつけて食べる。
  4. タンポポ、アオザ、オオバコ、セリ、ヨモギ、ニラ、ノビル、クズなどの野草類を用いる。それを純正なみそやしょうゆで煮つけたり、あるいは石臼でしぼったゴマ
    油で天ぶらにして食べる。
  5. 副食の小動物には、体を温めるドジョウ料理がよい。身をすりこんだドジョウ汁、ゴボウの柳川鍋、豆腐のドジョウ煮など。
  6. 体を温めるのに一口の寝酒もよい。ただし、日本酒やワインは添加物に注意。高級なブランデーを飲むことは、内臓にやさしく作用して血液循環をよくする。
薬効食品と自然療法
タンポポ
根を煎ったタンポポコーヒーは香りがあるだけでなく、体を温める作用がある。ただし、砂糖などの甘味料は用いない。
青のり
ビタミンB1が多く、造血作用が強い。
オドリコソウ
1日10グラムを煎じて飲む。
薬草茶
中国産のプーアル茶は体を温める作用がある。
薬湯
ヨモギを乾燥させたものを濃く煎じた汁や、プーアル茶をお風呂に入れて入浴すると、体が芯まで温まる。また腰湯にしてもよい。手足の先がとくに冷える場合は、1本1本よくつまんでもむ。1日約15五分ぐらい毎日おこなう。
冷え性に関連するサイト

喘息

薬草で痰を除くことから始める

喘息の主要症状は「咳き込み発作」です。咳き込み発作を起こさせる直接的原因は、気管が知覚高進状態になることからで、その知覚高進を起こす因子の代表が「痰」です。

咳が出るのももとはといえば、この痰を排泄しようとするためです。だから咳をむやみに止めてしまうことは、痰を喉に詰まらせることになり危険です。とはいえ激しい咳き込みは、その自然の防衛作用をオーバーしたものであって、体力をひどく消耗してしまいます。

そこで、まずは極力、痰を除いて咳を軽くし、呼吸を楽にすることが先決です。気管の働きを減退させないで、痰の排泄をスムーズにするためには去痰効果のある薬草を利用します。
昔から痰の排泄をスムーズにするのは、去痰効果のある薬草を利用することです。昔から利用されてきたのは、キキョウ及びリガネニンジンです。
いずれもキキョウ科の植物で根を用います。

もともと痰ができるのは、気管粘膜に炎症がおこったり、その前段階になっていて、分泌が異常に多くなるためです。だから、呼吸困難や咳こみの発作を根本的に解消させるためには、気管粘膜を健全にしなければいけません。

ところで、炎症はどうしておこるかというと、体細胞の抵抗力が弱っているところに、血液中の毒素が働きかけるためです。血液中に毒素がはいっているということは、血液が酸毒化されているということで、体細胞の抵抗力が弱っているのも、もとを正せば、この酸毒化した血液に養われていることが原因です。したがって、炎症のおこりにくい体にするためには、早急に血液浄化をはからなければなりません。

喘息は「甘やかされること・ストレス」が大好き

喘息の咳き込みをおこさせる因子は、痰以外にもいろいろあります。まず第一に、精神的ストレス。強いストレスが加わって、気管の知覚高進が大変おきやすくなるのです。

だが、おもしろいことに、喘息患者も戦場では発作をおこしません。極度の緊張状態では、呼吸筋の反射が抑制されるのです。
結局、一方で精神的ストレスがかかり、他方でいかほどか甘えることが許されているという不安定な状況のもとで、喘息発作はあらわれる、ということになります。
それから、一般によく知られているのは、気象条件の影響。やはり、気圧が下がり、加えて温暖・寒冷前線が通過する時などの、気象条件が不安定な時におこりやすくなります。

さらに、ホルモンの分泌も関係しています。喘息という病気の性格を知るうえで興味深いことは、副腎の発育が悪い人は喘息になりやすく、副腎がほとんど働かなくなるアジソン病では喘息はおこらない、という事実があります。

副腎は体の防衛力の根源的存在です。喘息になることは好ましいことではないのですが、喘息発作をおこすほどの抵抗性はもっているのですから、正しい治療さえすれば、意外と簡単に根治できてしまうのです。

アレルギー体質善が喘息になりやすい理由

血液が汚れていると、それだけ痰が出やすくなります。ところが、炎症がおこりにくく、気管の知覚高進がおこりにくい人では、痰は出ても喘息にはなりにくいのです。

つまり、喘息になりやすい人と、なりにくい人がいるのです。喘息になりやすいのは、浸出性体質の人です。いわゆるアレルギー体質です。

浸出性体質とは、気道の粘膜に浸出液(分泌液)を出しやすく、鼻粘膜、咽喉、気管などに炎症をおこしやすく、したがって喘息もおこしやすいということ。

最も新しい研究によると、アレルギー反応のメカニズムは、次のように説明されています。体外から、人体を構成するタンパク質とは違ういわゆる異種タンパクが侵入すると、大食細胞という名の白血球がそれを食べてしまいます。この行動の中で、大食細胞は餌食となった異種タンパクの性質をつかみ、それをリンパ球に通報します。

情報をキャッチしたリンパ球は、異種タンパクをとりおさえる形に変身し、同時に仲間をふやします。一般に、抗体と呼ばれているのは、これです。

抗体には5つのタイプがあり、とりわけE型ができると大変なことになります。E型グロブリンと呼ばれるタンパク質は、ふだんは粘膜や皮膚のそばの肥満細胞にへばりついています。そこにアレルギーのもとになる卵や花粉タンパクなどがやってくると、E型グロブリンは、それの攻撃をしないで、肥満細胞を攻撃します。

それによって肥満細胞からヒスタミン、ブラジキニンなどがつつきだされます。これらは、筋肉を収縮して咳をおこさせたり、細胞を水ぶくれにしてかゆみをおこさせたり…といった、いわゆるアレルギーの症状を発生させます。

ところで、アレルギー体質というと、一種独特な体質のように聞こえるのですが、そうではなく、体外からの侵入物質を拒絶する抗原抗体反応の強い浸出性体質および胸腺リンパ体質をいいます。

浸出性体質は、皮膚が弱く、炎症をおこすと分泌物が浸出しやすく、湿疹となりやすい特徴があります。同時に粘膜も弱く、風邪、気管支炎、鼻炎、咽喉炎などにかかりやすい体質です。胸腺リンパ体質は、胸腺やリンパ腺、扁桃腺などが異常に大きい虚弱体質で、胃腸が弱く、神経過敏な体質です。

こんな体質がふえてきているのは、白米、肉食の不自然な食生活が原因です。植物性の炭水化物(租タンパクや類脂肪などを含む)でつくられた体細胞は、強いバイタリティーをもっているために、体外からの異物に対しても寛大な態度をみせます。

すなわち体細胞は、異物を同化したり、解毒中和したり、すみやかに排泄することができるので、いたずらに抵抗したり、反発したりしないのです。ところが肉食性の体細胞は、そのような同化能力が非常に弱いのです。そのため、自らを防衛するために、体外からの侵入物質に対して、精いっぱいの抵抗、反発をします。その戦いのさまが、アレルギー反応です。

われわれの細胞の質は毎日の食事でどのようにも変えられる

ゎれわれの体細胞は、少しずつ新しい細胞によって置き換えられています。その新しい細胞の原料は食物である。食物の質が変わり、それによって血液の質が変われば、必然的に体細胞の質も変わります。だから、質のよい食物をとらなければならないのです。

質のよい食物とは、本来の人間の食性に適合した穀・菜食です。この生理にとって自然な食物によって、生理機能全般が正常化されるのです。すなわち体質は改善されるわけで、アレルギー体質も、必然的に解消されます。

まず、植物性食品中心食に切り替えて、腸機能を整えなければなりません。人間はもともと草食動物だから、肉・卵・牛乳をとっていると、消化機能は著しく混乱させられます。
次に体力を増強するために、完全な姿の主食をとります。すなわち、玄米主食に切り替えるということです。玄米は、内臓機能を健全にし、大いに基礎体力を増やします。

また、動物性アミノ酸が補給できる発酵食品(みそ・納豆など)も積極的にとります。そして、血液中の毒素をすみやかに分解・解毒する海藻を毎食とることです。コンプ、ヒジキ、ワカメ、ノリはいずれも血液浄化力がすぐれていて、炎症体質の改善には欠かせない食物です。

喘息の治療のポイント

  1. 牛乳、乳製品をいっさいやめる。これらはアレルギー体質を生む最大の原因。もともと穀菜食民族である日本人には、牛乳などはまったく不要。
  2. 痰をとる。去疾作用のある薬草を大いに活用する。
  3. 肉、卵も極力やめる。動蛋食品は体の同化力を弱めて、アレルギー体質などの過敏体質を生む。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則。
  5. 白砂糖、果物、生野菜、水分のとりすぎをやめる。これらのとりすぎは、体質を虚
    弱化させる。じつくり加熱した根菜類を多くとることが大事。
  6. アレルギー体質改善効果のある薬草を活用。
薬効食品と自然療法
キキョウ
根と甘草とを各3gずつぐらい混ぜて煎服する。
ごぼう
すりおろし汁を50cccほど飲む。痰が切れる。
サトイモ
みそ汁の実にして毎日とっていると、痰切りの効果がある。
クロマメ
黒砂糖と一緒に煎じて飲む。咳止め。
ニラ
すりつぶし、布巾でこした汁を、1日50ccぐらいずつ飲む。咳に卓効。
レンコン
レンコンの節の部分を煎服。咳止め効果がある。

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頭痛

痛みは生きていることの証でもある

頭痛をはじめとする、いろいろな痛みは、健康が侵されていることを意識に上らせる最も確実な警報装置です。まさに、痛みは生きていることのあかしとも言えるでしょう。

原則として、人間をよりよく生かしてくれるものが、快感や充足感をもたらすものだから、生命活動のくずれを教える警報が、不快な情感を呼びおこすものであるのは、当然です。
痛みにやたらと過敏になってきている現代人は、まず、痛みの存在理由を再認識して、冷静さをとりもどす必要があるでしょう。痛みはおこるべくしておこるのです。痛みがおこり得ないような条件をつくれば、痛みは自然に消えていくものです。

頭痛には血管性と筋肉性とがある

頭痛は、脳の表面を包んでいる脳膜に圧迫や刺激が加わったり、血管が緊張したりすることによっておこるものです。頭痛はいろいろな原因でおこり、その痛み方も千差万別ですが、大別すると、3つのタイプに分類できます。

すなわち、頭の中に病変があるもの、一過性におこるもの、そして、慢性の頭痛。頭の中に病変があるものとしては、脳腫瘍、脳動脈硬化、脳膜炎、脳出血、クモ膜下出血などがあります。
これらの場合は、頭痛も非常に激しいものになることが多く、吐き気、視力障害、痙攣などの症状をともない、ただごとでないことがわかるはずです。

ふつう、だれでもが経験しやすいのは、一過性の頭痛。これは、カゼ、寝不足、二日酔い、過食、過度の入浴、イヤな香りをかいだ時…などにおこる頭痛です。
原因が除かれれば自然に治るから、心配は無用です。一番問題になるのは、俗に「頭痛もち」といわれる慢性頭痛です。
いつも頭が痛い、頭が重い、頭痛がくりかえしおこるという症状です。気分も憂うつになり、食欲が減退したり、自律神経失調を招いたり、不眠になったりするので、体の抵抗力は落ち、いよいよ頭痛からの解放は難しくなります。

そのうち、ズキンズキンとする痛みをあらわすのは、血管性頭痛といわれるもので、その代表は偏頭痛です。痛みは発作性でくりかえしおこります。はじめのうちは頭の片側だけにおこるので偏頭痛と呼ばれるのだが、しだいに頭全体に波及するようになります。

痛みがおこる数時間~数日前から、イライラしやすく、めまいや耳鳴りなどの前駆症状がみられることも多く、目が痛い、目がみえにくいなどの視力障害があらわれやすいのが特徴です。とくに、自律神経失調がある場合やアレルギー体質の人にはおこりやすい頭痛です。

慢性頭痛の中で最も多いものは、筋収縮性頭痛。後頭部や首、肩などの筋肉が異常収縮することが直接的原因でおこるとものです。

おわんをかぶったようだとか、バンドでしめつけられるようだとかいうように、特有の頭重感、圧迫感を生みやすいのが特徴。体質的に筋の収縮がおこりやすいというウィークポイントをもっていることに加えて、強い精神的ストレスがある場合におこりやすいのも特徴です。

この他、胃腸や肝臓の障害、脳脊髄液圧の上昇、感覚器の障害、ホルモン失調などがある時も、慢性頭痛はおきやすくなります。

すなわち、胃腸や肝臓の機能が弱まると、血液は酸毒化します。脳脊髄液圧が上昇すると、のぼせをおこします。これは、肩や首すじのこわばり、高血圧、手足の冷えがある場合、緊張体質の人におこりやすい現象です。
また、目、耳、鼻などの感覚障害がある場合は、ストレスを増大させることによって、自律神経の失調をひきおこします。さらに、ホルモン失調も自律神経機能を狂わせるもので、更年期障害としておこる頭痛はこのタイプに分類されます。

このように、頭痛は、体に不都合なことがおこつていることのひとつの症状としてあらわれるものだから、頭痛を解消するためには、原因となっている障害を治すことが必須になります。

便秘による毒素が脳にまわって=

それにしても、痛みという感覚は耐えがたいもので、精神活動は大いに動揺させられます。仕事も手につかないといった、困った状態にもなりやすいので深刻です。それも、頭部に症状のあらわれる「頭痛」ではなおさらのことです。

そんなわけで、薬局で最も売れゆきのよい薬のひとつが頭痛薬となっています。だが、化学薬剤にたよるのは非常に危険です。化学薬剤で痛みを鎮めるのは、決して病気を治すものではなくて、体の機能を無理やり麻痺させて痛みを抑えるだけのことです。

薬の効き目がなくなれば、また痛みが出てきます。結局、くりかえし使うようになり、薬物依存がおこり、体の自然性を損なうことになります。

副作用も顕著にあわれます。軽度のものでは発疹が出たりするだけですが、しだいに胃腸障害がおこり、長期連用すると、肝臓の解毒力を弱め、腎臓機能を減退させ、骨髄も侵され、大変なことになります。
対症療法も、より自然な方法を用いなければならない。つまり、昔から利用されてきて、確かな効果が認められている薬草や薬効食品を活用する手当てが体には最適です。

それと併せて、頭痛をおこさせている体質的欠陥をなくす根治療法が必要です。すなわち、血液を浄化することによって、内臓の障害やアレルギ一体質、自律神経失調、さらにストレスに対する抵抗力の弱い体質を治してしまうのです。そのためには、まず、白米・肉食をやめなければいけません。

白米、白パン、白砂糖などの精白食品や、動蛋食品である肉、牛乳、卵は、代謝を狂わせ、血液を酸毒化させ、体質を著しく軟弱化させます。したがって、これらをやめて、玄米・菜食に切り替えることで体質改善ができます。とくに、慢性頭痛を治すためには、便秘を根治させることが必須不可欠の条件です。便秘をすると、腸内に異常発酵がおこり、それによって生みだされる毒素は直接、脳に作用して悪質な頭痛をひきおこすのです。
便秘を解消する食事療法はこちら
食事で便秘がなかなか改善できない場合はこちら

頭痛の治療のポイント

  1. 自律神経失調、アレルギー体質を治す。偏頭痛などの血管性頭痛をおこしやすい。
  2. 精神的ストレスを上手に回避・解消する。体質的欠陥に強いストレスが加わると、筋収縮性の頭痛をおこしやすい。
  3. 胃腸症、高血圧、眼病など、体の障害を根治する。体に何らかの障害があると、一症状として頭痛は大変におこりやすいもの。
  4. 頭痛薬の使用は極力避ける。体の機能を麻痺させる作用が強く、体の自然性を損なう。常用は体をガタガタにする。
  5. 白米・肉食をやめる。代謝を障害し、血液を酸毒化し、体質を悪化させることによって、頭痛を発生させる。
  6. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  7. 便秘症を根治させる。毒素を発生するから。
薬効食品と自然療法
ショウガ
すりおろし汁とゴマ油を同量混ぜ合わせ、コメカミにすりこむ
梅干し
果肉をコメカミにはる
ヨモギ
葉を煎服する。
たまねぎ
ウドとともに細かく刻んで、煎服

腎臓病

腎臓は大切な浄血器官

く腎臓はソラ豆に似た形で、大きさはにぎりこぶしぐらいの大きさです。ふつうは肋骨の内側で横隔膜の下のところに左右2個あります。外から触れることはできないし、心臓や胃のように動しきゆうたいいたりしない静かな臓器ですだ。
この臓器の中には、毛細血管の球である糸球体が、片側だけで100万個もつまっています。ここで、血液からタンパク質を除いたすべての成分がこしだされます。

このこしだされた液は、細長い尿細管を通過する問に、体に必要な物質は再び血管中に再吸収され、不必要なものだけが尿として排出されます。つまり水の99%、ブドウ糖は全部、その他の成分も必要量だけはすべて血液中に再吸収され、その残りが尿となります。そして尿は、腎孟という腎臓内の空間に集まり、尿管→膀胱→ 尿道を通って体外に排泄されます。
腎臓は、

  1. 新陳代謝によって生じた老廃物を排出する
  2. 体液中の電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)および水分を一定に保つ
  3. 血圧を調整する
  4. 造血酵素をつくる

などの重要な働きをしています。これらが障害されれば、生理機能全体のバランスがガタガタにくずれてしまうことはいうまでもないでしょう。

冷えが一番の大敵

腎臓病の中でも最も多いのは腎炎です。季節に関係なくおこりますが、寒さは病状の悪化につながりやすいのです。一般には、発病の仕方や経過状態の違いによって、急性腎炎、慢性腎炎に分け、病相の違いによって、化膿性腎炎、結核性腎炎、紫斑性腎炎というような、いろいろな種類に分類しています。

だが、いずれも腎臓の組織(とくに糸球体と尿細管)に「炎症」という病変がおこつていることには変わりはありません。
炎症とは、刺激に対する生体の防御反応である。腎臓組織を必要以上に刺激する物質がおくられてくると、その刺激物による打撃を最小限にするために体は大反撃を試みるのです。

まずは、大量の水分で炎症の作用力を弱めたり、生理的物質と化学反応をおこさせて炎症を骨抜きにすることを試します。そのために、血液をどんどんおくりこむと同時に、血管壁の穴を広げて、そこから水や塩分、血球、タンパク質などをこぼれださせます。この水浸し作戦でおさまれば、腎炎は軽度のうちに治せた、ということになります。

しかし、作用した物質がもっと悪質になると、腎臓を構成している実質細胞は破壊され、組織は正常のものとはひどく変わってしまいます。これを変性炎といいます。

当然、細胞の破壊がひどいほど、腎機能は減退します。まだ体の抵抗力が残っている場合は、破壊された細胞のあとを結締組織で穴埋めにかかります。
つまり、増殖炎となるのです。しかし、この結締組織は細胞の間を埋める蓋の役目をするのみで、実質細胞のような働きはできないのです。

結締組織がふえるほど腎臓の働きは悪くなっていく。腎臓はしだいに小さく縮んで硬くなり、ついには腎不全に陥ってしまいます。
腎不全になると、尿として排泄しなければならない老廃物が体内に停滞し、尿毒症となり、生命が危うくなる。腎臓組織の病変(変性)が、より複雑な様相を呈しているものほど、体に抵抗力があることを示しているわけだから、重症だからといって決して絶望する必要はないのです。

だが、変性が進むほど、それを正常化するために大きな努力がいる。だから、なるべく早いうちに、根本的に治癒させてしまうことが大切です。

血尿、むくみ、動悸、吐き気……胃炎の症状は全身にあらわれる

ともかく、腎臓の組織に異常な刺激を与える物質は、いろいろな条件によって生じます。たとえば体を冷やした場合、カゼをひいた場合、強い精神的ストレスを受けた場合など。だが、このような条件は、程度の差こそあれ、だれもがもっているものです。

最も重大な条件、つまり生理機能のレベルを下げ、抵抗力そのものを弱めている真犯人は、食生活の誤りで。肉、牛乳、卵を過食し、精製塩や化学調味料を常用している人に起こりやすいのです。

腎炎の主な症状は、タンパク尿、血尿、高血圧、むくみの4つです。タンパク尿になるのは、糸球体のろ過の目が粗くなり、タンパク質をとりこぼしてしまうため。血尿は、炎症によって血管壁の透過性が高まるため、赤血球が出てしまうからです。

高血圧は、血管の萎縮などで腎臓への血流が悪くなり、それだけ他の部分の血流がふえるためにおこります。また、レニンという酵素が生成されて血圧が上昇する、とも考えられています。

冷え関連

むくみが出るのは、電解質の代謝が障害されるために、よけいな水分が組織に停滞しておこります。この他にも、全身倦怠、食欲不振、動悸、頭痛、吐き気などの症状もおこりやすくなります。腎臓機能が障害されると、体液のpHが変わったり、老廃物の停滞が起きたりして、全身の臓器組織が障害されるので、このような全身症状がひきおこされるのです。

血液の急速浄化にシジミ・レンコンエキスは効果的

最近では、いろいろと精密な腎臓機能検査がおこなわれていますが、それぞれに対応した食事療法が開発されないかぎり、実際の治療においてはあまり役に立ちません。

現代人のほとんどは腎臓機能が多かれ少なかれ障害されているので、はっきりした腎臓障害の症状があらわれていなくても、日常の生活では、腎機能の正常化を心がけるべきです。

食事は、玄米・菜食に切り替えることが絶対条件です。とくに、利尿作用が強いアズキは、毎日食べるとよいでしょう。ゆでアズキをつくり、薄い塩味にして、他のものはいっさい食べずに、ゆでアズキ汁を食べるのも、よい方法といえます。

ハトムギにもすぐれた利尿作用があります。粒状のものを玄米ご飯に炊きこんだり、粉末状のものを天ぶらの衣に加えたり、お好み焼きなどにしたりして大いにとるとよいのです。

塩は、精製塩をやめ、自然塩にすれば、特別に制限する必要はありません。それも、なるべくなら、みそやしょうゆで塩分を補給したほうがよいでしょう。
それだけ腎臓への刺激もおだやかにをるし、整腸作用もあるので、より好都合です。健康食品を利用して、酵素、葉緑素、ミラネルを効率よく補給することは、体質のかたよりを治し、血液の急漂化をはかるためにきわめて有効である。シジミキス、レンコンエキスも効果があります。お茶代わりにカワラヨモギ、カキドオシなどの薬草茶を飲むと、いっそう効果的です。

腎臓病の治療のポイント

  1. 肉、牛乳、卵は厳禁。酸毒物質が組織に炎症をおこしやすいうえに、排泄器官である腎臓への負担を大きくし、機能不全を招きやすい。魚類でも、刺身や切り身などの不自然な食べ方は極力避けたい。
  2. 精製塩、化学調味料の使用をやめる。これら人工物は、腎臓をはなはだしく痛めつける。食品添加物も同様である。
  3. 利尿作用のある薬効食品を活用する。腎臓病ではむくみが出やすく、そうなると心身の消耗が著しくなる。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  5. 体を冷やしすぎない。弱った腎臓は寒さのストレスに弱い。体を冷やす食品の多食も避ける。
  6. ストレスを上手に解消する。
薬効食品と自然療法
アズキ
利尿作用が著しい。玄米ご飯に1~2割炊きこんで、よく噛んで常食するのが最も効果的。軟らかく煮て、自然塩で味を調え、煮汁ごと食べるのもよい。
ムベ
葉茎を煎服。むくみにも卓効。ナマの果実を輪切りにして煎服してもよい。
トウモロコシ
毛を陰干しにして、煎じて飲む。
ハトムギ
実を煎じて飲む。

乱れたショック生活のツケがまわる消化器官の終着駅が「肛門」

肉、卵などの酸性食品、白米、白砂糖などの精白食品を常食していると、組織がゆるんだり、壊死をおこしたりしやすくなり、血行が悪くなって、うっ血がおきやすくなります。

とくにこのような病変がおこりやすいのが、肛門部です。白米、肉、白砂糖を多食している現代人は、ほとんどが痔になりやすい要素をもっているのです。

われわれの体においては、もともと肛門部はうっ血がおこりやすい条件が備わっています。肛門は、胃から小腸(十二指腸、空腸、回腸)へ、さらに大腸(盲腸、結腸、直腸) へと続いてきた消化管の終点に位置しています。

肛門の内部は痔輪という輪状の高まりを境に、それより上部が粘膜、下部が皮膚になっています。この粘膜の表面近くに静脈が網目状に密に分布しており、ここにうっ血がおこると痔になります。痔輪の外には、二重に肛門括約筋がとりまいて、腸の開閉を行っています。

内側の括約筋は、内臓を構成している筋肉と同種のもので、意志に関係なく、排便反射によって開きます。だが、外側の括約筋は、手や足を動かす筋肉と同種のものであるため、大脳の指令通りに動きます。

さて、静脈血は、この肛門部から心臓へ帰らなければならないわけですが、心臓までの数十cmもの道のりを、重力に逆らって上らなければなりません。しかも「弁」がありません。ふつうは、体の表面近くを流れている静脈には「弁」があって、血液の逆流を防いでいます。

まず、取り組むのは便秘の解消

肛門部の血行障害は、運動不足や寒冷によってもおこりやすくなります。だから、長い間、座業をしたり車の運転をおこなったりする人におこりやすく、季節的にみると、血管が収縮して血行が悪くなりがちな冬季に多いというのは言うまでもありません。

ところが最近は、それ以外の場合にも同じように多くみられるようになりました。もっと基本的な生理機能のレベルで、血行障害がおこりやすくなっているのです。つまり、血液性状の混乱および血管の運動性減退で、血液自体が流れにくくなっているということです。

原因は、白米・肉食の過食だ。この不自然な食生活で、腸の機能を混乱させていのです。腸壁の細胞に必要なミネラルや酵素などが供給できないうえに、有害バクテリアが産生する毒素が作用して、腸は異常に収縮したり、逆に異常に弛緩したりしています。そのため、便の移送がスムーズにいかなくなり、便秘症になるのです。この便秘がまた、肛門部のうっ血にひき続いて痔をおこす強力な要因となっています。
排便反射がスムーズにおこらないため、腹庄を高めて押しだそうとする。しかも、排便の際には、硬くなった便が直腸壁を強く圧迫します。

とくに肉、卵のタンパク質および精白して有効成分をはぎとってしまった炭水化物は、何よりも便秘をひきおこしやすいのです。肉などのタンパク質は、多大な負担をかけて腸を疲れさせてしまうし、炭水化物は、化学的に純粋な姿になるほど、腸壁にへばりつきやすくなります。

3つの痔のタイプ

痔といわれる病気は、症状や形態の違いから、3種に大別されています。れつこうひとつは裂肛。俗にいうキレ痔。
痔には痛みがつきものですが、このキレ痔は、肛門周辺の皮膚が裂けるものだから、痛みは激しい。血行も悪くなり、皮膚が角化している時におこりやすい。割合に治しやすいものだけに、根本療法をしないで放っておき、くりかえし切れていると、潰瘍になって治りにくくなります。

次に痔核。いわゆるイボ痔。これには、肛門のふちにできる外痔核と、肛門内や直腸下部にできる内痔核とがあり、後者のほうがだんぜん多くなります。便の強い圧迫と摩擦で破れて、激しい出血をおこすことがあります。また、炎症がひどくなると猛烈に痛み、歩くことも座ることもできなくなります。

もうひとつは痔瘻。俗にいうアナ痔。うみが生じます。そこから膿が排出されると、肛門部の粘膜に化膿性の炎症がおこるため膿瘍が生じます。そこから膿みが発生すると、その膿の通り道が管(瘻管)となって残ります。これが繰り返し起きうると、やっかいなものになります。

血管の弾力性を高める薬草茶を飲む習慣が改善する

こうみてくると、痔は非常に複雑な病気のように思われるが、実際はそうではありません。根本原因である血行障害を治しさえすれば、どのタイプの痔であっても治せるからです。

白米・肉食の過食をやめ、玄米・菜食の少食に切り替える。とくに玄米の胚芽成分は何よりも血液性状の正常化に有効に作用するので、主食として玄米ご飯を食べることが絶対に必要です。
副食は、山菜、海藻、季節の野菜(根菜類および菓草類)と小魚介類をとる。とくに、ヒジキ、コンプ、ワカメ、シュンギク、セリ、セロリ、ネギ、ゴマ、ゴマ油、梅干しは、痔に有効な食品なので、常食するようにします。そして、果物を極力控えること。お茶代わりに、ハトムギ、ヨモギ、タンポポなどの薬草茶を飲むことも大切な条件です。

また、胚芽、葉緑素、酵素、朝鮮人参、ローヤルゼリーなどの健康食品を用いると、いっそう効果的です。以上のような食生活をおこなっていると、血液は健康な弱アルカリ性となり、血管の弾力性も高まって丈夫になります。

腸の機能が正常化するため、便通もよくなります。なお、便秘を治すためには、ただ野菜を大量に食べればいいというものではありません。腸の機能を正常化させなければならないのです。玄米・菜食をしていれば、腸が整い、自然に正常な排便反射がおこるようになってきます。

手当ての仕方としては、次のものが効果的

  • 卵黄抽を患部にぬる。厚手のナベに卵黄を落とし、ヘラで絶えずかきまわしながら弱火で妙める。黒くなり、油が出てきたら、カスを捨て、油を容器に移しとる。この卵黄抽を脱脂綿に浸して患部に当てる(肛門に入れたり、貼ったりする)。毎日とりかえる。卵黄油は市販もされている。痔の薬ならこちら
  • 酵素液を患部にぬる。卵黄抽の場合と同様にする。
  • 純粋米酢を脱脂綿に浸して直接ぬるか、小麦粉を米酢で練って患部へはる。
  • ショウガの搾り汁と同量のゴマ油を混ぜ、局部によくすりこむ。
痔の治療のポイント
  1. 便秘症を治す。便秘は肛門部のうっ血をおこす。便秘を治すに最適なイサゴールはこちら
  2. 肉、牛乳、卵をやめる。動蛋食品は、血液中の酸毒物質をふやして組織をくずれやすくする。
  3. 精白食品を極力避ける。白砂糖、白米、白パンなどを常食していると、組織はゆるむ。血管壁の弾力性も弱まり、うっ血をおこしやすくする。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  5. 腰部、下腹部を冷やしすぎないようにする。
  6. 足腰の運動を十分におこなう。肛門部の血液循環をよくする。
  7. 肛門部の運動を励行する。肛門を意識的に強く「すぼめる」→「ゆるめる」運動をくりかえすと、痔の防止・治癒が促進される。
痔に効く薬効食品と自然療法
卵黄油
患部に塗る
ニラ
生薬の搾り汁を患部にぬる。
ヨモギ
ショウガと併せて煎服する。止血作用が大。
痔に関連するリンク

花粉症

現代人の多くが花粉症の悩みを抱えている

春になると、耳鼻咽喉科の病院はどこも満杯です。アレルギー性鼻炎のひとつ、花粉症患がどっと押し寄せるためです。

現代人は公害による大気汚染で呼吸器系を痛めつけられており、春はスギ花粉症からはじまり、梅雨時から夏のカビ喘息、秋のブタクサ花粉症、通年のダニアレルギー、化粧品や塗料のスプレー喘息、そして化学薬品に対する過敏性肺炎など、次々にバトンタッチされます。

いまや乳幼児の2人に1人はアレルギー体質か、その予備軍です。しかも、アレルギーは呼吸器にとどまらず、アトピー性皮膚炎、結膜炎、喘息、下痢、便秘、そして自律神経失調症のように、だるい・疲れる・頭がスッキリしないといった症状、さらにはアレルギー性の腎臓炎や高血圧など、さまざまな慢性的疾病の八割はアレルギーと関係しているケースも多々あります。

このままでは食べるもの、触れるもののほとんどすべてに過敏反応をおこすアレルギー人種の時代になるかもしれないのです。

なぜ、このようにアレルギーがふえたのかといえば、原因としては戦後の食生活の洋風化、欧米化です。アレルギー体質は、アトピー性皮膚炎の項でも触れたように、遺伝ではなく、食原病・文明病といえるでしょう。

欧米ではブタクサ花粉症が多いのですが、わが国ではスギ花粉症に悩まされる人が増加しています。戦前に日本にやってきたアメリカ人医師は「日本には花粉症が存在しない」と報告しています。

ところが、現在現在ではご承知のように、春先になるとテレビや新聞が真っ先に花粉予報を出します。

昔は青ばなをたらす子供が多かったのですが、いまではまったくみられず、くしゃみ、鼻水に移行している。これは粗食から栄養過多の食事(陽性体質から陰性体質)への変化を証明しているといってもいいでしょう。

では、なぜ花粉の飛散が激しくなったのでしょうか?。マツやスギなどの樹木も人間同様、自動車や工場の排ガス、たとえば、窒素酸化物や亜硫酸ガス、それらによる酸性雨などの大気汚染にさらされており、子孫を残すためのそれは必死の繁殖防衛なのです。

禁忌食品やアレルゲンにばかりとらわれず、日常食を玄米・菜食にして体質を根本改善

アレルギー体質激増の元凶は、洋風化の食事の中でも、とくに牛乳・卵・動蛋食品です。

穀菜食・健常者の赤血球は小型でひきしまっているのですが、肉食者のそれは大型でふくらんでおり、バイタリティーに乏しく壊れやすい特性があります。当然、そのような血球からつくられる体細胞は自然な適応力や同化機能に乏しいのは言うまでもありません。加えて、牛乳や卵のタンパク質は分子も小さいために、腸壁から血液中に異種タンパクとして侵入しやすく、アレルギー反応をひきおこします。

その結果、ヒスタミンやセロトニンなどのアレルギー毒がつくられ、花粉症独特のかゆみ、くしゃみ、鼻水、目の赤化、涙の流出、鼻づまり、頭痛という不快症状から逃れられなくなります。
現代っ子はアトピー性皮膚炎もそうですが、いまやアレルギー二世の世代となりつつあるのです。

この世代では、以前に問題にならなかった植物油や大豆、麦、そしてついには米もダメという子供がふえてきているのです。こうなると、普通の食品は禁忌食品ばかりとなり、特別なアレルギー用食品(除去食)を求めて親が苦労する、という状況が出現しているのです。

卵、小麦、ピーナッツ、サバ、サンマ、マグロ、ブリ、イカ、タコなど数ある禁忌食品やアレルゲンにばかりとらわれず、日常食を玄米・菜食に切り替え、アレルギー体質を改善する食品を食べ続ければ、体質改善は可能です。

仮に米アレルギーの重症者の場合でも、アワ、ヒエ、キビなどの雑穀ご飯を一時的に採用したりすれば、必ず玄米が食べられるようになるでしょう。

バナナ・柿・ケーキは×、クリ・リンゴ・ショウガは○

おおかたのアレルギー体質者は一目で診断がつきます。色が白く、いわゆる水ぶくれ、私どもの体質判定でいう「デブ陰」体質です。
この人たちに共通する食事傾向は、大食、水分過多、果物のとりすぎ、甘いもの好きです。これらをすべて改めること。とくに鼻炎による鼻づまりは、体の冷え(果物・甘いもの・生野菜)と水分過剰に起因しているので禁物です。

バナナ、柿、ナシ、コーラ、ジュース、ケーキの類は、すべてNGです。反対に、温性食品のクリ、リンゴ、レンコン、カブ、ショウガ、サトイモなどをとるようにします。

花粉症の治療のポイント

  1. 副腎皮質ホルモン剤や気管支・鼻腔拡張剤は劇薬であり、副作用が強いので用いない。習慣性になり、しだいに効果がなくなってくる。抗ヒスタミン剤なども極力使わないようにすること。
  2. 玄米・雑穀ご飯と根菜中心の菜食にする。
  3. 食品添加物もアレルギーをひきおこすので、要注意。
  4. 鼻や目の粘膜は皮膚と地続きであり、皮膚を鍛えると粘膜も強くなる。普段から乾布摩擦や温冷浴(「入浴右冷水を浴びる→入浴→冷水を浴びる」をくりかえす)で皮膚を鍛えておくとよい。自律神経の働きもよくなり、副交感神経優位のアレルギー症状を緩和する。
  5. なるべく早く、幼児のうちから食事療法をすること。アレルギー二世をつくらないためには、母乳でしっかり育てること。
  6. 小建中湯当帰芍薬散小柴胡湯などの漢方薬にも有効事例が報告されているので、体質に合わせてとるのもよいでしょう。
薬効食品と自然療法
ネギ類
タマネギ、ネギ、ニラ、ニンニクなどは抗アレルギー食品なので、大いに利用したい。
海藻類
粘膜を強くするカルシウムが多い。また、ヨード分は新陳代謝をよくし、アレルギー体質を改善する。
青野菜
葉緑素は血液を浄化し、すぐれた消炎作用があり、アレルギー症状を緩和する。また、ビタミンA、C は粘膜を強くする。ただし、とりすぎると体を冷やすので注意する。
れんこん
鼻炎にはレンコンの節の部分をすりおろし、その搾り汁を杯1杯くらい飲むとよい。これは点鼻薬としても使える。
鼻腔洗浄
番茶を煮だして、約1%の自然塩を加えた塩番茶で鼻腔を洗浄する。片方の鼻を押さえ、鼻から吸い込んで口から出す。これを交互にくりかえす。タンニンと塩が粘膜をひきしめ、強くする。
ツボ摩擦
鼻づまりには鼻の両側、目頭の下から口角の上にかけて指の先でマッサージする。

アトピー性皮膚炎

日本人の3人に1人を苦しめる皮膚アレルギーの元凶とは

急増する「現代病」アトピー性皮膚炎

現代医学によるアトピー性皮膚炎についてはこちら。
私たちの体に異物(抗原)が侵入すると、それを阻止する抗体がつくられます。アレルギーはこの抗原・抗体反応異常であり、全身病です。

多くは、その人の体質的な弱点部に症状があらわれます。現代医学では子供のアレルギーは成人になると自然に治るとされていますが、実は別の症状・別の慢性病に移行しているだけです。

鼻炎そのものは命にかかわるものではありませんが、アレルギー体質がガン体質であることを認識して、早急に体質改善をする必要があります。

アレルギー疾患は近年急増し、日本人の3人に1人はアレルギー体質です。かつて東京都の保育園での調査によれば、5人に2人がアレルギー体質という報告がありました。

イギリスの医師ブラックレーは、いまから60年以上も前に、「アレルギーは文明病で。だから今後、ふえることはあってもへることはない。」と警告しましたが、まさにその警告通りです。
日本の若年層におけるアレルギー、アトピー患者は年々増加の一途をたどり、減少の兆しはありません。また、低年齢化にも拍車をかけています。

「アレルギー」の語源のギリシャ語が、「奇妙な」とか「風変わりな」という意味をも明らかなように、自然界とは異なる不自然さがもたらした疾痛であることが暗示されています。

文明病とは、食品添加物や加工品の普及、農薬使用や水質汚濁のことを意味し、まさしくアトピー性皮膚炎は文明病そのもの、といえるでしょう。

動物性食品の過剰摂取が原因

ところで、アレルギー体質の大きな原因となるのは、動物性タンパク質の過剰な摂取が原因です。とりわけ幼児にアトピー性皮膚炎が多いのは、消化酵素が成人より少なく、その働きが不十分であったり、また、腸粘膜が未熟なため、とくに分子が小さいタンパク質は未分解のまま小腸から吸収されてしまい、アレルギー反応をおこしやすいのです。

ある研究によれば、母親が生卵を食べた場合、30分後にはその卵白のタンパク質が母乳に顕出し、その母乳を飲んだ乳児にアレルギー症状があらわれてくることが確認されています。つまり、母親の腸においても卵白タンパクが未分解のまま吸収されてしまっているのです。

となれば、アレルギー体質の人は、消化酵素の分泌や腸粘膜の健全化をはかることが重要な課題となります。人類は長年にわたって穀物を主食としてきた生き物なので、でんぷん質を主体にした食事をとることが、人間本来の食性ということになります。

現代っ子の体質を改善するには、まずコメ(玄米)、それすら受けつけない重症者はそれ以前の穀物、ハトムギやソバ、アワやヒエなどの雑穀を食べればよいということです。

甘いものやインスタント食品は、かゆみをさらに助長する

なお、動物性食品を偏食する現代人は、その食性の反動から甘いものや水分のとりすぎとなりやすく、その摂取はアレルギー体質(アトピー性皮膚炎など) をさらに悪化させやすくなります。
甘いものは、体の組織を緩めたり冷やしたりする作用が強いので、胃腸や内臓機能の低下をもたらし、体質をさらに弱体化させてしまいます。

また、糖分は皮膚表面の水分量を増加させるので、湿疹やかゆみも強くなって皮膚炎を悪化させる要因ともなります。

とくに白砂糖などのショ糖が体内にはいると、消化め過程で蟻酸という酸を生じます。この蟻酸には溶血作用があるので、体内に蟻酸がふえると、それを調節して正常にもどすためにヒスタミンが多く産出されます。

「肝腎かなめ」の肝臓と腎臓での解毒・排毒の機能が低下したアレルギー体質の人は、このヒスタミン毒の排毒(分泌) を皮膚からもおこなうようになります。この刺激物質によって皮膚にトラブルが発生するため、これを抑えようと現代医学では抗ヒスタミン軟膏(副腎皮質ホルモン) などを処方するが、これらはあくまでその刺激を和らげるものにすぎません。根本からの治癒をもたらすものではないのです。

手軽で便利なインスタント食品やレトルト食品も避けなくてはなりません。これらには不自然な保存料、着色料などの他に、油脂類もたくさん含まれており、劣化した油脂の活性酸素が、アレルギー体質、アトピー性皮膚炎をさらに悪化させてしまうからです。

「皮膚に病のある者は辛きもの食せず」味覚の刺激はほどほどに

また、「皮膚に病のある者は辛きもの食せず」と古くからいわれるように、香辛料は極陰性のアルカリ性食品で、極陽性の動物性食品とのバランスをとるための調味(調和)料でです。

しかし、この調和は、あまりにもかけ離れた両極端なもの同士の調和をはかるものであることから、これらの常食・過食は体調のコントロールを乱しやすく、体にとっては負担大となります。作用が強いだけに、体質をゆがめてしまう危険性が避けられません。

もともと人類の食性にかなった玄米・菜食を日常としていれば、用を受けもつコショウ、ワサビ、サンシヨウ、カラシ、カレー粉などは不要です、

玄米・菜食の自然医食をすると、体質の好転反応(瞑眩)化したような症状を呈することがあります。アトピー性皮膚炎の場合、かゆみが強まるとか口内炎がひどく出るとか、いろいろな諸症状が発生しますが、改善への前段階の反応であることを自覚してるアレルギー毒を一刻も早く排毒してしまうことが治癒への近道です。

治療のポイント

  1. とくに牛乳・卵・チーズ・バターおよび、それらを含む食品は避ける。肉類や赤身の魚はもとより、タンパク質は極力とらないこと。体質によっては豆腐などの大豆製品も不可です。ただし、天然醸造の3年みそなどのように、塩気を含み、時間をかけて自然発酵によってアミノ酸にまで分解されているようなものであれば、おおむね大丈夫。
  2. 砂糖類や果物類は副交感神経を緊張させる方向に作用するので、夜間のかゆみを強めてしまう(黒砂糖、ハチミツも不可)。
  3. 香辛料やアルコール、コーヒーなどの刺激物を避ける。
  4. 農薬や化学肥料を使用した農作物、加工食品、インスタント食品はとらない。
  5. 活性酸素を発生させやすい油脂類は少量に。
  6. カサカサタイプの肌の人の場合は、酸味や苦みのあるものはとらない。反対にジクジクタイプの人は糖分を多く含むもの、精白食品(白米、自パンなど) はとらない。
  7. アトピー体質は消化力が低下しているので、水分量は控えめに。また、過食にも注意する。

薬効食品と自然療法

にんじん
皮膚を強くするカロチンを多く含むので、毎食常用したい
ピーマン
ビタミンA、Cの含有が多く、皮膚に活力を与える
ほうれんそう
ビタミンA 、B、C 、Dなどを含むほか、出血を止めるビタミンKも含まれている。
かぼちゃ
ビタミンAを多く含む他、繊維も多く、排毒を早める。
シジミ
肝臓の解毒作用を強めるタウリン、アルギニン、メチオニン、ビタミン12が豊富。
自然塩
糖分で緩んだ細胞をひきしめ、消炎作用が強い。
玄米スープ
乳幼児の場合は玄米を妙って、時間をかけてつくったスープを与える。かゆそれより大きい子供にはお粥をあげると解毒が早まる。
自然療法
かゆい部分を、ダイコンやキュウリの輪切りで軽くたたく。また、ニンニクの皮を煮だした汁を風呂に入れて入浴する。

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