不整脈

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

不整脈は、脈がとんだり、ゆっくりになったり、はやくなったりと自覚症状が強く、症状がでると非常に不安になります。食事ではどのような注意が必要なのでしょうか。

電気的刺激の伝導過程にトラブル

健全な心臓は、ふつう1秒間隔くらいで収縮と拡張を規則的に繰り返すことによって、心臓内の血液を拍出し、全身に送り出しています。

このように心臓が収縮するのは、まず、心房の一部に洞結節という特殊な心筋細胞の集まりがあって、そこから電気的な興奮が規則的に発生し、ついで、その興奮が、刺激伝導とよばれる電気刺激を伝えやすい心筋組織によって、心臓全体に伝えられます。

こうした興奮が起こり、そしてそれが収まるこの繰り返しが、心臓の拍動となって、心臓は血液を全身に循環させているのです。いわば、心筋を適度な間隔をおいて感電させることで収縮を繰り返しているわけです。

だから、もし電気的興奮の発生に異常があったり、あるいは発生した電気的興奮が伝えられていく過程に異常があったりすれば、心臓の規則的な収縮のリズムは乱されることになります。これが不整脈です。
不整脈は、これ自体が1つの病気というわけではなく、心臓に何らかのトラブルが発生した場合の症状の1つです。

例えてみれば、発熱が、体のどこかに何らかのトラブルが起こったときに、その異常反応の1つとして現われるのと同じです。

一般に、動悸があると、すぐに「不整脈がある」と捉えられがちですが、動悸イコール不整脈ではありません。動悸は心臓の収縮を強く自覚することですが、これは、不整脈の場合に必ずしも起こるものではなく、また、心臓に何も異常がなくても心臓にたいして過敏になっていたりすると起こることもあるのです(心臓神経症の場合)。

また、電気的刺激伝導系統の何処にトラブルが起こっているか、どの程度のトラブルが起こっているかによって、健康障害の程度は著しく異なっているのです。

副交感神経機能を強靭にし、心刺激伝導機能を健全にする

不整脈にはいろいろなタイプがあります。最も多いのは「期外収縮」です。「期外収縮」は、心拍が一時的に乱れて、心電図で見るとある部位で強い振動が認められるものです。こうした異常心拍は、連続して起こることはなく1回だけおきますが、間をおいて不規則にくりかえすこともあります。

症状としては、動悸を感じることが最も多いのですが、めまい、胸痛、心臓部の圧迫感がおこることもあります。心臓には何も異常がないケースがほとんどで、たいていは、過労や睡眠不足、心配事、タバコの吸い過ぎやコーヒーの飲み過ぎなどの不摂生が原因になっています。

この期外収縮以外には、主として次のようなタイプがあります。

心房細動
正常の心臓収縮では、まず心房が収縮し、それを受けて心室が収縮して、血液を心臓から送り出すことになるものだが、心房細動になると、心房が全体として十分な収縮をせずに、局所的な細かく速い収縮波(揺れ) が起こる。それだけポンプとしての心臓の能力が低下してしまう。心房紳動があると、心拍、脈拍ともに不規則になり、わずかな運動で心拍・脈拍が非常に多くなったりする。
頻拍症
普通は1分間に79前後の拍動数だが、これが180とかなり高くなることもある。直接的発生原因や程度の軽重によって症状の出方も異なるが、頻脱が高度になると、動悸のほか、胸痛、呼吸困難、血圧低下などの症状がでる。また、血圧低下にともなって、冷や汗、めまい、悪心、嘔吐といった不快症状も重なったりするので、不安感も強くなりやすい。
心ブロック
心拍動を生むための刺激の伝導過程のどこかに障害があって、刺激が心室内にうまく伝えられないものである。程度が高度になると、刺激が途中で消えてしまい、そのために脱が著しく弱まったり(徐脈)、時々途切れたりする。こうなると、痙攣発作を起こしたり、意識を失って倒れたりする結果となる。

以上いずれの場合でも、一過性のもので、症状も軽度なら、それほど心配はありませんが、心臓関連のトラブルは強い不安感を生みやすい点で軽視できないものです。

たとえ軽い症状とはいえ、不摂生の結果としても「心臓機能の異変」としての症状が発生しやすいということは、やはり心臓系統に弱点を抱えているわけだから、その自覚をもって、適切な対処をしたほうがいいでしょう。

ましてや、慢性病の一症状として不整脈が出るケースとしては、心臓病に限っても「僧帽弁疾患、心筋梗塞、冠動脈硬化症」などが考えられます。

このような場合は、待ったなしで、大本の原因除去が必須です。要は、体質改善をはかることによって、心臓の電気的刺激伝導系統のトラブルを解消し、あるいはこの症状の元となっている病気を根治させることが重要となります。その中でも、とりわけ、副交感神経の働きをしっかりさせることによって、自律神経機能のバランスを回復していくことが大切です。

全身の代謝を活性化し、心臓組織の脆弱性を克服する

心臓障害というと、最初から敗北感を持ってしまいがちですが、それは誤った先入観のなせる業に過ぎないのです。

脳であろうが、心臓であろうが、べ物が原料となって造られた「血液の細胞(赤血球)」、体の組織はすべて例外なく「食からこしらえられたもの」です。

だから、体の組織・臓器にトラブルが起こっているのは、本人が食物の選択を誤っているためか、家系的な食物選択の偏り・間違いの積み重なりが体質的弱点を生み出しているかの、いずれかです。

不摂生をした場合に、胃痛や頭痛でなく「不整脈」を起こしやすい体質傾向であることも、また、同じ不整脈でも、「期外収縮」や「心房柵動」といった症状の出方が違うことも、さらには、不整脈の大本の原因が心臓弁膜症、冠動脈の硬化、心筋の繊維化、心筋梗塞などといった異なる慢性病になっていたりするのも、すべては、血液性状の違い、血液の汚れ具合の程度の差、あるいはそれらの反映としての代謝反応の個性によって、「病変の現われ方が追っている」だけの話に過ぎないのです。

根本原因は、食生活の誤りによって血液が汚れ、体質が悪化していることだが、とくに心臓にとって大事な食物の継続した欠乏があったり、心臓を痛めつけやすい食物を多用・常用したりしている人が、心臓機能のトラブルに見舞われやすくなるのです。

不整脈の治療のポイント

  1. 肉食は厳禁。血液を汚し、気の乱れを招いて、微細な電気的機能を錯乱させる。心筋や冠状動脈の硬化も招きやすい。牛乳、卵も同様の害作用をもつから、極力避けること。
  2. 白砂糖はやめる。白砂糖はカルシウムを浪費して、抗ストレスカを弱め、過緊張か心臓への負担を高める。
  3. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食にする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則。
  4. 自然の食品からビタミンB群を積極的に補給する。胚芽食品、松の実・クルミ・アーモンドなどのナッツ類が効果的。
  5. 酵素成分を十分にとることで、心臓機能を活性化する。純正のみそ、しょうゆ、納豆など。酵素は血液をさらさらにする
  6. 精神の安定化に努める。正しいと納得できたことをキチンと実践して、達成感を得ることが大事。
薬効食品と自然療法
卵黄油
続けて服用する。
葉緑素
浄血に偉力をあらわす。質的に確かなものを選択することが重要。
オオバコ
青汁を1日40ccずつ飲む。
松葉
生菜を十分に噛んで、汁を飲む
レンコン
すりおろし汁を飲む。パウダー化された製品を水または温湯で溶いて飲んでもよい。
アシタバ
フラボノイドが多く含まれており、強心作用、代謝促進作用がある。青菜と同様に使用する。
動悸を漢方薬で改善する

動悸(どうき) | 完全ガイド – 漢方薬

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください