ビタミンEは脂溶性ですが、やはり身体のなかでつくることができません。これも食事によって補給しています。
いまでこそビタミンEは抗酸化力で知られていますが、最初は「不妊を防ぐビタミン」として発見されています。ビタミンEは、つねに細胞膜や目の角膜などに待機し、そこで発生する活性酸素を消してくれます。
そのことで幅広いアンチエイジング効果が期待され、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。ビタミンE にはいろいろな働きがありますが、なかでも動脈硬化の予防と改善効果が注目されています。
最近の研究で、ビタミンC 、コエンザイムQ10などと一緒に摂ると、ビタミンE の働きが強まることが分かっています。
ビタミンEを多く含む食品は、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、大豆油、ごま油、ひまわり油、綿実油などの植物油、大豆、小麦胚芽、オリーブ、ひまわりの種などです。
動物性では、アン肝、タラコ、シシャモ、ウナギの蒲焼、スルメなどにはビタミンE が含まれています。
1日の所要量は、成人男子が7〜9mg、成人女子が7〜8mgです。ただ、活性酸素を無害にするためには、1 日1 00〜30 0mgくらいは必要と考えられています。
これだけの量のビタミンEを摂ろうとすると、食事だけではとうていまかないきれません。アンチ& リバースエイジングのために、別の方法を考えたいところです。
合成ビタミンE (天然型ビタミンE)もありますが、抗酸化物質としてすぐれているのは、天然のビタミンEです。合成ビタミンEは吸収されにくく、活性酸素を無害にする働きは天然ビタミンE の半分といわれています。
ちなみに、食用油の酸化防止剤としても、ビタミンE が使われています。その抗酸化力で、油の酸化を防ごうとしているのです。
ビタミンE を多く含む食品
https://www.vitamin-qa.info/2014/04/26/post-134/