花粉症

現代人の多くが花粉症の悩みを抱えている

春になると、耳鼻咽喉科の病院はどこも満杯です。アレルギー性鼻炎のひとつ、花粉症患がどっと押し寄せるためです。

現代人は公害による大気汚染で呼吸器系を痛めつけられており、春はスギ花粉症からはじまり、梅雨時から夏のカビ喘息、秋のブタクサ花粉症、通年のダニアレルギー、化粧品や塗料のスプレー喘息、そして化学薬品に対する過敏性肺炎など、次々にバトンタッチされます。

いまや乳幼児の2人に1人はアレルギー体質か、その予備軍です。しかも、アレルギーは呼吸器にとどまらず、アトピー性皮膚炎、結膜炎、喘息、下痢、便秘、そして自律神経失調症のように、だるい・疲れる・頭がスッキリしないといった症状、さらにはアレルギー性の腎臓炎や高血圧など、さまざまな慢性的疾病の八割はアレルギーと関係しているケースも多々あります。

このままでは食べるもの、触れるもののほとんどすべてに過敏反応をおこすアレルギー人種の時代になるかもしれないのです。

なぜ、このようにアレルギーがふえたのかといえば、原因としては戦後の食生活の洋風化、欧米化です。アレルギー体質は、アトピー性皮膚炎の項でも触れたように、遺伝ではなく、食原病・文明病といえるでしょう。

欧米ではブタクサ花粉症が多いのですが、わが国ではスギ花粉症に悩まされる人が増加しています。戦前に日本にやってきたアメリカ人医師は「日本には花粉症が存在しない」と報告しています。

ところが、現在現在ではご承知のように、春先になるとテレビや新聞が真っ先に花粉予報を出します。

昔は青ばなをたらす子供が多かったのですが、いまではまったくみられず、くしゃみ、鼻水に移行している。これは粗食から栄養過多の食事(陽性体質から陰性体質)への変化を証明しているといってもいいでしょう。

では、なぜ花粉の飛散が激しくなったのでしょうか?。マツやスギなどの樹木も人間同様、自動車や工場の排ガス、たとえば、窒素酸化物や亜硫酸ガス、それらによる酸性雨などの大気汚染にさらされており、子孫を残すためのそれは必死の繁殖防衛なのです。

禁忌食品やアレルゲンにばかりとらわれず、日常食を玄米・菜食にして体質を根本改善

アレルギー体質激増の元凶は、洋風化の食事の中でも、とくに牛乳・卵・動蛋食品です。

穀菜食・健常者の赤血球は小型でひきしまっているのですが、肉食者のそれは大型でふくらんでおり、バイタリティーに乏しく壊れやすい特性があります。当然、そのような血球からつくられる体細胞は自然な適応力や同化機能に乏しいのは言うまでもありません。加えて、牛乳や卵のタンパク質は分子も小さいために、腸壁から血液中に異種タンパクとして侵入しやすく、アレルギー反応をひきおこします。

その結果、ヒスタミンやセロトニンなどのアレルギー毒がつくられ、花粉症独特のかゆみ、くしゃみ、鼻水、目の赤化、涙の流出、鼻づまり、頭痛という不快症状から逃れられなくなります。
現代っ子はアトピー性皮膚炎もそうですが、いまやアレルギー二世の世代となりつつあるのです。

この世代では、以前に問題にならなかった植物油や大豆、麦、そしてついには米もダメという子供がふえてきているのです。こうなると、普通の食品は禁忌食品ばかりとなり、特別なアレルギー用食品(除去食)を求めて親が苦労する、という状況が出現しているのです。

卵、小麦、ピーナッツ、サバ、サンマ、マグロ、ブリ、イカ、タコなど数ある禁忌食品やアレルゲンにばかりとらわれず、日常食を玄米・菜食に切り替え、アレルギー体質を改善する食品を食べ続ければ、体質改善は可能です。

仮に米アレルギーの重症者の場合でも、アワ、ヒエ、キビなどの雑穀ご飯を一時的に採用したりすれば、必ず玄米が食べられるようになるでしょう。

バナナ・柿・ケーキは×、クリ・リンゴ・ショウガは○

おおかたのアレルギー体質者は一目で診断がつきます。色が白く、いわゆる水ぶくれ、私どもの体質判定でいう「デブ陰」体質です。
この人たちに共通する食事傾向は、大食、水分過多、果物のとりすぎ、甘いもの好きです。これらをすべて改めること。とくに鼻炎による鼻づまりは、体の冷え(果物・甘いもの・生野菜)と水分過剰に起因しているので禁物です。

バナナ、柿、ナシ、コーラ、ジュース、ケーキの類は、すべてNGです。反対に、温性食品のクリ、リンゴ、レンコン、カブ、ショウガ、サトイモなどをとるようにします。

花粉症の治療のポイント

  1. 副腎皮質ホルモン剤や気管支・鼻腔拡張剤は劇薬であり、副作用が強いので用いない。習慣性になり、しだいに効果がなくなってくる。抗ヒスタミン剤なども極力使わないようにすること。
  2. 玄米・雑穀ご飯と根菜中心の菜食にする。
  3. 食品添加物もアレルギーをひきおこすので、要注意。
  4. 鼻や目の粘膜は皮膚と地続きであり、皮膚を鍛えると粘膜も強くなる。普段から乾布摩擦や温冷浴(「入浴右冷水を浴びる→入浴→冷水を浴びる」をくりかえす)で皮膚を鍛えておくとよい。自律神経の働きもよくなり、副交感神経優位のアレルギー症状を緩和する。
  5. なるべく早く、幼児のうちから食事療法をすること。アレルギー二世をつくらないためには、母乳でしっかり育てること。
  6. 小建中湯当帰芍薬散小柴胡湯などの漢方薬にも有効事例が報告されているので、体質に合わせてとるのもよいでしょう。
薬効食品と自然療法
ネギ類
タマネギ、ネギ、ニラ、ニンニクなどは抗アレルギー食品なので、大いに利用したい。
海藻類
粘膜を強くするカルシウムが多い。また、ヨード分は新陳代謝をよくし、アレルギー体質を改善する。
青野菜
葉緑素は血液を浄化し、すぐれた消炎作用があり、アレルギー症状を緩和する。また、ビタミンA、C は粘膜を強くする。ただし、とりすぎると体を冷やすので注意する。
れんこん
鼻炎にはレンコンの節の部分をすりおろし、その搾り汁を杯1杯くらい飲むとよい。これは点鼻薬としても使える。
鼻腔洗浄
番茶を煮だして、約1%の自然塩を加えた塩番茶で鼻腔を洗浄する。片方の鼻を押さえ、鼻から吸い込んで口から出す。これを交互にくりかえす。タンニンと塩が粘膜をひきしめ、強くする。
ツボ摩擦
鼻づまりには鼻の両側、目頭の下から口角の上にかけて指の先でマッサージする。

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