日本人の体質に合う自然食品、健康食品

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自然食品や健康食品が体に良いのはわかっているけれども、それではいったい、どんなものを食べればよいのか?と悩んでしまう人が多いので説明をしたいと思います。

わが国の一般的な事情をみてみましょう。東京都が、一般人を対象に「どんなものを自然食品と考えていますか? 」という意識調査をしたことがあります。その結果によると、

  1. ハチミツ
  2. 朝鮮人参
  3. ヤクルト
  4. ローヤルゼリー
  5. ニンニク
  6. 玄米
  7. 養命酒
  8. 健康ドリンク

その他、果糖・シュガーカットなどを挙げています。

この結果をみてみると、「自然食品」と「健康食品」の区別がついていない点がとても気になります。

「自然食品」は日本人の食生活のベースになるもので、「玄米・菜食」のことをいいます。こういうものを規則正しく食べていなければ、他にどんな有効食品を食べても、生理機能を正常に保つことはできないのです。

「健康食品」は、いわゆる健康強化食品で、体質的欠陥を効果的に補ったり、公害物質の排泄を促す効果をもつものです。

自然食品をとったうえで、体質に適合した健康食品を補えば、食生活は完壁なものとなります。ところが、ここに挙げたアンケート結果でもわかるように、一般には、「健康食品=自然食品」と考えている人が多数です。

ということは、自然食品、すなわち玄米・菜食の重要性を理解していない、ということになります。そうした現状の中で、実際に最も多く使用されている健康食品(と考えられている)は、ハチミツ、乳酸菌飲料、朝鮮人参、ニンニクなどでです。

一般の人々は、自分自身の体質を考えることもなしに、ニンニクが効くと聞けばニンニクを一度に大量にとり、乳酸菌が有効と聞くとたちまち乳酸菌の愛好者になる…という具合です。。

大切なことは、健康食品を食べることではなくて、体質に合うものを食べることなのです。たとえば朝鮮人参が合う人はニンニクは合わないし、ニンニクが合う人は朝鮮人参は合わないといった例もあります。
ローヤルゼリー、その他の健康食品についても同様です。

この食習慣がより一層元気にしてくれる

自然食のベースをなすものは、自然食品です。自然食品は、本来の食性に沿ったものであり、しかも、気候・風土・体質に適合したものであるはずです。私たち日本人にとっての自然食品(食生活のベースとなるもの) は、次のようなものです。

米・野菜
無精自の穀物・野菜(自然栽培の野菜なら理想的)・野草
大豆加工品・海産物
大豆製品(グルテンミート・豆乳など)・海藻類・小魚
調味料
本物のみそ・しょうゆ・黒砂糖・純粋のハチミツ・植物油・あら塩
間食
せんべい・クッキー・ゼリー・ジュース・木の実
発酵食品
乳酸菌飲料・納豆・酒・漬け物類(たくあん・梅干し・奈良漬・しば漬)

これらの食品を常時食べることにより、本来人間がもっている自然に体力を回復する力・悪い病原菌を排除する力が強まっていくのです。

なお、以上のような自然食品を用いた食生活をしていても、どうしても不足がちになる栄養成分があります。それを補うために必要とされるのが、健康食品なのです。

食物摂取には、その環境を考慮することも重要です。われわれが住んでいる日本は火山列島であり、四季の変化がはっきりしているため、夏季は高温多湿、降雨量が多いなどの地理的条件から、土壌にカルシウムなどのミネラルが不足しているし、ビタミンB1などの消耗が激しくなっています。

これに加えて、いまやわが国は、世界一の公害大国でもあります。昔と比べると、自然の食品も、その質はかなり低下してきています。ミネラルなどの有効成分の含有量が少なくなったり、酵素の活性が弱められたりしています。それによって、日本人特有の体質的欠陥が生みだされています。これを補うために、健康食品が必要となるのです。

体質を強化する「3大健康食品」

次に挙げる3つの食品は、健康である人もそうでない人も、また体質にかかわらず、健康を強化するために必要な食品、つまり「3大健康強化食品」です。

  1. 胚芽(玄米胚芽・小麦胚芽)
  2. 葉緑素
  3. 酵素

この他に、ローヤルゼリー、朝鮮人参、ミネラル食品などの健康食品、および薬草茶(ドクダミ・ハブ草・ヨモギ・クコ・レンセン草・シャゼン草など20~30種類の薬草を調合した茶)があります。

これらは、体質・体調に合わせて摂取すると著しい効果があらわれるため、病気を治療する際にはとくに重要なもので、「医療食品」ともいいます。
次に、この「3大健康強化食品」について、詳細についてです。

3大強化食品1(胚芽)毛髪を黒くし、疲労回復に役立つビタミンがたっぷり

一般には、肉と野菜で「栄養のバランス」がとれると考えられています。肉をとるならその酸性度に見合うだけの野菜をとればよい、というわけですが、実際問題として、それは不可能なことです。

どれだけの野菜によって、どれだけの肉の毒を消すことができるのでしょうか、まったくわかっていないからです。

つまり「栄養のバランスをとる」というのは言葉のうえだけの話で、現代栄養学流の栄養分析に基づいて数字のつじつまを合わせたものにすぎないのです。
たとえばビタミンに関しても、野菜に含まれるビタミンと、牛乳に含まれるビタミンの数字だけを合わせても種類の違いや、栄養素の違いは、頭の中や紙のうえで計算すればわりきれるのです。といったものではないのです。

「栄養のバランス」は、もっと複雑なものなそんな気休めにたよらないで、「栄養のバランス」など考える必要のない食物、すでに「バランスのとれている食べ物」を中心にした食事をとれば、万事こと足りるのです。

栄養のバランスを考慮する必要のない食物とは、「精白しない穀物″」のことです。とくに玄米は、成分組成が人体生理に最もふさわしく、最良のものなのです。この無精白穀物が、他の食品と決定的に異なるのは、それ自体がバランスのとれた食品であるということにつきます。

無精白穀物には「胚芽」が含まれています。胚芽の生理作用は、「血液性状の異常を、すみやかに正常な状態にもどす」ということです。

健胃・整腸・強肝作用をいかんなく発揮し、老廃物をすみやかに排出します。胚芽の脂肪中には、リノール酸・リノレイン酸など、植物性不飽和脂肪酸がたっぷり含まれているので、胚芽を十分にとっていると、血中のコレステロールがどんどん低下し、動脈硬化を予防したり、血管を若返らせたりします。この点においても、胚芽は、肉食の弊害をある程度セーブできるのです。

また、肉や卵、白米、白砂糖などを日常的にとっていると、しだいに胃腸の働きは鈍り、便秘がちになります。便秘になると、腸の内容物は腐敗しやすくなります。このような場合に胚芽を与えると、腸の運動量が高まります。その結果、便通がよくなり、腐敗も解消されます。腸の機能を健全にすることは体質改善の決め手です。摂取していることにより、次のような効果があらわれます。

  • 疲労を感じなくなる
  • 視力が回復する
  • 毛髪が黒くなる

玄米の胚芽には、コメの生命が宿っています。次代の生命を誕生させるのに必要な栄養的条件、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、Eなどが備わっています。つまり、あらゆる種類のビタミンが一度に摂取できるのです。また、ミネラルや酵素なども含んでおり、私たち人間にとっては、実に申しぶんのない栄養の宝庫なのです。

3大強化食品2(葉緑素)新陳代謝を活発にし、体を細胞から若返らせる

健康に特別関心のない人や、病気にかかっていない人でも、テレビや雑誌を通じて葉緑素という言葉を耳にしたことはあるはずです。「葉緑素」とは、植物の中にふくまれる緑色の色素のことです。クロロフィルとも呼ばれ、太陽エネルギーを生体エネルギーに換える光合成の働きをしています。

葉緑素は、化膿した傷口を乾燥させる作用のほか、悪臭を消す作用があるので、脱臭剤として広範囲な利用価値があり、一般脱臭剤としては、トイレットペーパー、タバコ、ビール、靴底の脱臭、大のビスケットなどに用いられています。また、皮膚に快適な刺激が与えられ、その若返りに役立つ他、皮脂腺の異常分泌による体臭除去にも、あるいは口臭にも効果があるので、仁丹やチューインガム、歯みがき剤などにさらに広く応用されています。
葉緑素が人体に及ぼす主な薬理作用は、次のようなものになります。

  • 傷の治りを早くする
  • 傷口を乾燥させ、患部の脱臭に役立つ
  • 病菌の活動を弱める
  • アレルギー反応を鎮める
  • 新陳代謝を促し、細胞を若返らせる

さらに葉緑素は、消化器系の疾患、たとえば胃潰瘍、胃酸過多、慢性胃炎、胃下垂、胃アトニーなどにも効果があります。

つまり、治療にも予防にも有効なです。とすれば、葉緑素は、私たちの体にとって最も理想的な天然薬なのです。葉緑素は、このように広範にわたる薬効をあらわすので、血液の汚れ(酸毒化) と体質の軟弱化が目立っている現代人はこれを多いに体内に取り入れ「体内の環境の緑化」つまり、洗血と体細胞の活性化をはからなければいけません。

そのための最も確実な方法は、玄米・菜食に切り替えることですが、いろいろな事情で玄米・菜食の原則が十分に守れない人や、大急ぎで血液を清浄化しなければならない病人には、自然な方法で抽出した葉緑素を積極的にとりいれることが優先されます。

3大強化食品3(酵素)炎症の治癒を助け延命効果が大きい「生命の手品師」

私たちが健康に生きていくためには、常に古い体細胞を、活動の旺盛な新しい細胞と入れ替えなければなりません。呼吸や消化、排泄などの体の働きは、私たちの細胞を入れ替えるための働きでもあります。

これらの働きは、すべて複雑な化学変化に支えられているもので、それらが均衡を保ちながら進行していれば、体の構成物質の合成・分解は、支障なくおこなわれるものです。この化学反応を支配しているものが「酵素」です。

たとえば、われわれは食物を燃焼(酸化)させて生活の原動力としてのエネルギーを得ていますが、そこに酸化酵素が存在するおかげで、光や高熱をともなわなくても、36~37度という低温で所定の目的を達成することができます。また、米や野菜などを食べていて立派な体がつくられるのは、タンパク合成酵素が働くためです。

その他、人間が頭脳を働かせること、植物が太陽の光で光合成をおこなうこと、動物が筋肉を動かして動きまわることなど、生命活動のすべては酵素に支えられています。また、酵素は老廃物をテキパキと分解・処理し、急速に血液の浄化をはかる効果もあります。

新陳代謝が活発になると、老廃物もそれだけ大量に生じますが、肝臓・腎臓などの酵素活性が高まると機能が旺盛になるおかげで、すみやかに解毒・排泄されます。血球が破壊されやすくなっている状態を改善することによっても、血液浄化は促進されます。

さらに、内臓の酵素活性が高められることから、基礎体力が著しく増強され、スタミナのある体となります。この他、酵素は、次のような働きもおこないます。

  • 心臓病・脳卒中の予防や治療に効果(動脈管を強靭にし、弾力をもたせる)
  • 小児マヒや卒中の後遺症回復
  • 潰瘍・炎症の治癒

ことに、ガン・糖尿病・高血圧・脳溢血・心筋梗塞などの肉食性による疾患は、いずれも酵素の特性を活用することによって、体質改善をよりすみやかに、確実におこないます。

酵素は、体内にあって細胞の形成とともに生みだされたものです。新陳代謝のくりかえしによって、消耗したり破壊されたりすします。

したがって、常時、食物として補給しないと、生理機能が弱められ、いろいろな障害をおこすことになります。このことを経験的に知っていた日本人は、昔から実によく酵素を利用していたのです。

本物のみそ・しょうゆ・納豆・漬け物・甘酒などの発酵食品がそれらです。これらの食品には良質な酵母菌が繁殖しており、酵素もたっぷりと含まれていました。

私たちの祖先は、現代目本人と違って動蛋食品(動物性タンパク質を含む食品)を摂取せずとも立派な体格と健全な精神をもち、質の高い精神文明を築いてきたのですが、その理由のひとつは、これらの発酵食品を上手に活用したことにあります。

現代の日本人は、良質の発酵食品をとらなければならないのに、現代栄養学の論理にふりまわされて、昔からのすぐれた食品の価値を不当に低くみています。

そればかりか、食品添加物をぶちこんで、自然な発酵を阻止してしまっています。そのうえ、酵素の働きを阻害する白砂糖や精製塩、食品添加物入り加工食品などをとっているため、深刻な酵素不足に陥っています。現代日本人の健康は、この酵素不足を解消しなければ、回復不可能です。健康食品の「酵素」をとりいれ、体内の酵素の消耗を補って活性を高めることが、今日望まれる最も確実で有効な方法なのです。

腸内の常在菌叢を正常にすれば、必然的に血液はきれいになります。逆に、腐敗菌・病原菌がふえると、血液が酸毒化し、病気にかかりやすくなります。

人の生理的年齢は腸の中の有用な乳酸菌の数によって決まるのです。腸の中で乳酸菌が十分に増殖し、肉の処理も含めて消化作用が順調におこなわれ、血液の浄化が促されれば、長寿を享受できる結果につながるのです。

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