キャッツクロー 効能 効果 を紹介します。中高年の関節炎を救う キャッツクロー はアマゾン熱帯雨林や中南米の熱帯地域に自生するつる性植物です。そのトゲが猫の爪に似ています。
キャッツクロー の利用は 2000 年も前にさかのぼります。南アメリカおよび中央アメリカの先住民は、病気の予防に キャッツクロー を使用していました。

キャッツクロー 効能

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ペルーから来たミラクルハーブ キャッツクロー

「 キャッツクロー ( ネコの爪 ) 」という風変わりな名前のサプリは、アメリカでは「 ペルーの熱帯雨林から来たミラクルハーブ 」ともてはやされる人気者です。

日本では、

  • リウマチに効く
  • 免疫力を高める
  • カゼ予防
  • がんに効く

などと言われています。キャッツクロー は、アマゾン地域に自生するアカネ科カギカズラ属の一年草です。高地で木にからみつきながらツルを伸ばして育ち、全長 30 メートルにも達します。

葉の付け根にネコの爪の形をした太いトゲがあるので、この名が付きました。本場ペルーでは樹皮を煎じて飲みます。医療に利用される キャッツクロー には、ウンカリア・トメントサとウンカリア・グイアネンシスの2種類があります。

1 9 7 0年代に、『南米の秘密のハーブ』という書物で紹介されたことが契機となって、アメリカやヨーロッパで、キャッツクローの医療への利用が期待されはじめました。

このハーブの有効成分は、樹皮に含まれるキノブ酸、プテロボディン、アンカリンなどのアルカロイドです。

キャッツクロー はペルーでさまざまな用途に昔から利用されてきました。

  • がん
  • 糖尿病
  • 潰瘍
  • 神経痛
  • 感染症
  • 産後からの回復
  • 避妊

にまで及びます。一方、アメリカでは、キャッツクロー は

  • ヘルペス
  • 帯状癌疹
  • エイズ
  • ネコ白血病

などウイルス感染症に効くと喧伝されてきましたが、実証されてはいません。キャッツクロー が炎症を抑え 関節炎 を緩和することは判明しています。これまでとひと味違う利用法が期待できそうです。

変形性関節炎と関節リウマチ

これまで、キャッツクロー については、多くの動物実験と数例の治験が行われてきました。とりわけ、ヒトでの治験で変形性関節炎や関節リウマチといった関節炎に効果を発揮することが証明されています。2 つの病気はかなり違います。

変形性関節炎は、骨がスムースに回転するための軟骨というクッションがすり減ることで発生します。一方、関節リウマチは、自己の持つ免疫系がおもに手足を冒すことで、関節に痛みや関節の変形を発生させる炎症性の病気です。

キャッツクロー が関節炎を抑える詳しいしくみは不明ですが、キャッツクロー に含まれるアルカロイドが、プロスタグランジン2 (P G E -2 ) や NF- α (腫瘍壊死因子) といった炎症を促進する物質の生産を妨げることが明らかとなっています。

まキャッツクローは関節炎によって発生する腫れを抑えることはできないのですが、運動中の膝の痛みをやわらげる効果が確認されています。

関節炎以外に、血圧降下作用も期待されています。キャッツクロー は生体からの水分の排泄を促進し、平滑筋をリラックスさせ、手や足の末梢血管を拡張するから、血圧を下げると期待されているのです。キャッツクロー は「アレルギーや胃潰瘍を改善する」とも宣伝されていますが、証拠は得られていません。

関節炎 リウマチ 効く

ペルーにあるリマ大学のビスコヤ教授は、キャッツクロー の変形性関節炎への治療効果を「炎症研究」誌に発表しました。まず、膝に変形性関節炎をわずらう 45 人を、キャッツクロー ( ウンカリア・トメントサとウンカリア・グイアネンシス )を摂取する 30 人とと、偽薬を摂取する 15 人(対照群) の2つのグループに分けました。

次に、治験開始から1・2・4 週間後に、両グループで血液検査、医師による診断、患者の自己申告を行いました。結果はこうです。

運動中の膝の痛みは、医師による診断と患者の自己申告のどちらの場合も、キャッツクロー グループは対照群にくらべて著しく減少しました。この効果は治験を開始してから 1 週間後からあらわれはじめました。

だが、膝を動かさない、安静時における膝の痛みの改善は見られませんでした。それから、試験管レベルで、キャッツクロー には活性酸素を消去する抗酸化能力、強烈な炎症物質であるTNF -α  や PGE-2  の生産を抑える効果があることがしめされました。

まだ予備的な研究段階ですが、キャッツクロー は関節リウマチにも効くことが報告されています。

オーストリアにあるインスブルック大学のマール教授は、キャッツクロー の関節リウマチへの効果を「リウマチ研究」誌に発表しました。

関節リウマチ患者4 0 人を キャッツクロー 摂取と偽薬摂取の2つのグループに分け、24 週間後に両グループをくらべました。

キャッツクローのグループで関節の痛みが減少したのは53 %、偽薬グ〜- プでは 24 % と、2 倍以上の開きがあったのです。

妊婦は避ける

キャッツクロー のサプリは、錠剤、チンキ剤、カプセ〜剤など異なる形態で販売されていますが、それぞれの形態における最適な用量はまだ確立されていません。

そのうえ、キャッツクロー にはウンカリア・トメトサウンカリア・グイアネンシスの 2 種類があって、それぞれの最適用量も確定されていません。治験に用いられた キャッツクロー は、変形性関節炎に 1 日 100mg 、関節リウマチに一日60 mg です。

これより摂取量( 1日3 5 0 〜5 0 0 mg) を多くした研究もあります。

キャッツクロー を強壮剤として飲む習慣のある南米では、1日に10 g も摂取することもあるのです。

こういったことから、キャッツクローは経口摂取で安全と思われますが、ごくまれに嘔吐や頭痛が発生することも報告されています。

キャッツクローは血圧を下げるはたらきがあるため、降圧剤を服用している人が併用すると、血圧が下がりすぎる可能性があるから注意しなければいけません。

それから、南米でキャッツクローは、伝統的に避妊目的に利用されてきました。おそらく、大量摂取すれば避妊薬になるのでしょうが、効果や用量を調べるための治験は行われていません。このため、妊娠中に摂ると流産の危険性があるので、妊婦は控えるべきです。

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