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前立腺がん 乳がん を予防する 大豆イソフラボン

大豆イソフラボン
主成分
ファイトエストロゲン
効能
  • 更年期障害の軽減
  • 心臓病や脳梗塞を防ぐ
  • 骨粗鬆症予防
  • ガン予防
副作用
過剰摂取すると子宮内膜症も
注意
抗ガン剤タモキシフェンと併用してはいけない

日本人女性が若々しいのは

高血圧、高脂血症、がんなど、生活習慣病に苦しむ人が、男女を問わず増えていますが、このどれにも効果的、と喧伝されているのが 大豆イソフラボン です。巷では、

  • 女性らしい体をつくる
  • 骨粗鬆症を予防する
  • 更年期障害を軽くする

などと言われています。

イソフラボン は強力な抗酸化物質でもあります。 イソフラボン は、女性ホルモンのエストロゲンに似たはたらきをするポリフェノールやレスベラトロールの仲間で、 ファイトエストロゲン とも呼ばれます。

わたしたちの食べる食物のなかでは、 ソラマメ や エンドウ などのマメ科の植物、とりわけ 大豆 にいちばん多く含まれているから、大豆イソフラボンともいいます。

「更年期の女性」と一口に言っても、閉経をすでに迎えた人と、いま迎えようとしている人がいます。閉経を迎えた人は、血圧やコレステロール値が上がり、肥満が増えます。

前立腺がん 乳がん を予防する 大豆イソフラボン

前立腺がん 乳がん を予防する 大豆イソフラボン

しかし、こういったマイナス影響の少ない人もいます。それが、 大豆 をたくさん食べる習慣のある女性たちです。

中国や日本の女性は、欧米の女性にくらべて、年をとっても健康が保たれているケースが多く、この点に興味を持った欧米の研究者がくわしく調べたところ、その秘密が 大豆 にあることがわかりました。

大豆 の成分を追いかけていき、ついにイソフラボンを突き止めたのです。世界中どこでも、心臓病で死ぬのは男性が圧倒的に多数です。女性の心臓病による死は、男性の4 割にも達しません。

閉経した女性は血圧やコレステロール値が上がってくるのですが、これは、閉経によって エストロゲンの分泌が減ることが原因と考えられます。閉経していても、 大豆 を食べる女性の健康が維持されるのは、 大豆 に含まれる 大豆イソフラボン が「弱いエストロゲン作用」を発揮するためです。

また、閉経後の女性が骨粗鬆症になりやすいことは、周知の事実である。骨からカルシウムが溶け出すのを防いでいる エストロゲン が減少したせいである。だが、 大豆イソフラボン の「弱いエストロゲン作用」は、骨粗鬆症の予防にもなると期待されています。

大豆イソフラボン は、イソフラボンが糖にドッキングした配糖体として存在します。

大豆 や大 豆発酵食品 を食べると、腸内細菌によって配糖体から糖が切り離され、アグリコン(非配糖体) が残ります。

代表的なアグリコンは、ダイゼイン、ゲニスティン、グリシティンの3種類です。 大豆イソフラボン の効果は、腸内細菌による代謝に強く影響を受けます。

たとえば、ダイゼインが代謝されるとダイゼインよりもエストロゲン作用の強いイクオールになりますが、その代謝は個人差が大きいのです。

尿中のイクオールを調べたところ、ダイゼインをイクオールに代謝するのはアメリカ人では3割ですが、日本人では5割と多くなっています。しかも代謝は個人差が大きいから、 大豆イソフラボン をサプリで補うなら、過剰摂取しないように注意すべきです。

心臓病を防ぐ

イソフラボン は、2つの相反する作用を持つのが特徴です。前述した「弱いエストロゲン作用」と「弱い抗エストロゲン作用」です。

エストロゲンは細胞内で受容体にドッキングして複合体を形成します。この複合体が、 DNA に結合することで、遺伝子がどれだけ活用されるか、すなわち、できてくるタンパク質の量が決まります。エストロゲン受容体は生殖にかかわる卵巣や乳腺だけでなく、骨、肝臓、心臓、脳にも存在するから、エストロゲンの影響は全身におよびます。

大豆イソフラボン や他のファイトエストロゲンは、骨の細胞ではエストロゲン受容体にドッキングし、まるでエストロゲンであるかのごとく振る舞うのですが、乳腺の細胞では、エストロゲンのはたらきを妨げるようにはたらきます。

こうして、弱いエストロゲン作用と弱い抗エストロゲン作用の両方を発揮するのです。そうなると、 イソフラボン に心臓病を防ぐ効果が期待されます。家森幸男京都大学名誉教授は、 WHO のカーディアック・スタディで尿中イソフラボン値の高い地域ほど、人口10万人当たりの心臓病の発生率が小さいことを疫学調査から明らかにしました。

たとえば、イソフラボンの1日の尿中排泄量が4  μモル のモスクワで心臓病による死亡率は約 500 人ですが、30 μモル の富山県や台湾では数十人レベルと、桁違いに低くなっています。

大豆イソフラボンは、血栓の形成を抑制することで、心臓病(心筋梗塞)と脳梗塞も防いでいます。

大豆イソフラボン の抗酸化作用が悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、「弱いエストロゲン作用」が内皮細胞から一酸化窒素を放出させ、血管を拡張させ、血液の流れをよくするのです。

これらが総合的に作用することで、血栓ができにくくなるのです。 大豆イソフラボン は、エストロゲンと同じように、悪玉コレステロール値を下げるはたらきがあります。

大豆イソフラボンが肝臓の細胞の受容体にドッキングすると、肝臓は悪玉コレステロールをどんどん分解し、心臓病のリスクファクターである悪玉コレステロール値を下げるのです。

性ホルモンに関するがんを予防

大豆イソフラボンは、がんの予防効果も期待されています。がんが恐いのは、がん細胞が増殖し、別の臓器に転移し、その箇所でどんどん大きくなることです。

がん細胞が大きくなるには、栄養素と酸素をどんどん供給するための血管の形成が欠かせません。「血管新生」なくして、がん細胞の増殖も転移もありえません。逆に言うなら、がん細胞のまわりに新たに形成される血管が多ければ、たとえ、がん細胞を手術で取り除いても、すでに他の箇所に転移している可能性大です。

大豆イソフラボンには血管新生を防ぐはたらきがあるから、がん細胞の増殖と転移を防ぐと期待されています。

これも家森教授の研究成果ですが、尿中に排泄されるイソフラボンの多い地域は、少ない地域にくらべて、乳がんや前立腺がんにかかる人が少ないことが確認されています。

スペインの首都マドリード市における調査では、 イソフラボン の1日の尿中排泄量は5  μモル で、前立腺がんによる死亡率は人口10 万人当たり約12 人です。

だが、沖縄の名護市では30  μモル で、前立腺がんによる死亡率は10 万人当たり5人と、マドリード市の半分以下です。

乳がん による死亡率も、同じくマドリード市で20人、名護市で5人と圧倒的に低いものでした。 大豆イソフラボン は、 前立腺がん や 乳がん といった性ホルモンに関するがんを予防することがわかります。

サプリは1日30 mg 以下

日本人は、豆腐、みそ、納豆などさまざまな大豆製品を食べています。国民栄養調査から計算すると、わたしたちは1日に約 70 mgの 大豆イソフラボン を摂取していることになります。この量では、過剰摂取による健康被害は出ていません。

だが、気になる事例が報告されている。イタリアで閉経後の女性に1日150 mg の大豆イソフラボンのサプリを5 年間摂取してもらったところ、摂取しなかった女性にくらべて、子宮内膜症の発生が増えたといいます。

アメリカでは、 大豆イソフラボン 摂取量は1日30 〜80 mg と設定されていますが、日本では、食品安全委員会が日常の食事以外にサプリから摂る 大豆イソフラボン の上限を 「1日30 mg」 と設定しました。

女性の併用に注意

乳がん は、エストロゲンの摂取によってがん細胞が増殖し、悪化することがわかっています。 大豆イソフラボン の摂取によって乳がんが悪化するかどうか。これは研究者によって意見の分かれるところであり、結論が出ていません。

したがって、 乳がん を経験した女性は、わざわざサプリから 大豆イソフラボン を摂取する必要はないでしょう。

大豆食品は腸内細菌によって代謝され、しかも、代謝物が「強いエストロゲン作用」を発揮します。したがって、抗生物質を服用すると腸内細菌の活動が低下し、 大豆イソフラボン のはたらきを抑制することが予想されます。動物実験では、大量の 大豆イソフラボン 、とりわけゲニスティンを摂取すると、 夕モキシフエン という抗がん剤の効果が減少することが報告されています。

ヒトではまだ不明ですが、 タモキシフエン を服用している人は、 大豆イソフラボン のサプリを摂取しないほうが賢明です。

更年期障害の予防・改善に大豆イソフラボン

 

 

ついつい飲み過ぎてしまう酒飲みの 肝臓 を保護する ミルクシスル

主成分
シリビニン(シリマリンン)
効能
  • 肝機能の強化
  • 抗酸化作用
副作用
経口摂取では報告されていない
注意
乳がん患者は避ける
Milk thistle

Milk thistle

伝統あるヨーロッパの民間薬

職場仲間や得意先とのつきあいでお酒を飲む機会の多い人が心配なのが 肝臓 でしょう。そんな人をターゲットに「肝機能の強化」「アルコール性肝炎の予防」「脂肪肝に効く」などと宣伝されているのが、 ミルクシスル 。別名「オオアザミ」「マリアアザミ」とも言われます。

ミルクシスル は、ヨーロッパ、アフリカ、日本に生息する植物です。高さ50〜21 0 cmで、実はトゲが多く、花は赤紫色です。

ヨーロッパでは2000 年以上前から食品と医薬品の両方で使用されてきました。20 世紀に入るとイギリスで ミルクシスル が人気となり、家庭菜園で育てられるようになりました。

人々は、 ミルクシスル の葉をレタスのように、その茎をアスパラガスのように食べました。

酔った実を熱湯で抽出し、まるでコーヒーを楽しむように飲みました。そして ミルクシスル の種子と葉は、費痘の治療や乳量を増やす目的でも利用されました。

こうして ミルクシスル は、人気植物として不動の地位を築きました。1960年代になると、 ミルクシスル 人気に着目したドイツの研究者が、その有効成分の分析を開始しました。 ミルクシスル を、ある基準に抽出したものを「シリマリン」と呼んでいます。 シリマリン は、単一の物質ではなく、少なくとも4 つのフラボノイド化合物の混合物です。そのなかで、最強の効果をしめすのが、 シリビニン です。 ミルクシスル は アルコール性肝炎 、 肝硬変 、 ウィルス性肝炎 だけでなく、 肝臓 を薬物によるダメージから守るのにも利用されるようになりました。

そして1986年、ドイツの薬用植物の評価委員会であるコミッションE は、肝臓病の治療法として ミルクシスル 抽出物の経口での摂取を承認しました。

肝臓 は特別な臓器

肝臓は、手術でその5分の4を切り取ってもやがてもとの大きさにもどります。これは、他の臓器には見られない復元力です。

肝臓が「人体の化学工場」と言われるのは、ここで多くの化学反応が起きているからです。

肝臓の仕事をあげてみましょう。1つめは、エネルギー貯蔵物質のグリコーゲンをつくり、必要に応じてブドウ糖に分解して血液中に放出することで、血糖値を調節します。
2つめは、人体を構成するアミノ酸、タンパク質、脂肪をつくります。糖類から脂肪をつくったり、アミノ酸や脂肪から糖類をつくつています。

3つめは、タンパク質を分解したときにできる老廃物アンモニアを処理したり、古くなったホルモンを破壊します。胆汁をつくり、必要に応じて放出します。

4つめは、アルコールを分解したり、薬などの有毒物質を無毒化し、胆汁のなかに排泄します。この胆汁が胆嚢に貯えられます。胆汁は食事のタイミングにあわせて腸管に放出され、脂肪の消化を助けます。ヒトが健康に生きるのに、「化学工場」である肝臓の円滑な運営が欠かせないことがわかります。

グルタチオン値を高める

ミルクシスル は、肝臓における解毒を促進するだけでなく、肝臓を守るはたらきもあります。たとえば、毒キノコの タマゴテングタケ によって発生する 中毒 は、 ミルクシスル の抽出物を静脈注射することでおさまります。

動物実験で ミルクシスル の抽出物が、有機溶媒のトルエンから解熱鎮痛剤 アセトアミノフエン にいたるまで、広範囲にわたる有害物質の肝臓による解毒を進めることが確認されています。 ミルクシスル の有効成分は フラボノイド ですから、 抗酸化物質 としてもはたらき、 肝細胞 の膜を活性酸素によるダメージから守っています。

ミルクシスル は、ビタミンC やビタミンE の10倍も強力な 抗酸化物質 です。それに加えて、 ミルクシスル は、 肝臓 における解毒の主役であるグルタチオン値を35 %も上昇させます。

また、毒物を押しのけて肝細胞にくつつくことで、肝臓を毒物から守ったり、壊れた肝細胞の再生を促します。

肝炎や肝硬変を改善

ドイツのマギウ口数授は、急性ウィルス性肝炎患者を対象とする ミルクシスル の効果をドイツの医学雑誌に発表しました。

まず、55人の急性ウィルス性肝炎 患者を2 グループに分けました。28人には1回 70 mg、の ミルクシスル を1日3 回、21 日間服用してもらいましたた。

残りの27 人には同じ期間、偽薬を摂取してもらいましたた。肝障害の程度は GPT 値や GOT 値であらわすことができるから、これらの億を調べることで、両グループの肝障害の程度をくらべることができます。

ミルクシスルを服用したグループは、偽薬グループにくらべて、 GPT 値や GOT 値が低かった。このことから ミルクシスル は、 急性ウィルス性肝炎 に効果があることがわかります。

慢性肝炎 への 効果 も調べられていますが、治験結果は「効く」と「効かない」の両方が発表されています。

アルコール性肝炎 に 効く ことがいくつもの治験で確認されています。ここでは、1981年にフィンランド兵士を対象に行われた治験を紹介します。

アルコール性肝炎にかかっていた兵士106人を、 ミルクシスル と 偽薬 の2 グループに分け、4週間摂取してもらいましたた。結果は、 GPT  値やGOT 値は ミルクシスル グループ のほうが低かっただけでなく、肝臓の生検からも肝臓組織の状態が改善したことが認められました。

一方、フランスのトリンケット博士は、1 1 6人を対象に3 ヶ月間にわたる治験を行い、 ミルクシスル はアルコール性肝炎に効かないと発表しました。

しかし、この結論を鵜呑みにすることはできません。なぜなら、この治験期間中、大部分の被験者が アルコール摂取量 を減らし、半数近くが飲酒をすっかり止めたという事実があるからです。

アルコール依存症患者が「飲酒を止める」ほうが、「ミルクシスルを摂取する」より肝炎の改善に効果があるのは言うまでもありません。

肝硬変 患者 を対象にした治験もいくつか行われています。その1つは、170人を対象に4年間にわたって生存率を調べたものです。

偽薬グループの生存率が38 %だつたのに対し、 ミルクシスル グループの生存率は58 %と格投に高かったのです。

多くの薬が肝臓にダメージを与えたり、炎症を発生させます。ところが、 ミルクシスル は、アセトアミノフエン 、 アルコール 、 フェノチアジン 、フェニトイン などの薬物によって引き起こされる毒性から肝臓を守ることが報告されています。

このためヨーロッパでは、患者が肝臓に毒性を持つ薬物を処方されたときに、肝臓を守るために ミルクシスル が追加されています。ところが、222人を対象に12週間にわたる治験で、 ミルクシスル はアルツハイマー治療薬コグネックス(タクリン) による 肝臓 の 炎症 を抑える ことはできなかったと報告されています。

1回200mgを摂取70 %のシリマリンを含むミルクシスルを1回200 mg、1日2 ~3回摂るのが標準的です。

動物実験で、 ミルクシスル の 毒性 は、用量を増やし、期間を長くしても確認されていません。

270 0人近くを対象にした治験でも、ごく稀に胃腸障害が起こる程度でした。食品として長く利用されてきたことから、 ミルクシスル は、妊婦や授乳期の女性にも安全とされています。また、薬と併用しても相互作用は見当たりません。

GOT、GPTが高い、さらに値が不安定ならシジミ(使用感、効果)

キウイにたっぷりの水溶性食物繊維は腸の元気物質「酪酸」を増やして便秘解消する

腸を元気にするなら「酪酸」が欠かせない

本サイトでも紹介している「便秘解消」のための食事でもわずかですが、便秘改善できない人もいます。主に、高齢者で運動量が極端に少ない、食べる量が少ないなどの方です。

便秘の解消のためには、腸の働きをよくすることが大切です。そこで最近、腸を元気にする物質として「酪酸」が注目を集めています。

酪酸とは、腸内細菌が作りたんさ出す短鎖脂肪酸という成分の一種です。酪酸は、腸内で主に2つの役割を果たします。

 

短鎖脂肪酸が主成分の乳酸菌発酵エキス「善玉元気」

 

1つめは、腸のエネルギー源としての働きです。酪酸は大腸においては1番め、小腸にとっては2番めに必要なエネルギー源です。

腸内で酪酸がたくさん作られれば、腸の細胞に多くのエネルギーが供給され、結果的に腸が元気に働けるようになります。

2つめは、整腸作用です。酪酸をはじめとする短銃脂肪酸が増えると腸内の酸性度が高まり、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は住みやすく、悪玉菌は住みにくい環境になります。その結果、腸内環境がよくなるのです。

酪酸は体内で作られる

このように腸を元気にし、腸内環境をよくする力がある酪酸ですが、実は口から摂取しても腸内に到達させることはできません。酪酸は、体内で作る必要があるのです。

そもそも、酪酸を含む短鎖脂肪酸はどのようにして体内で作られるのでしょうか。人問の腸内には、さまざまな細菌が常在しています。なかでも、酸素を嫌う「嫌気性菌」と呼ばれる菌は、食物繊維を発酵させ、単糖類と短鎖脂肪酸に分解する性質を持っています。

この嫌気性菌の働きによって短鎖脂肪酸が体内に作られます。酪酸をはじめとする短鎖脂肪酸は、水溶性食物繊維をエサにする腸内細菌の働きによって産生されます。つまり、酪酸は水溶性食物繊維をとることで、より多く作られるということです。そこでみなさんにぜひ食べていただきたい食品が「キウイ」なのです。

キウイが酪酸を増やす

前述したとおり、食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は、それぞれ違った働きをするので、両方をバランスよくとることが重要です。

理想的なバランスは「不溶性食物繊維2 :水溶性食物繊維1」です。しかし、私たちがよく食べるのは、水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維を多く含む食品がほとんどです。

また、水溶性食物繊維が多く含まれるのは、海藻やこんにゃく、大麦など、現代の食生活でとる機会が少ない食品ばかりです。

そのため、水溶性食物繊維は、意識してとらないと不足してしまう場合が多いのです。キウイには、水溶性食物繊維が多く含まれています。キウイはスーパーへ行けば1年を通して手に入りますし、調理の必要もなく、手軽に食べられるので、無理なく水溶性食物繊維を補うことができるのです。

さらにキウイには、腸内の酪酸の量を増やす可能性のあることが、2016年に開催された「第1回キウイフルーツの栄養および健康効果に関する国際シンポジウム」で発表され、話題になっています。

人問の腸内環境に似た環境を作り、そこにゴールドキウイ、グリーンキウイ、イヌリン(水溶性食物繊維の1つ)をそれぞれ添加して観察したところ、48時問後には2種類のキウイはいずれも、イヌリンと同じくらい酪酸の濃度を高めるという結果が出たのです。

過敏性腸症候群にもキウイが有効

キウイは便秘だけでなく、腸の病気の改善にも有効です。なかでもキウイは、過敏性腹症候群の人に最適な食材です。

過敏性腸症候群とは、検査をしても異常が認められないのにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛、腹部膨満感などの下腹部の不快な症状に悩まされる疾患です。過敏性腸症候群を引き起こす可能性がある食材はFODマップMAP(小腸内で消化・吸収されにくい糖類) と呼ばれ、牛乳リンゴ、パスタ、キノコ類などが挙げられます。

対して、キウイはオーストラリアのモナシユ大学が選定した、過敏性腸症候群の症状媛和に有効な低FODMAP食の1つに含まれているのです。

また、潰瘍性大腸炎の方にもキウイがおすすめです。潰瘍性大腸炎は、現在日本で23万4000人以上が罹患しているといわれ、指定難病に定められている病気の1つです。下痢や血便を主な症状として、よくなったり悪くなったりをくり返します。

実は潰瘍性大腸炎にかかった人の便は、健常者の便に比べて短鎖脂肪酸の濃度が低いことが指摘されています。つまり、潰瘍性大腸炎の患者さんの腸には、酪酸が足りていないのです。

そのため、潰瘍性大腸炎の治療には、腸内の酪酸を増加させる酪酸菌製剤が処方されています。加えて、キウイを日常的に食べれば、腸内の酪酸がさらに増えて、炎症を起こしている大腸粘膜の修復を助け、症状の改善に役立つでしょう。

酪酸が効果を発揮するのは、腸の健康だけではありません。免疫(病原体から体を守るしくみ) をコントロールしてアレルギー性疾患を抑えたり、血糖値をコントロールして糖尿病を改善したりする働きも期待できます。腸だけでなく、全身の健康維持のためにも、ぜひキウイを毎日の食卓に取り入れてみてください。

腸の元気物質 酪酸 を増やしてくれる朝食べる「キウイ」+オリーブオイル

 

 

 

ビタミンC 3種類の活性酸素を 無害にするすくれものの抗酸化物質

ビタミンには水溶性(水に溶けても、脂に溶けない)と脂溶性(脂に溶けても、水に溶けない)のものがあります。抗酸化ビタミンとして知られるビタミンCは水溶性で、細胞膜のなかには入れません。

そこで、細胞の外側の水に溶けています。ビタミンCは、私たちの身体のなかでつくることができませんが、植物はつくることができます。

野菜や果物を食べることで、私たちはビタミンCを補給しているのです。ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれます。

野菜ではパセリ、ブロッコリー、芽キャベツ、ケール、ピーマン、ほうれん草、しし唐、小松菜、大根の菓などがあります。果物ではカシス、レモン、キウイ、イチゴ、グァバ、パパイアなどに多く含まれています。

そのほか、番茶や干しのりなどにも含まれています。ビタミンC はスーパーオキシドラジカル、過酸化水素、一重項酸素に働きかけ、無害にしてくれる頼りになる抗酸化ビタミンです。

身体のなかでビタミンC の濃度がもっとも高いのは水晶体です。水晶体には、それだけ多くのビタミンCが必要ということなのです。

また、ビタミンC は肌のハリにも関係しています。コラーゲンがつくられるとき、ビタミンCが不可欠なのです。ビタミンC 不足はそのまま肌の衰えにつながるほか、シミもできやすくなります。

ビタミンC は、まさにアンチ& リバースエイジングに重要な抗酸化ビタミンなのです。ビタミンC の1日推奨量は100mgですが、抗酸化力を強化するためには1000〜2000mgが必要といわれています。

これだけのビタミンC をレモンで摂ろうとすると、10〜20個が必要です。いくらがんばっても、これはちょっと不可能でしょう。ビタミンCはどんどん血液中に溶け出し、蓄えておくことができません。毎日、必要量のビタミンCを摂るようにしましょう。

ビタミンCを多く含む食品 | ビタミン Q & A
https://www.vitamin-qa.info/2014/04/19/post-124/

「お酒は百薬の長」のようにちょっとだけ「害になるもの」は薬にもなる

健康オタクやマニアが増えている

栄養をきちんと摂ることは健康長寿に欠かせませんが、体に悪いものを全部排除すればいいかというと、そうでもありません。

人の体には免疫という、体にとって異質なもの、害になるものと闘う素晴らしいシステムがあります。この力は、ちょっと刺激をしてやれば、活性化されてますます能力を発揮します。

ですから、たとえばタバコやアルコールや紫外線や放射線など、害であるとされるものも、うまくほんのわずか微量だけ活用すれば、「体にとっていい刺激」となるのです。

お酒は「百薬の長」か?[本当] | lie&true(本当、嘘)にあるように適量であればアルコールは百薬の長になるし、必要以上飲んでしまえば、アルコール依存症になるということです。アルコール依存症の人のための教科書

放射線については、もちろん大量に浴びれば生命を脅かす恐ろしいものです。

しかし、それをゼロにできるかというと難しい。普通の生活をしていても、常に自然界から放射線を浴びています。

大地からはウランやラジウムなどの放射性物質から放射線が放出され、宇宙からも絶え間なく放射線が降り注いでいます。食べ物の中にも放射性物質は含まれています。

しかし、そうしたわずかな放射線は、体の免疫力を刺激します。微量の放射線を含むラジウム泉・ラドン泉などの温泉は、体の細胞を刺激して自然治癒力を高めます。こうした温泉が体に害を及ぼすどころか、健康増進のために活用されてきたことは、経験的にも知られることでしょう。

紫外線も、今では皮膚や目にダメージを与え、がんを誘発する恐れがあるとして、一方的に悪者になっていますが、微量であれば体に有効です。

カルシウムの吸収を助けるビタミンDは、短い時間紫外線を浴びることで、皮膚で生成されるのです。そもそも人間は、日の光を浴びることで体のリズムを整えています。

生物には体内時計が備わっていて、寝たり起きたり食べたり、という周期を自然に繰り返しています。人間の体内時計の周期は約25時間であるため、ずっと暗闇で過ごしているとカレンダーの日付からどんどんずれていきます。その生体リズムを24時間周期に調節してくれるのが、太陽の光なのです。

ただし、もともと病気を持っている人には、紫外線が症状を悪化させることがあるので注意が必要です。夏休み明けの9月に体調を崩す例が見られるのは、夏の間の紫外線の影響が考えられます。

東洋医学で発展した鍼灸というものも、体に鍼や灸という刺激を与えることで治療効果を得ようとするものです。薬など外部から物を与えて化学的に処置するわけでも、体にメスを入れて物理的に処置するわけでもありません。人の体にあるツボを刺激することが、体が持っている自然治癒力を高めるのです。

生理痛

生理痛は、不自然なライフスタイルが原因

生理痛は、子宮内膜が周期的に剥離して出血する月経時にともなう痛みで、ひどい場合には学校欠席や職場欠勤を余儀なくされる場合があります。

このように、月経という生殖にかかわる大事な機能に痛みがともない、日常活動が阻害されるということは、生物としてとても異常な事態で、普段よほど不自然なライフスタイルを送っている証拠でもあります。生理痛を理解するには、まず、月経というものをよく知らねばなりません。なぜなら、生理痛はある意味では月経に随伴する表面的な現象で、その背後には往々にして月経異常が隠されていることが多くあるからです。

脳下垂体のホルモンの作用を受けて、一個の原始卵胞が発育しはじめると、卵子はやがて成熟して卵管へと飛びだしていく(排卵)。
この間、卵胞自身もホルモンを分泌して子宮に作用し、排卵後はさらに黄体ホルモンを分泌して、この2つのホルモンで子宮内膜を盛んに増殖させます。この時に、卵子が精子とうまく出合って受精卵となって子宮内膜に着床すれば、妊娠の成立となります。

ところが、着床がおこらないと、黄体が衰えてホルモンの分泌が停止。そのため、子宮内膜の増殖も止まり、内膜組織が壊死してくずれ落ち、体外に流れでる。これが月経で、出血が終わると再び脳下垂体からホルモンが分泌されて、新たな原始卵胞が発育しはじめます。ひとつの原始卵胞の発育から次の原始卵胞の発育までの期間は、およそ30目前後で、むろん、月経期間も3日から7日と多少の個人差はあります。

肉食性のネバネバ血液が、最も激痛を発現させる

問題はこうした生理的な周期でおとずれる月経に、何ゆえに痛みがともなうのか、ということです。それは主に、性周期をつかさどっている下垂体の性腺刺激ホルモンや自律神経に障害がおこることが原因です。

経血量のコントロールに異常がおこり、多すぎたり、少なすぎたり、あるいは無月経をひきおこします。生理痛というのは、とくに壊死した内膜がスムーズにはがれないで、剥離する時におこるもので、肉食性のネバネバした粘着性血液の場合が、最も激しい痛みをともないます。

一方、血が薄いと、卵巣や子宮の発育が停滞して、卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌がアンバランスになり、副腎皮質から分泌される性ホルモンにも異常が生じ、この時にも生理不順や生理痛をともないます。

とくに月経時と冷えが重なった場合、つまり、上半身ののぼせと下半身の冷えという血液分布の異常が重なると、子宮内の血液量不足から激しい下腹部痛をおこす。このように、月経にともなう生理痛の原因はさまざまだが、根本の原因は異常をおこしている体質に求められるのです。食物のとり誤りが慢性的な体内環境の悪化を招き、生理全体を機能低下・失調させているということです。

鎮痛剤の服用は、大きなツケ(激痛)となって跳ね返る

したがって、月経異常や生理痛を解消するには、血液性状を正す玄米・菜食をおこなって生理機能を整え、体質そのものを改善しなければなりません。生理痛がおきるとすぐに鎮痛剤を服用しがちだが、長く服用しているうちに化学薬剤成分が細胞間のすき間に、あたかもキャラメル状に蓄積・固化され、それが今度、体質が改善される過程でおきる瞑眩反応、いわゆる体質改善反応時に大変な激痛をともなってあらわれるのです。このような、目先の対症療法にかかずらわっていると、あとで大きなツケがまわってくるのです。

なお、冷え性で生理痛に悩む女性は、夜寝る前にビワ葉温奄法や熱いお湯にショウガをすり下ろした温湿布をするとおなかの血行がよくなり、熟睡もできます。ショウガは日頃から食べる習慣をつけるのがいいでしょう。
腸ストレスから自分の腸を守るために効果的な 日清オイリオから新発売 有機エキストラバージンオリーブオイル「ルイーザ」
普段、摂る油にも注意が必要です。

生理痛の治療のポイント
  1. ビタミン、ミネラルの多い玄米雑穀ご飯を主食にする。みそ汁の具には、ワカメなどの海藻類、カキ、ハマグリ、シジミを必ず入れる。
  2. ホウレンソウ、コマツナ、パセリ、セロリ、ダイコンの葉など青物には鉄分が多いので、常用するとよい。これらには造血作用が著しい。ホウレンソウのおひたしなどは毎食とるようにしたい。
  3. ニンジンとヒジキ、ゴボウ、ネギなどをゴマ油で妙めたきんぴらゴボウは、腸を温め血液循環をよくする。
  4. 薬草茶としては、ヨモギ、ハブソウ、カワラヨモギ、クコなどを、よく煎じてお茶代わりに飲む。
  5. ゴマ塩番茶は炎症をいやし、神経の過敏性を鎮めるので、生理痛がある時に服用するとよい
薬効食品と自然療法
黒ごま
胃腸の機能を整え、血液浄化の作用が強い
レンコン
収れん作用があり、月経過多に有効
はまぐり
ビタミンB12が豊富で、貧血の解消に効果がある。
わかめ
ミネラルが多く、血液を弱アルカリ性に保つ。

漢方薬による生理痛対策

生理痛 | 完全ガイド – 漢方薬

更年期障害

暇な生活を送っている人に起こりやすい

更年期障害は男女問わずににおこるのですが、とくに女性の方が更年期障害を訴えやすいのが特徴です。その理由としては、次の点が考えられます。

ひとつには、閉経という特有な現象がおこること、もうひとつは、些細な障害にも心をふり向ける時間的余裕があることです。
毎月規則正しく訪れていた月経が乱れはじめ、出血期間や周期が長くなったり短くなったりする。そんな状態を1~3年経過した後、閉経という時期を迎えます。このことで、「私はもう女ではなくなったのだ」という感慨をもつ傾向がある。ですが、閉経したということは、母となり得る機能が完全にストップしたということだけで、別段、女性でなくなるわけではないのです。
仮に、母性であり得ることが女性であることの最大の資格であるという、生物学的論理を受け入れたとしても、それほど落胆するには及びません。

われわれは、生物学的存在としてのヒトであると同時に、文化的存在としての人間として生きているのです。閉経前か後かなどに関係なしに、生き方しだいで、もちろん大いに存在価値をもち得るのです。
どちらかといえば、高齢者においては、男性より女性のほうが元気がよいのです。

生命力が強く、順応性が高いからです。ただし、閉経が、何らかの障害と結びついた場合が問題になります。

次に、暇と不定愁訴との関係です。人間は有無をいわずやらなければならないことがあるときは、体に起きた些細な変調などにいちいち気をとられていられないものです。家事などは、やるべきことはいろいろあり、それなりに大変だが、長い経験で段どりよくできるし、自分の考えひとつで手抜きもできます。

というわけで、女性は自分の心や体の状態をじっくりみつめる時間があるのです。必然的に、男性より、欲求不満と微妙にからまり合った不定愁訴が生まれやすいと言えるでしょう。

更年期障害のからくり

たいていの女性は、初潮、結婚、妊娠、出産…とホルモン分泌の関門をくぐり抜けていきます。閉経もその関門のひとつで、この時期のみ、とくに障害がおこりやすいということはあり得ないのです。更年期障害がおこるのは、もっと別のところに根本原因があるはずです。
生理機能的にみると、更年期障害の直接的原因として次の3点が挙げられます。

  1. 性ホルモンの分泌不足
  2. 自律神経失調
  3. 精神的ストレスの影響

卵巣からは、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの2種のホルモンが分泌されており、女性らしさを生みだしたり、女性特有の機能を維持したりしています。

卵巣機能が年齢とともに低下してくることによって、これらのホルモンの分泌も減少します。このこと自体は自然の変化で、遅かれ早かれ、だれにでもおこることです。

ところが、卵巣機能の低下が急激におこると、体のいろいろな部位にあって互いに関連をもちながら働いている内分泌機能全体が混乱してしまうのです。もちろん、逆に、別の内分泌腺の機能低下がもとで内分泌機能の混乱がおき、それがもとになって、女性ホルモンの分泌が急激に減少することもあるのです。いずれにしても、内分泌機能の混乱がおこると、不安感が強くなったり、熱っぼい感じが抜けなかったりします。自律神経は、血管や内臓に分布している神経。

交感神経と副交感神経という相反する作用をもった2種の神経が、互いにバランスを保ちながら、それぞれの器官組織の機能を、そのときどきに必要な状態に保っています。

たとえば、胃腸においては、眠っている時は、その副交感神経が優位になって、機能旺盛になり、体成分の生合成が盛んにおこなわれます。
逆に、たとえば事業などで不渡手形をつかまされた時などには、悠長に食物のとりこみなどやっていられないから、交感神経が優位になって、胃液の分泌は非常に悪くなります。

この自律神経の機能が失調すると、いろいろな障害があらわれる。とくに中年以上になると、血行不順や動脈硬化などと重なりやすいため、のぼせ、冷え、頭痛、肩こり、不眠などの症状をおこしやすいのです。
また、この時期に精神的ストレスがおこりやすいのは、体全体が衰えてくる時期であり、それだけ抵抗力が弱っているせいです。

やたらにひがみっぼくなったり、体の変調を必要以上に訴えたりするようになる。イライラやヒステリーなどもおこりやすくなります。

子宮筋腫の手術は後にダメージが残りやすい

更年期障害のひとつに数えてもよさそうなのものに、子宮筋腫があります。というのは、思春期以前および更年期以降の発生が、まれだからです。

筋腫は通常、大きさがまちまちの球状の腫瘍として発育します。腫瘍は一個の時もあり、数個あるいは数十個の時もあります。悪性のものは「子宮肉腫」、良性のものは「子宮筋腫」といいます。筋腫は、はじめは子宮壁内に発生するが、その後の発育方向は、

  1. 子宮外面に向かって発育するもの
  2. 子宮壁内にとどまるもの
  3. 子宮腔に向かって発育するものの

の3タイプに分かれます。

子宮筋腫に特有の初期症状はあまりなく、軽度のうちは下腹部に圧迫感を感じるくらいで無症状のことがほとんどです。ところが、月経過多、不正出血が長びくことによってはじめて異常に気づき、放っておくと出血量が多くなって貧血になり、顔面蒼白となります。
貧血症で病院を訪れて筋腫が発見される例も、多数あります。

筋腫の発育が進むと、胃の不快感(ゲツプ)や排尿・排便障害などが出やすい。病院で筋腫が発見されると、「そんなに恐ろしい病気ではありませんよ。もうお子さんもいらっしやることだし、手術で早く治したほうがいいですよ」といわれることが多いのですが、手術のダメージにはかなり大きいものがあります。むろん、症状が極度に進行して、体の代謝が著しく鈍ったり、解毒力が極度に低下してしまって、体の機能を大きく損なうような段階に立ち至った場合には、万やむを得ず応急的な対症療法をおこなわなければならないのですが、しかし、これとてあくまでも必要悪としての一時的な処置であることを忘れてはなりません。
このへんの事情を勘違いして、すぐに現代医学の手術療法で即決しようとすると、後で大きなマイナスを背負うことになるでしょう。

脳・目・耳・皮膚などの衰えに積極的に取りたい食品

以上のように、更年期障害を大きくみると、「物質代謝の不均衡」と「生理機能全体の低下」によってひきおこされているといえるのです。
障害の実態はここにあるのであり、閉経ということ自体に問題があるわけではない。しかし、時期がくれば治るといって放置しておいてよいものではないのです。
物質代謝の不均衡や生理機能の低下は、食物のとり方が不適当な時におこる状態です。間違った食生活による障害は、年をとるほどあらわれやすくなるから、食物のとり方には、いっそう気を配ることが必要です。

その意味で、いろいろな健康食品をとることが必要です。だが、それだけでは不十分。健康状態を決定する最大の要因は、食生活のあり方で、健康食品の効き目も違ってくるのです。白米や肉、化学調味料などを常食する白米・肉食の食生活をしていては、「元の木阿弥」です。

牛乳、卵、白砂糖、もくあみの木阿弥」である。玄米・菜食に切り替えることが大切です。とくに主食に玄米をとることが重要です。玄米は、圧力釜を使えば、十分に軟らかく炊けるから、消化器に負担をかけすぎる心配もなく、各種の有効成分を補給でます。

豊富に含まれるビタミンB群は、自律神経機能の正常化にきわめて有効です。ビタミンEは、性ホルモンの分泌を促し、血行を滑らかにします。その他、リノール酸、パントテン酸など多彩な成分が、神経・ホルモンなどの調節機能を正常化します。

副食には、季節の野菜・海藻・小魚介類をとる。とくに、根菜類と海藻を積極的にとるようにします。根菜類は、冷えを防ぎます。海藻類には、カルシウムやヨード、リン、鉄など各種のミネラルが含まれており、脳や目、耳、皮膚などの衰えを防止する効果が著しいのです。

更年期障害の治療のポイント
  1. 精神の安定を保つ努力をする。人間や社会について洞察力を高めるようにして、無用なストレスに翻弄されないようにすること。
  2. 過食・偏食をやめる。料理は計画的につくり、残り物を食べるような状況をつくらない。いつも同じようなものを食べると代謝もかたよるから、バラエティーに富んだ献立を工夫する。
  3. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  4. 根菜類を積極的にとる。温室野菜を常食していると、体が冷えやすく、自律神経のアンバランスもおきやすい
  5. 海藻を毎食とる。海藻は血液、神経、ホルモンの調節系の働きを健全にする。豊富なミネラルが、脳や感覚器の衰えを防止する。
薬効食品と自然療法
シャクヤク
根を5グラム煎服する。
トウキ
根を10グラム煎じて飲む。
アズキ
便通をよくし、浄血作用が大。味つけは自然塩や黒砂糖を用いる。
ゴマ
リノール酸、カルシウムが豊富で、脳神経を健全に保ち、老化を防ぐ。
漢方薬で更年期障害の症状を軽減するには

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