ガン

病気の原因と症状

ガンは悪性腫瘍といわれます。腫瘍というのはいわゆる「おでき」で、腫瘍には良性と悪性のふたつがあります。一般にできるおできは良性の腫瘍であり、時間が経過すれば治るものです。しかし、腫瘍が悪性であった場合、周囲の正常な組織までも破壊しながら増殖していき、組織の中に入り込んで出血、壊死を起こします。さらには、血管やリンパ管を介して、ほかの組織に転移することもあります。

ガンは、発ガン因子(イニシエーター)によって起こり、さらに、ガンを成長させる因子(プロモーター)によって増殖していきます。

私たち人間も含めた脊椎動物のすべての細胞に、ガンを起こす遺伝子が存在しています。そして、正常な細胞のもとでは、遺伝子は静かに眠っています。もし活動を始めても、私たちの体に本来備わっている免疫機能によって、その活動は封じ込められます。ですが、なんらかの原因により、突然ガンを起こす遺伝子が異常に動き始め、細胞を徐々にガン化してしまうのです。

そうして、ガンはどんどん自己増殖し、周囲の正常な細胞から栄養を吸収していきます。すると、全身の栄養状態が悪くなって衰弱していき、食欲がなくなり、体重が減り、最終的に死に至ります。

ガンと食生活

ガンの因子については多くのことがあるのですが、その中のひとつには食生活に関係した要因があります。ガンが発症するのを手助けする因子のうち、100%中の約40%が食べもの、約30%が煙草、約10%が感染で、あとは環境汚染や職業などによるといわれています。つまり、食生活の改善と禁煙をすることにより、ガンになる原因の半分以上は取り除くことができる、ということです。

私たちの体のさまざまなところにガンは発症しますが、発症部位によって食生活との関係も違ってきます。

例えば、胃ガンには高糖質、高食塩、低脂肪の食事が関与していると考えられています。熱いものを食べる習慣、魚などの焦げた部分も食べる、乳製品の不足などは胃ガンの誘因となります。大腸ガンになりやすいのは、肉が好きで脂肪の摂取量が多く、食物繊維の摂取量が少ない人です。欧米人に多いガンですが、日本でも食の欧米化に伴い増加しています。肝臓ガンについては、肝炎ウイルスやアルコールの摂り過ぎが原因と考えられています。アルコール性肝炎から肝硬変、肝臓ガンへと移行します。乳ガンでは、油っこいものが好きな肥満の女性に多いことがわかっています。

ガン全般に対する予防成分としては、食物繊維、ビタミン類などがあげられています。

ガンにかかる人が好んできた食べ物とは

戦後、私たちの生活は、科学技術の驚異的な発展で、大変便利になってきました。それと同時に、文明病といわれる血管・心臓病や神経痛、リウマチ、精神疾患、アレルギー性疾患、それにガンなどの慢性病が激増してきました。これは、文明のあり方が本質的に誤っていることを物語っていると考えてもいいでしょう。

ともあれ、あらゆる慢性病のうちで、ガンだけが特別視され、「不治の病」という烙印を押されているのも事実です。ガンと診断されることは、まさに「死の宣告」ととらえるケースも多いかもしれません。

しかし、それは大変な間違いです。実際は、ガンは他の病気の延長線上にあらわれるものであり、決して特別なものではないのです。ガンで死亡するのは、他の病気が悪化して死ぬのと何ら変わりがないのです。
そして、他の病気が適切な治療によって治るのと同様に、正しい治療法をおこないさえすれば、ガンは治せるのです。ガンは、一般に考えられているほど恐ろしい病気ではありません。

たとえば、胃ガン患者の8割以上の人が、動蛋食品である牛乳を愛飲しています。このことは、「牛乳が胃ガンの予防になる」という俗説を根底からくつがえすものです。

また、胃ガン患者は、他の子宮・乳・肺ガン患者に比べて、動蛋食品を好む傾向が強いことも事実です。3白食品をみると、乳ガン患者は白砂糖を好む傾向がやや少なく、その代わり化学調味料を愛用する傾向がわずかに多い、ということもわかります。

ガンを防ぐための食べ方

  • 毎日変化のある食事をする
  • バランスの良い栄養を摂る
  • 緑黄色野菜や適量のビタミン、繊維質を多く摂る
  • 食べ過ぎを避け脂肪を控えめにする
  • 塩辛いものは控えめにする
  • アルコールは控えめにする
  • 熱いものは冷ましてから食べる
  • 焦げた部分は食べない
その人の体の最も敏感な部位にガンは発生する

そもそも、ガンとは、どんなものでしょうか。ガン細胞は、赤血球もしくは白血球(リンパ球)の融合化成によってできるものです。赤血球や白血球が、そのような異常行動をみせるようになるのは、それらの置かれている環境条件が非生理的になるからに他なりません。

血液性状が異常化し、血液が汚れるのです。ガン腫がつくられる大モトの原因は、血液の汚れです。それも、ところかまわず、単にオデキをつくるというものではありません。その人の体の最も敏感な部位に、健康自衛という目的に沿って、ガン腫はつくられるのです。

ガンを敵とか悪魔の巣窟などと考えるのでなく、浄血装置だと考えることにより、ガンは5割は治った、といえるのです。

ストレスの蓄積がガンの栄養になる

心のもち方を変える、ということは、きわめて重要です。ガン患者には、精神的ストレスが累積されているケースが非常に多いのです。より自然で、心の安定が保てる生活環境への転地療法が奏功するのも、ストレスをひきおこす原因から遠ざかるかるためです。

精神的ストレスに強い心身をつくらなければならないのですが、ひとまず安全圏に身をひいて、心の立て直しをはかることも重要です。事情の許すかぎり、心おだやかに生活できる環境に身を置くとよいでしょう。

一番恐れなくてはならないことは、「血の汚れ」を招くに至った日常の誤った生活条件なのです。その誤った生活条件のうちでも、とくに血液の汚れを助長する重大な条件のひとつは、心の不安定化です。

どんな契機でひきおこされたかに関係なく、不快な気分をおこさせるような感情にとらわれていると、自律神経の失調から、ホルモン分泌のアンバランスをひきおこし、血液性状の混乱を招くようになります。こうなると、ストレスも受けやすくなり、悪循環に陥ってしまいます。

食事療法はガンに嫌われる「いい体質」づくりにつきます

精神的な問題とともに考えなければならないのは、食べ物のとり方です。血液を酸毒化するような食べ物を食べていることが、発ガンの最大の原因なのだから、食べ物のとり方を正して、血液の浄化をはかることが絶対です。

現代人の場合、食生活の間違いは、過食という量的なものと、白米・肉食という質的なものがからまり合っています。体にとって必要な食べ物を必要なだけとる、という食生活への転換をはからなければならないのです。

初期のガンには、節食や絶食がきわめて効果的です。絶食というと、何も食べないから、量的な面だけの対策のように思われがちですが、肉や卵・牛乳・白米・白砂糖、その他の有害食物の侵入がシャットアウトされるから、実質的には質の面でも改善していきます。

ただしガンが、ある程度以上に進行している場合は、それだけ体力も消耗しているので、体に大きなストレスのかかる極端な節食や絶食は避けたほうがいいでしょう。正しい食事をおこなうことによって、徐々に血液の浄化、体質の改善をはかるべきです。

では、その正しい食事とは、どのようなものなのでしょうか_人間の体は、穀菜食を血肉化するのに都合よくつくられています。穀菜食をすることによって、私たちの生理機能は、最も順調に営まれます。私たちの体にとって、最も望ましい食事は穀菜食であり、野菜・海藻類・豆類・下等小動物(小魚・小エビ)を中心とした食生活が最適です。

それも、玄米を主食として6割をとり、あとの4割を副食とする、というとり方が理想的です。玄米には、体質や性別、年齢、季節、生活状況にかかわらず、一定量以上とらねばならない栄養成分が含まれています。また一方、副食には、いろいろな条件に応じて、体質や体調を調整する作用が備わっています。

薬効食品と自然療法
玄米食
アズキ、黒豆、ハトムギなどを玄米の二割以内で混ぜて炊いてもよい。
海藻・根菜類
ニンジン、ゴボウ、レンコンにコンプを加えた煮しめ。
野菜類
季節の野草・山菜を大いに活用する。
薬草茶
ドクダミ、オオバコ、カワラヨモギ、カキドオシ、甘草、ムラサキソウ、クコ、ハトムギ等をベースに、さらにサルノコシカケ、フジノコブ、ヒシの実、ハマチシャ、イワチシヤ等、制ガン効果のあるものを加える。
朝鮮人参
強肝作用、抗ストレス作用が著しい。各器官の回復をはかり、血液をきれいにする効果がある。
ローヤルゼリー
女性にはとくに効果的に作用する。子宮ガン、乳ガンの治療に卓効をあらわす。

初心者にもわかりやすいコンテンツ – 健康&美容(食べ物とガンの関係)はガンは血液を浄化させることで撃退する理論がわかります。

脳卒中

病気の原因と症状

脳の血管に障害が起きて、それにより血液の循環が悪くなって、意識や言語の障害、麻痺(まひ)などが引き起こされるものを脳卒中といいます。原因や症状などの違いから、いくつかのタイプに分類されます。

脳梗塞、脳硬化(脳血栓、脳塞栓)

これらは、動脈硬化によって脳の血管に血栓といわれる血の塊が詰まったり、血管の中が狭くなったときに血液の循環が悪くなって、脳へ送る血液がじゅうぶんでなくなるために起こる病気です。

ろれつがまわらなくなったり、手足に力が入らなかったり、しびれが出たりする症状があり、時間が経過すると意識障害も現れます。

頭蓋内出血(くも膜下出血、脳出血)

くも膜下出血は、高すぎる血圧の刺激によって動脈に瘤(りゅう)ができ、それが破裂して脳の外側にあるくも膜下から出血するものです。脳出血では、高血圧によって脳に持続的に高い血圧が加わると、脳の小動脈が破裂して出血を起こします。

これらのように脳で出血を起こすと、頭痛や吐き気、意識障害などの症状が現れます。

脳卒中の食事療法について

脳卒中の発作が起きたとき

発作が起きたときには食べることができないので、栄養補給には、脱水と電解質の異常を防ぐために点滴で水と栄養剤を投与されます。発作後、数日が経過し吐き気や嘔吐がないことを確認できてから流動食を少しずつ食べるようになります。その後、三分粥、五分粥、全粥から普通のご飯へと移行していきます。

ただし、回復が悪くいつまでも食べることができない状態のときには、チューブを用いて鼻腔から栄養剤を流し込む方法がとられます。

まひ状態で咀しゃく、嚥下が困難なとき

咀しゃくや嚥下、つまり、食べ物を噛み砕いたり飲み込んだりするための筋肉がまひした状態では、食べ物がいつまでも口の中にあり、口からこばれてしまうこともあります。症状が回復するのにしたがって、流動食から半流動食へ移します。

ゆっくりとよく噛んで食べるように訓練するのも大切なことです。

調理のコツ

塩分の摂取に制限が必要になるので、薄味でもおいしく食べられるメニューを組み合わせ、塩分を効果的に使いましょう。

噛んだり飲み込んだりすることが困難な場合には、豆腐や茶碗蒸しなどのど越しの良いものや、ゼリーやプリンなどの半流動のもの、柔らかく煮たものをさらにミキサーにかけたり、裏ごしします。水分はむせることがあるので、ゼラチンや片栗粉などでとろみをつけると良いでしょう。

心臓病

病気の原因と症状

心臓は私たちの体の中で全身に血液を送るポンプの役割を果たしている重要な臓器で、この心臓が停止すると死に至ることになります。心臓が血液を送り出すことができるのは、心臓の筋肉(心筋)が収縮と拡張を繰り返しているからです。

心臓病とひとくちに言っても多くの種類があるのですが、中でも死亡原因の上位を占めている虚血性心疾患は恐ろしい病気です。この虚血性心疾患には、一般によく知られている狭心症や心筋梗塞があります。これらは、冠状動脈という心臓の外側の表面を覆っている動脈の血管に動脈硬化が起こり、血流が悪くなったり、詰まったりして生じるものです。血液の流れが悪くなると、ポンプの役割を正常に果たすことができず、症状として、胸の痛みや息苦しさ、吐き気などが現れます。

動脈硬化にならないようにしておくことが、狭心症や心筋梗塞を防ぐことになります。

心臓病の食事療法について

食事療法の中心となるのは、心臓病の発作が起きた時の対応と動脈硬化の危険因子の除去です。

消化・吸収の良いものを食べる

食事をすることで心臓には大きな負担がかかります。ですから、心臓病の発作が起きた時には消化・吸収の良いものを食べるようにして、できるだけ心臓の負担を減らしましょう。

脂肪を控える

発作が起きたらしばらくは低脂肪食にしておきましょう。脂肪の多い食事を摂ると血液中に脂肪が増加し、不整脈をおこしやすくなります。

食べる量を控えめにする

食べ過ぎると動脈硬化の危険因子の肥満、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病などの誘因になります。肥満の人は減食して早めに減量し、心臓の負担を軽くしなければなりません。すでに糖尿病や高脂血症(脂質異常症)である場合には食事療法での治療が重要になります。

ゆっくり食べる

食事はゆっくりと時間をかけ、よく噛んで食べましょう。1回の食事につき、最低30分かけて食べることを目安にするとよいです。ゆっくり食べる習慣をつけると、ほかの生活の面でもゆっくりになり、発作の再発を防ぐことにつながります。

青魚をしっかり摂る

青い魚といえば、イワシやアジ、サバ、サンマなどがあります。これらにはEPAがが含まれていて、コレステロールを下げ、血栓を予防する作用があります。

食塩を制限する

食塩の摂取量が多いと、血液中のナトリウム濃度が増え、血液循環量も増すので、心臓はその分たくさん働かなくてはならないのです。

調理のコツ

発作が起きたあとには、油の多い料理は控えて、蒸す、煮るなどの消化が良いメニューにしましょう。また、油は動物性の油脂ではなく、植物性の油を使うようにしましょう。

できるだけ新鮮な材料を使い、酸味や香辛料をうまく利用して薄味でもおいしく食べられる工夫をします。

高脂血症(脂質異常症)

病気の原因と症状

私たちの体の血液の中には、コレステロール、リン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸の4種の脂質が存在しています。そして、これらのうちのどれか1つでも多いと高脂血症(脂質異常症)とされています。コレステロールと中性脂肪が多くなると動脈硬化の危険が高くなるので特に注意が必要です。

血液と脂質というのは、水と油と同じでお互いに溶け合うことがなく、脂質自体はそのままでは血液中に存在することはできません。では、どのようになっているのかというと、タンパク質に包まれたかたちで存在していて、これは「リポタンパク質」と呼ばれています。リポタンパク質は、比重によって軽いものから重いものまで分類されていて、軽い順にカイロミクロン、超低比重リポタンパク質(VLDL)、低比重リポタンパク質(LDL)、高比重リポタンパク質(HDL)となっています。

高脂血症(脂質異常症)が起こる原因は、食生活の乱れや運動不足、また、遺伝もあると考えられています。食事では、量の食べ過ぎをはじめ、脂肪・糖分・アルコールの摂り過ぎや食物繊維不足が問題となります。

高脂血症には次のようなタイプがあって、症状の出方も違います。

Ⅰ型

血液中にカイロミクロンが多く中性脂肪が増大した状態。腹痛や膵炎、皮膚が脂ぎる、発疹性黄色腫などの症状があらわれます。

Ⅱa型

LDLが多く総コレステロールが増大した状態。末梢・冠状動脈硬化、節々や腱に脂肪の塊ができたりします。

Ⅱb型

VLDLとLDLが多く、中性脂肪と総コレステロールが増大した状態。動脈硬化のほか、節々や腱に脂肪の塊ができます。

Ⅳ型

VLDLが多く中性脂肪が増大した状態。糖質の代謝異常や、痛風になりやすい高尿酸血症が起こります。

高脂血症(脂質異常症)の食事療法について

高脂血症(脂質異常症)の予防や治療には、食事療法が最も重要になります。タイプによって、食事のポイントも違います。例えば、Ⅰ型とⅡ型では次のようになります。

Ⅰ型 食事から摂る脂肪が多く中性脂肪が増えたとき

  1. 脂肪の摂取量を減らす
  2. 油っこいものが好きな人は要注意ですが、この中性脂肪は食事からの脂肪なので、脂肪の摂取量を減らせば、中性脂肪も自然に減少します。

Ⅱa型 総コレステロールが増えたとき

  1. 食べ過ぎない
  2. 血中コレステロールを低下させるのに必要なのは、まず食べる量を減らして減量することです。摂取エネルギーの制限で、肝臓でのコレステロールの合成が抑制され、分解が亢進して血中コレステロールを下げることができます。

  3. コレステロールの摂取量を控える
  4. コレステロールは卵類、内臓類、バター、肉類に多く含まれています。食事からのこれらの摂取量を控えます。

  5. コレステロール低下作用のある食品を利用する
  6. コレステロールの低下作用が期待される食品には、植物油や海藻類、果物、きのこ類、大豆製品などがあります。

調理のコツ

エネルギーの低い食事にするために、肉や魚は脂肪が少ない部位を選びましょう。中性脂肪が増加している場合は、砂糖やジャム、菓子類などの甘いものはできるだけ控えるようにします。果物やアルコールの摂取のし過ぎは中性脂肪値を高くすることになるので、制限しましょう。コレステロールが増加している場合は、バターやラード、ロース肉やバラ肉は避け、牛乳や卵の摂り過ぎにも注意しましょう。

糖尿病

病気の原因と症状

糖尿病とは、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが正常に働かなくなることによって起こる病気です。糖尿病には、インスリン依存型と非依存型のふたつのタイプがあります。

インスリン依存型の糖尿病では、すい臓からのインスリンの分泌が悪くて絶対量が不足しています。かたや、インスリン非依存型糖尿病では、インスリンの分泌量がある程度あっても、インスリンが細胞に作用していくうえで機能が低下している状態です。

インスリン依存型の糖尿病については、小児期または青年期に発症しますが、原因としてはウイルス感染や自己免疫が関係しているのではないか、と考えられています。そして、このタイプではインスリンの注射をうちながら食事療法をおこなっていくことになります。

もう一方の、インスリン非依存型糖尿病については、成人や壮年期に発症することが多く、遺伝や体質的な関係が強いのです。それに加え過食や肥満、ストレスなどが原因となり発症することがあります。食生活の変化により、最近では子供でもこちらのタイプの患者が増えています。

糖尿病の症状には、全身の倦怠感や体重の減少、尿量の増加、のどの渇きなどがあります。特に強く出るのはのどの渇きで、水分を欲し夜中に何度も目が覚めるといいます。糖尿病の合併症では、血管障害をはじめ、神経障害、皮膚病、感染症、腎症などが起こります。特に問題なのは血管障害で、太い血管に起こる動脈硬化から狭心症や心筋梗塞を引き起こします。細い血管だと目の網膜の毛細血管に障害が起こり、ひどい場合には失明にいたることもあるのです。

治療には血糖降下剤が用いられますが、最も重要なのはやはり食事療法です。放置しておくと、自分自身でインスリン注射を打たなければいけなくなり、糖尿病性腎症では人工透析が必要になることもあります。

糖尿病の食事療法について

糖尿病の食事療法は、以前では糖質を制限することが中心でした。しかし、糖尿病の治療目的や目標が大きく変わり、食事療法の基本になることも、適正なエネルギーを補給する、各栄養素を適正に補給する、規則正しく食べる、というふうに変化しました。

インスリン依存型糖尿病の場合

インスリン依存型糖尿病の患者は発育期や成長期にあたるため、エネルギーの制限は厳しくおこなわず、必要な栄養素はじゅうぶん摂るようにします。大切なのは、必要なエネルギー量を確保すること、各栄養素の必要量を摂ること、糖尿病を上手にコントロールするために一日に何度かに分けて食べること、です。

インスリン非依存型糖尿病の場合

インスリン非依存型糖尿病の食事療法は、バランスの良い食事を腹八分目に食べる健康長寿食といえます。大切なのは、腹八分目にしておくこと、タンパク質・脂質・糖質の三大栄養素が過不足にならないようにすること、各種のビタミン・ミネラル類を不足しないこと、食物繊維が豊富な食品をじゅうぶん摂ること、です。

調理のコツ

見た目にボリュームがあるようなメニューを考えます。肉や魚は脂身が少ない部分を使うようにして、カサが大きなものや、海藻、きのこ類といったエネルギーの低いものと組み合わせて食べると良いでしょう。ただし、腎臓に障害のある場合には、肉や魚などのタンパク質の摂取に制限が出てきます。

揚げ物はなるべく避けて、炒め物やサラダなどに植物性の油を使います。味つけについては、砂糖の量を減らし、全体的に薄くします。

盛りつけは、大皿に山盛りにしないで1人ずつ別に盛り、できるだけ皿数が多くなるようにしましょう。

自宅で血糖値を下げる 方法はこちら。

高血圧

病気の原因と症状

心臓は全身へ血液を送り出すとき収縮と拡張をしますが、そのときの値が血圧で、それぞれを収縮期血圧、拡張期血圧といいます。一般に最高血圧といわれるのが収縮期血圧のことで、最低血圧といわれるのが拡張期血圧のことです。

WHO(世界保健機構)における分類では、最高血圧が140 mmHg未満であり、かつ最低血圧が90 mmHg未満が正常血圧と定められています。そして、最高血圧が160 mmHg以上、または最低血圧が95 mmHg以上だと「高血圧」とされます。

私たちの心臓は緊張することでドキドキしたり、急に寒い環境にたたされたりした場合にも、血圧は上がります。ただ、こういったときに血圧が上昇するのは一過性のもので、高血圧とはいいません。

高血圧になると、頭痛や肩こり、吐き気、めまいなどの症状があらわれることがあり、放置しておくと命にかかわる重大な病気を引き起こすのです。

高血圧には、何か他の病気が原因となっていることから起こる二次性の高血圧と、他には原因となる病気がなくても起こる本態性の高血圧のタイプがあります。

高血圧の人の9割が本態性高血圧であり、本態性というのは、つまり遺伝的な要因があるということです。引き金となっているのは、食生活の習慣です。血圧が高い人は、一般的に味の濃いものを好み、塩分を摂り過ぎの傾向があります。毎日の食生活では、塩分の摂り過ぎ以外にも、カルシウムやカリウムの不足を防ぎ、全体的な量の食べ過ぎにも気をつけなければなりません。

腎臓と高血圧はもちつもたれつ

腎臓には毛細血管が密集しています。高血圧に抵抗しているうちに血管壁は肥厚し、内径が狭くなると、組織の血液供給が不十分になって、腎硬化症となって機能は極度に落ちてきます。眼底の動脈は、血圧の変化がそのままあらわれやすい。動脈が細くなり、網膜出血がおき、ついに乳頭浮腫がおこるようになります。
高血圧症で心理的圧迫を感じているというのは、このような最悪の状態を無意識のうちに想定してしまうからでしょう。

こんな悪循環をくりかえしていると、内臓機能に変調がおきますが、とくに犠牲になりやすいのは腎臓です。また逆に、腎臓機能低下があると、高血圧がおきやすくなります。
若い人では、尿タンパクや血尿が出たりしているうちに、いつとはなしに高血圧がおきるし、中年以降では腎孟腎炎や前立腺肥大のため尿路がつまり、たまった尿で腎臓が圧迫されると、急に血圧が高くなる、というケースが多くなります。

腎臓機能が低下すると、腎臓は、ナトリウムやカリウムなどの電解質の代謝に関係のあるホルモンの分泌を促し、同時に血管の収縮をおこすため、結果として高血圧を招くことになります。

高血圧の食事療法について

高血圧の治療法には、食事療法をはじめ、薬物療法、ストレス解消などがありますが、なかでも重要なのは、やはり食事療法です。

食事では減塩によるナトリウムの制限が第一となります。漬け物や汁物など塩分が多い食品はできるだけ控え、全体的に薄味に調理します。食塩、みそ、しょうゆなどの消費量を日頃からチェックしておきましょう。

減塩をおこなっても血圧が低下しない、という場合もありますが、これは食塩に反応しないタイプの高血圧だと考えられ、血圧降下剤が用いられます。血圧降下剤を服用している場合にもそれだけで良いのではなく、食事で減塩をおこない、薬の効果を高めるようにしましょう。

また、全体的な食事の内容を検討して、栄養バランスが保たれているかチェックすることも大切です。

腹八分目にしておく

太った人には血圧が高い人が多いのですが、体重を落とすことで全身の血液の循環量が減って血圧が下がります。肥満で高血圧の人は、減塩とともにまずは減量しましょう。そのためには、満腹になるまで食べてはいけません。

油は新鮮な植物油か魚油にする

植物油や魚油には不飽和脂肪酸が含まれていて、この脂肪酸には血圧やコレステロールを低下させる作用があります。さらに、魚油にはDHAやEPAが含まれ、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓を予防します。
血栓の予防にEPA・DHA

カルシウム、カリウムをしっかり摂る

カルシウムとカリウムは、食塩の中のナトリウムと競合しあってナトリウムの血圧上昇作用を抑えるので、これらをじゅうぶんに摂りましょう。カルシウムを増やす食品は、牛乳や乳製品、小魚、豆腐、緑黄色野菜など。
カリウムを増やす食品は、さまざまな野菜や果物です。野菜・果物は生で食べるほど、より多くのカリウムを摂ることができます。
トマトにはカリウムが豊富ですから旬の夏の間は、トマトをしっかり食べるのがおすすめです。

食物繊維の多い食品を摂る

食物繊維を豊富に含む食品は、食塩が血圧を上昇させる作用を抑制します。特に海藻や果物に含まれている水溶性食物繊維は、ナトリウムを包み込んで便の中へ排出させます。

消化のよすぎる食品はダメ

血圧の理想値は、年齢にかかわりなく、最大血庄120~130mmHGより高ければ高血圧です。高血圧症が中年以後の病気といわれたのは、一昔前の話。現在は、中学生や高校生にも高血圧症患者は多数います。

高血圧を招く最大の原因は、動蛋食品・精白食品の多食です。いずれも、血液を酸毒化させ、粘度をを高めてしまいます。

肉・卵・牛乳は、もともと穀菜食性であるわれわれの体には適しません。白米・白砂糖など精白された不自然食品は、体の自然性(生理)とは相容れないのです。どちらも、腸内細菌のバランスを崩してしまいます。その結果、病的な細菌が繁殖し、大量の毒素を生みだし、それがどんどん血液中に吸収されてしまうのです。また、動蛋食品も精白食品も、動脈硬化を促進し、血圧上昇の原因となります。

炭水化物は、われわれの体にとって何よりも重要な栄養的要素ですが、精白すると、共存しているミネラル・ビタミン・酵素成分が失われます。そのため腸壁から異常な速さで吸収されてしまいます。消化が過剰によくなりすぎる結果です。

高血圧の治療のポイント
  1. 降圧剤にたよらない。生理機能の必然性があって血圧は高くなっているのだから、化学薬剤で無理に血圧を下げてしまうのは、逆効果。体の自然性を回復させながら血圧を下げる、自然療法をおこなうことが大事。
  2. 動蛋食品の常食・多食をやめる。血液中の老廃物をふやし、血液の粘桐性を高める元凶である。
  3. 精白食品は極力避ける。白米や白砂糖などは動脈硬化を招き、血圧を上昇させる。
  4. 玄米・菜食に切り替える。根治の決め手である。玄米を主食にし、野菜・海藻・小魚、魚介類を副食とする。それに体質に合った健康食品と薬草茶をプラスするのが、基本原則である。
  5. 便秘を治す。血液中の老廃物を早く体外に排泄して、血液の粘調性を正常化する。
  6. 過食しない。食物は徹底的に噛んで食べ、よく吸収できるようにする。

調理のコツ

薄い味つけの食事でも、おいしく食べられる工夫をします。まずは新鮮な材料を使い、素材の持ち味を生かしましょう。

薬効食品と自然療法

アカザ
葉茎を煎じて飲む
くこ
葉を、クコ飯やゴマ和えにする
ヨモギ
青汁を20ccほど飲む。
そば
ソバがきを、ときどき主食代わりにとる。ルチンが血圧降下作用をあらわす。

味にアクセントをつけるには、酢やレモン、ゆずなどの柑橘類で酸味を出したり、ごまやくるみなどで香味をつけたり、カレー粉やコショウ、からしなど香辛料を利用するのも良いです。
減塩を成功させる5原則は

です。
これらに真剣に取り組める人は減塩に必ず成功します。ほとんどの人が当たり前だと思って頭ではわかっても行動にうつせずにいます。

煮物や汁物には昆布やかつお節のだしを効かせましょう。

酢は天然の降圧剤とも言われています。発酵黒豆エキスは血圧を下げるには最適です。発酵黒豆エキスの効能と降圧効果