胆石症

病気の原因と症状

胆石症とは、胆のうや胆管という場所に石ができてしまう病気のことをいいます。

胆のうというのは、肝臓でつくられた胆汁を濃縮して溜めておく袋のようなものです。胆汁は消化液となるもので、胆のうから胆管を経て、十二指腸へと流れていきます。

胆汁中の成分からできる石で、その多くが胆のうでできるので胆石(胆のう内結石)といわれるのですが、胆石は、コレステロール系とビリルビン系の2種類に大きく分けられます。近年では胆管内よりも胆のう内にできやすいコレステロールを主成分とした胆石が増えているといわれています。

肝臓は脂肪を分解する胆汁酸とコレステロール、それとビリルビンという胆汁色素を原料にして胆汁をつくります。そこで、コレステロールが増えすぎるとほかの成分とのバランスが崩れ、溶けきれないコレステロールが結晶化して、どんどん大きくなって胆石になります。

コレステロール系の胆石の原因には、コレステロール値の高い食品の摂取量が多いこと、脂肪の摂り過ぎが考えられます。これは、日本の食生活が欧米化したためでしょう。

もう一方のビリルビン系の胆石では、大腸菌などの細菌感染が原因であるといわれています。また、胃や肝臓、心臓弁の手術後にできる場合が多いともいわれていますが、こちらの原因はまだ明らかではありません。

胆石には、まだ石になる前の段階の胆砂(たんさ)と呼ばれるものから、10円玉くらいの大きさのものまであります。

症状を伴う胆石症は、大部分が胆のうから胆管に石が移動することによって起こります。 胆石が小さいと何の障害も起こすことなく、小腸に排出されるか胆管内にとどまっています。しかし、胆のうから胆管内へと移動する途中で、石が胆管を塞いでしまうと問題となるのです。

症状には、吐き気や嘔吐、みぞおちや右脇腹に激しい痛みがあらわれます。大量の汗をかき、背中や腰にも痛みが出ます。右腹部の激しい痛みは胆石疝痛といわれ、キリキリとさしこむような痛みが突然起こります。この痛みは、通常30分から数時間ほど続き、やがては消えていきますが、すべての人にあらわれるわけではなく、なんとなく鈍痛を感じる程度の人もいるといいます。

一方では、胆のう内にとどまっている限り長時間何の症状も無い胆石があり、これを無症状胆石症といいます。胆石患者の多くがこの無症状の胆石で、人間ドックなどの検査で発見されることが多く、このうち症状があらわれる人はほんの数パーセントだともいわれています。

肝臓から流れてくる胆汁が胆石によってせき止められてしまえば、目や皮膚に黄疸が出ることもあります。生命にかかわる危険な状態になる可能性もありますので、早めに受診したほうが良いでしょう。

胆石症の食事療法について

胆石は、食事療法をおこなったところで、溶かしたり除去したりすることはできません。食事療法をおこなうのは、胆石を予防すること、石ができても疝痛が起きないようにすること、再発させないことが目的です。脂肪分やコレステロールは胆石をつくりやすいので、これらを制限して予防していくことが大切になります。
次のようなことが、食事療法のポイントです。

脂質は最低必要量にすること

コレステロールが多くならないようにすること

食物繊維をしっかり摂ること

刺激物を控えること

調理のコツ

脂肪を控えたメニューを考えます。油を使った調理では揚げ物は避け、炒め物やドレッシングなど植物油を使う場合も、控えめにしておきます。

肉は脂身の多い部位は避け、ヒレやモモ肉を使いましょう。魚も脂ののった青身魚は避けましょう。

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