食欲不振

病気の原因と症状

食欲とは何かを食べたいという欲求であり、いろいろな要因によって影響を受けます。

例えば、テレビでグルメ情報を見ていたらおいしそうなものがあって、食事をした後でも食べたくなってしまったというのは、よくあることだと思います。これは、実際の空腹とは関係無く食欲がわいてしまう感覚的な食欲ですが、私たちの食欲は脳でコントロールされていて、満腹感が有るか無いかと密接に関係している生理的な食欲があるのです。

食欲をコントロールしているのは、脳にある視床下部というところです。この視床下部には、「食欲中枢」という空腹を感じる部分と「満腹中枢」という満腹を感じる部分があります。これらは、食べ過ぎや食べなさ過ぎにならないようバランスをとりながら、司令を出しているのです。

そして、食欲の低下には、次のような原因が考えられます。

  • 中枢性食欲不振・・・脳の腫瘍、炎症、高血圧などによって、食欲中枢やその周辺にも影響を与えます。
  • 内蔵性食欲不振・・・胃腸や胆のうの病気、また便秘などの消化器の疾患や腎臓の病気がある場合に食欲が低下します。
  • 欠乏性食欲不振・・・ある特定のビタミンの欠乏や栄養障害、ホルモンの分泌が悪くても起こります。
  • 中毒性食欲不振・・・薬剤や毒物によって食欲中枢が刺激されたり、胃腸の粘膜が障害を受けて起こることがあります。

ほかに、ストレスや不安感があったり、夏バテ、運動不足などでも食欲が低下します。

食欲不振の時の食事療法について

食事のバランスが悪かったり、ストレスがたまったことによる食欲不振であれば、それらを改善します。病気が原因となっているなら、まずは病気の治療が優先です。

とにかくひとくちでも食べる

ひとくちでも良いので、食べられるものを口に入れることが大切です。食べないでいるうちに、さらに食欲が抑えられてしまいます。

食前に少しアルコールを飲む

アルコールには、胃液の分泌を促し食欲を増進するはたらきがあります。食前に適量のシャンパンやビール、ワイン、梅酒などを飲むと、良い効果に期待できます。

ストレスを取り除く

ストレスがたまっていると、食欲はなかなか出てきません。家に帰ったら、ゆったりとした気分でくつろぎましょう。

調理のコツ

好きなもので良いので、食べられる量から始めましょう。揚げものなど油っこいものなら、酢と組み合わせると食べやすくなります。食欲を増進させる食前酒、香辛料や香味野菜、酸味をうまく取り入れましょう。

美味しそうに盛りつけたり、食器にも気をつかってみましょう。

胃カメラで異常がないのに胃痛や胃もたれに悩む日本人は多いがこれは消化酵素が不足しているから

ミネラル豊富な活泉水で心筋梗塞を防ぐ

虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)の総患者数は80万8,000人 厚生労働省平成20年時点での調査ですので、現在(平成28年)でどのくらいの人数かは不明ですが、厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成20年調査によると、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、80万8,000人でした。

体内にあるナトリウム・カリウムポンプのバランスを保つためには、ミネラル分の多い水を摂れば安心です。

ミネラルが多い水となると、外国製の硬水をイメージしますが、日本国内のおいしい超軟水にもミネラル分の多い水があります。
たとえば、活泉水などは軟水ですが、ミネラル分の多い水になります。

心臓を動かしている筋肉を「心筋」といい、心筋に栄養と血液を送る血管を「冠動脈」といいます。冠動脈は動脈硬化を起こしやすく、血管の内側が狭くなったり、血栓ができてしまい心筋梗塞を引き起こす要因となります。したがって、心筋梗塞を予防するには、冠動脈の硬化や閉塞が起きないよう日ごろの食習慣、生活習慣がとても重要です。

心筋梗塞患者の冠動脈内で血栓のできている場所には、血管内側の膜に亀裂が生じています。

このように、要因はともかく血管の内側に亀裂ができると、体内では血小板や血液凝固システムを使って、その亀裂を修復しようとします。そのとき血液の固まりが小さく、血の流れを妨げない程度であれば、亀裂の修復作業は速やかに終わり症状は表面化しません。ところが、血管の内側が狭くなっていたり、血の固まりが大きいと、血流が妨げられ狭心症や心筋梗塞が起こります。

高血圧の人は動脈硬化を招きやすいですし、心臓にも負担をかけます。心筋梗塞を予防するには、まず血圧を正常値に戻すことが先決です。高血圧は肥満、運動不足、飲酒、喫煙などとともに、体内のナトリウムが増え過ぎたことによる循環血液の増加が要因です。

塩っ辛いものをたくさん食べて、体の中にナトリウムを多く取り込んだ状態になると、血圧も上昇する。これが高血圧の原因のひとつです。高血圧の予防には減塩が必須なのはこうした理由からです。腎臓にカリウム・ナトリウムポンプという体の中のカリウムとナトリウムのバランスを常に一定に保とうとするシステムがあります。血圧の高い人や糖尿病の人にカリウムを多くとりましょう。というのは、そのナトリウム・カリウムポンプを動きやすくさせるため。そして不要なナトリウムの排泄を促進させるために水も必要です。

この場合の水は、電解質やミネラルが豊富に入っている水がおすすめです。本来は、硬水がいいのですが、日本人の舌には合わないことが多くあまりおいしくありません。そこで軟水でもおいしい活泉水がおすすめというわけです。

また、心臓の収縮機能が低下している人は、簡単に言えば、心臓の1回の収縮によって排出される血液量が正常な人に比べて少ない状態ですから何度も排出しないと循環動体を守ることができません。

車のエンジンに例えれば、通常の人が1回転するところを2回、3回転することで同じ状態にしている状態です。

その際、一生懸命に働いて負担がかかっている心臓をなんとかなだめようとする治療が行われます。すでに治療している人は医師の指導のもとにあるからいいんですが、自覚のない人が、動悸が激しいからと水を飲んでしまうと、循環血量が増えることになるので、逆に心臓の仕事量を増やしてしまうことになります。結果、心臓に負担をかけるケースがあるので、注意しなければいけません。

心臓に不安を抱えている人は民間療法を試す前に、まず、検査をします。心臓に不安がなければ、水をたっぷり摂り血液をサラサラにすることで、冠動脈の血栓を防ぐのはもちろん、高血圧を下げる効果なども期待できます。

むくみ

病気の原因と症状

私たち人間の体は、成人の場合で60パーセントくらいが水分でできているといわれています。血液やリンパ液が主で、これらは細胞の中や組織の間にも含まれているのです。

浮腫(むくみ)というのは、この血液やリンパ液から必要以上に水分がにじみ出て、周辺の組織にしみ込んだ状態です。体のどの部分にもむくみは起こりますが、特に多くあらわれるのは、顔と足です。むくんだ皮膚は指で押すと跡がくぼんだようになって、しばらくは残ります。

むくみの原因というのは、ほとんどが病気からきているものだと考えられます。例えば、腎臓病になるとむくみがでるのですが、特にネフローゼ症候群腎不全の状態になると、それは顕著にあらわれます。ほかに、肝臓病になると腹水というかたちでむくみがあらわれ、心臓のはたらきが弱っていたり血管やリンパ管の流れが悪くても、むくみは起こります。

また、タンパク質の摂取不足で起こる低タンパク質血症やビタミンの欠乏による栄養障害、妊娠中毒症、アレルギーなど、さまざまな病気が原因でむくみがあらわれるのです。

さらに、病気でなくても、過労や睡眠不足の人、月経前の女性、立ち仕事が続いていたり、きつめの服を長い時間着ていたりすることでも、むくみが起こることがあります。

むくみの食事療法について

特にむくみの原因になる病気がないのに、なんとなくむくみやすいという人は、次のように食事に気をつけましょう。

ナトリウムを制限する

塩分の中のナトリウムが組織の間に多くなると、それを薄めようとして血液やリンパ液から水分が組織の間へ移行します。すると、組織間の水分量が多くなって、これがむくみの原因になります。むくみをとるには、体内のナトリウム濃度を薄くすることが必要です。
それには、減塩食にすることをおすすめします。減塩の程度はむくみの状態によって異なりますが、一般的には、一日の食塩摂取量を3~5グラム程度に制限します。

場合によっては水分を控える

むくみをとるには水分よりも塩分を控えるほうが効果的ですが、心臓の機能の低下が原因になっている場合には、血液の循環を減少させるために、水分の制限もおこないます。

日頃から、水やお茶を飲みながら食事をしている人、間食にジュースなどを飲む人、アルコール類の摂取量が多い人、また、食後に漬け物を食べながらお茶を飲むことが習慣になっている人は、注意が必要です。

タンパク質不足にならないよう気をつける

血液中にタンパク質が不足すると、浸透圧が低下することで血液中の水分が組織間に移行しやすくなります。これは、むくみを助長することになってしまいます。

血液中のタンパク質を増やすには、特に、肉や魚、卵といった動物性のタンパク質を摂ることがおすすめです。それは、これらが良質で、体のタンパク質に合成されやすいことが理由です。

調理のコツ

味つけを薄くした料理を組み合わせたメニューを考えましょう。かまぼこなどの練り製品やハムなどの加工品、漬け物、佃煮、汁物などは塩分が多く入っているので避けましょう。インスタント食品やレトルト食品なども避けるようにして、新鮮な材料を使います。

タンパク質が不足しないよう、毎食、何かしらのタンパク質食品を使った料理を出すよう工夫しましょう。

関連情報

はとむぎの効能(強力な利尿作用)

疲労

病気の原因と症状

疲れというのは、多かれ少なかれ誰でも感じるものです。睡眠や休養をある程度とれば、疲れもとれるのが普通です。しかし、休養してもとれないような慢性的に起こる疲労だと、それは問題となります。

疲労には、肉体的疲労のほか、ストレスなどによる心の疲れの精神的疲労、脳や視神経が緊張した状態が続くことによる神経的疲労もあります。

肉体的な疲労は、あらゆる病気の症状としても考えられますが、代表的なものとして、糖尿病、肝臓病、胃腸病、貧血、内分泌代謝疾患、関節リウマチ、ガンなどがあります。

病気が原因ではない場合には、精神的疲労や肉体的疲労が重なって現れることが多く、これは、過労が蓄積したり、精神的・肉体的作業を長時間続けることなどによって、体内でエネルギー源となるグリコーゲンという成分が減ってしまい、エネルギー不足となっているのです。また、その一方では、筋肉への酸素の供給不足によって産生される疲労物質(乳酸)の蓄積が起こっています。

疲労感というのは、運動が不足しても現れますが、過度になっても現れるものです。日常生活で肉体労働が多いなら、横になってごろごろしたりして休息をとります。精神労働をしているなら、スポーツなどで体を動かすことが休息になります。いずれにしても、規則正しい生活を送り、じゅうぶんな睡眠をとることが大切です。

疲れているときの食事療法について

何かの病気が原因で疲れが現れている場合は、その病気の治療をすることが第一ですが、疲れが現れる原因となる病気がない場合には、休養をとりながら、疲れがとれやすい食事をしていきましょう。

しっかり食べてエネルギーを補給する

まずエネルギーを補給しなければなりませんが、中でも糖質から摂ることがおすすめです。糖質は体内に入るとブドウ糖になり、脳や神経系のエネルギー源となります。これは、精神的な疲労を回復させるために役立ちます。また、脂肪の分解をおこない筋肉のエネルギー源にもなるのですが、筋肉にたまった疲労物質をとり除くには糖質が必要なので、肉体的な疲労にも役立つということになります。

良質なタンパク質をとる

肉体労働によって筋肉を使ったときにタンパク質の必要量は増えるのですが、それだけでなく、精神的ストレスがかかったときにも必要量は増えます。私たちの体は、ストレスがかかるとそれに対抗するためのホルモンをいくつか分泌して、ストレスを乗り越えようとします。そのときに、それらのホルモンによってタンパク質の分解が亢進します。ですから、精神的にも肉体的にも疲れやすいという人は、タンパク質を多めに摂ると良いです。

ビタミン、ミネラルをじゅうぶん摂る

ビタミンB1やB2、ビタミンC、カルシウム、鉄分などは、疲労と関係のある栄養素です。日頃、疲れても栄養剤などを飲むと治まってしまう人は、こういった栄養が不足している可能性があります。根本的な方法としては、やはり、栄養不足にならないよう、毎日の食事に気をつけることでしょう。

調理のコツ

体を動かし過ぎたとき、または、大きな精神的ストレスがかかったときには、肉や魚、卵、牛乳、大豆製品などのタンパク質が不足しないようにします。また、ビタミン類が豊富な緑黄色野菜などを積極的に摂りましょう。

炒めものや揚げもの、サラダなどで、高エネルギーの油を上手に摂ります。疲れているときには食欲がそれほど無いでしょうから、酢や香辛料を利用して、食欲アップにつなげましょう。

肌あれ

病気の原因と症状

皮膚に潤いがなくなってカサカサする、ツヤがなくなってくすんで見える、弾力がなくなる、血色が良くない、こういった症状を肌あれといいます。皮膚の病気とは違います。

肌あれが起こる原因は、疲労やストレス、栄養の偏り、内臓などの病気といったさまざまなものが考えられ、ただ単に皮膚の表面の手入れだけをしても、症状が改善するわけではありません。全身が健康でなければ、健康で美しい肌は保てないのです。

そして、健康な肌を保つためには、食事療法がとても重要になります。
肌の基礎知識もとても重要です。

肌あれの食事療法について

肌には、体の栄養状態があらわれます。ですから、肌の状態を見ればその人の栄養の摂り方がわかるともいわれます。あれた肌の予防や改善には、まず、全身の栄養状態を良くするよう努めましょう。

各種ビタミンを摂る

健康で美しい肌のために必要な栄養素といえば、やはりビタミンを思い浮かべる人が多いでしょう。皮膚の代謝には、いろいろなビタミンがかかわっているのです。

ビタミンA:ビタミンAは、汗腺や皮脂腺の働きを活発にし、皮膚に潤いを与えます。不足するとカサつくばかりか、表皮の角質層が厚くなって、サメ肌のようになります。また、細菌に対する抵抗力が低下するので、ニキビができやすくなります。体内でビタミンAと同様に働くのはカロテンです。
ビタミンB2:「美容のビタミン」といわれるビタミンです。ビタミンB2は、皮脂の分泌を調整して肌をなめらかにします。不足すると肌が脂性になり、吹き出ものやフケが出やすくなります。唇の乾燥・亀裂や、鼻や耳の周辺の脂漏性皮膚炎などを起こすこともあります。
ビタミンB6:皮脂腺の働きを円滑にする作用があり、ビタミンB6が不足しても肌が脂性になります。
ビタミンC:メラニン色素の沈着を防いで、しみやそばかすの悪化を防ぎます。皮膚の結合組織の発育にも関係していて弾力をつくったり、細菌に対しての抵抗力を増します。
ビタミンE:皮膚の隅々まで酸素と栄養素を供給するために必要なビタミンで、末梢の血液循環を良くします。皮膚の代謝の全般に必要で、脳下垂体や副腎皮質ホルモンの分泌に関与しています。

良質なタンパク質を摂る

肌の栄養状態を良くするには、皮膚をつくっているタンパク質を補給することが必要です。特に、卵、肉、魚といった動物性のタンパク質を摂りましょう。これらには、皮膚をつくるケラチンというタンパク質の素材になるアミノ酸が多く含まれています。
良質なタンパク質が不足すると、肌はツヤを失ってカサつきます。免疫機能が低下し、細菌感染に対する抵抗力も低下してしまいます。

脂肪分と糖分を控える

生クリーム、チョコレート、バターなどを食べると、ニキビが悪化することがあります。これは、脂肪や糖を多く摂ることになって、体脂肪の合成が亢進され、皮脂の分泌が増えるからです。それ以外にも、肉の脂身やインスタントラーメンなどに多く含まれている飽和脂肪酸が多い食品は控えましょう。

調理のコツ

卵、肉、魚などの動物性タンパク質を欠かさないようにします。しかし、動物性脂肪が増えないよう、肉は赤身にし、鶏肉なら皮をはがします。バターやラードは避けます。
砂糖の摂り過ぎにも注意します。そして、ビタミン類が多く含まれる緑黄色野菜を積極的にとり入れましょう。

口内炎

病気の原因と症状

口内炎とは、口の中全体の粘膜や、その周辺(唇)に起こる炎症の総称です。頬や唇の内側など口の中の口内炎のほか、歯ぐきにできるものは歯肉炎、舌にできるものは舌炎、唇にできるものを口唇炎、口角にできるものを口角炎といいます。

呼吸をしたり、話したり、食事をするために、口は外部と接していて、細菌やウイルスが侵入する可能性が高くなっています。のどや鼻ともつながっているので、さまざまな粘膜で覆われているのですが、ウイルスなどが侵入すると、それによって炎症を起こしてしまうことがあるのです。

口内炎ができる原因は、そのほかにもさまざまなことがあると考えられます。なかでも一般的に多くみられる口内炎は、アフタ性口内炎です。アフタというのは、口の中の粘膜にできる潰瘍(かいよう)のことをいいます。疲労やストレスによって免疫力が低下していたり、栄養不足(ビタミン類など)になっていたりすることで発症すると考えられています。患部は赤くなり、そのうちに中心部が白っぽくなって、えぐれたようになります。食べたり飲んだりするとき、歯を磨くときなどに、刺激されて痛みが強く出ます。

ものを噛むときに、頬の内側を歯で噛んでしまったことがある人はけっこういると思います。また、熱いものを食べたり飲んだりしたとき、義歯が当たったときなどの刺激で粘膜が損傷し、これらが原因で発症することもあります。これらは、カタル性口内炎といいます。患部の粘膜が赤く腫れて、熱く感じるような痛みがけっこう続きます。

ウイルス性の口内炎には、単純ヘルペスウイルスに感染することでできるヘルペス性口内炎や、誰もが持っている常在菌のカンジダという真菌(カビ)が通常よりも増殖することで発症するカンジダ性口内炎などがあります。ヘルペスウイルスに感染すると、発熱や痛みを伴うことがあります。カンジダ性口内炎では、白いコケのようなものが付着し、斑点のようになります。こちらも痛みが生じます。

口内炎の食事療法について

粘膜の刺激になる熱いたべものや飲みものに気をつけながら、体の栄養状態を良くしていくことがポイントです。

刺激物を避ける

全体的に薄味に調理し、熱いものはもちろん、冷たいものや炭酸飲料、香辛料、酢といった刺激になるものは避けます。

食品添加物を避ける

食品に添加されている化学成分が口の中の粘膜に刺激になる場合があります。できるだけ、保存料や着色料などの使われていない食品を選びましょう。

ビタミン類をしっかり摂る

口の中はやわらかい粘膜で保護されているので、この粘膜の抵抗力を強くさせることが必要です。粘膜の生成に関わるビタミンA、B群、Cをじゅうぶんに摂取します。

タンパク質もしっかり摂る

ウイルス感染が原因の場合には、ウイルスに抵抗するための免疫機能を高めておく必要があります。それには、タンパク質をじゅうぶんに摂取します。また、タンパク質がしっかり働くよう、摂取エネルギーが不足しないようにしましょう。

調理のコツ

口内炎の予防のためには、ビタミン類、タンパク質を日頃から積極的にメニューにとり入れましょう。口内炎ができているときには、刺激となる香辛料や酢などは控えましょう。煮たり、蒸したり、やわらかく調理するのが良いです。

下痢

病気の原因と症状

便を見れば自分の健康状態がよくわかる、といわれます。水分を70~80パーセント含んでいて水に浮くのが理想の便ですが、それよりも水分が多く軟らかい状態の便が軟便で、さらに水分量が多い水様便が下痢便です。軟便や下痢便が繰り返し出て、腹痛や腹部の不快感を伴うことを下痢といいます。

腸は蠕動運動(ぜんどううんどう)といわれる運動をしていて、内容物は肛門へ向かい腸管内を進んでいきます。内容物が腸内を通過する時に、内容物に含まれる水分が体内に吸収されて、水分を適度に含んだ便になるのです。

腸の水分調節がうまく機能せずに腸の中の水分量が増えることが原因で下痢が起こるのですが、水分の分泌が異常に増える場合と、水分の吸収がじゅうぶんでない場合とがあります。また、腸の蠕動運動が活発になりすぎて、内容物が腸内を通過する時間が短くなり、腸で水分の吸収がじゅうぶんに行われないことでも、軟便や下痢便となります。

下痢の中で特に注意が必要なのは、何かの病気が原因の場合です。大腸ガン、ポリープ、潰瘍性大腸炎などの病気が原因となって腸がうまく機能しないと下痢が起こります。この場合は、原因となっている病気を治療することが第一です。

こういった病気がない場合でも、消化不良、暴飲暴食、ストレス、抗生剤などの薬の服用、体の冷えや寒さなどが原因になって下痢になることもあります。そして、下痢といっても便の状態はさまざまですし症状も違ってくるので、便の色や出血の有無、吐き気や発熱があるかなど、よく観察することが大切です。

下痢の時の食事療法について

下痢の原因が何らかの病気である場合には、病気の治療をおこなわなくてはなりません。そして、特に病気が無い場合には、原因となっているものをみつけることが大切ですが、ある程度は食事療法も効果的です。

消化が悪いものは食べない

食繊繊維が多く含まれている海藻やきのこ、こんにゃく、ごぼうなどの野菜は、食べないほうが良いです。消化が悪く腸を刺激するので、症状が悪化してしまいます。

ガスが発生しやすい食品は控える

豆類やいも類、バナナなどの食品は、腸内で発酵してガスを発生します。ガスは腸を刺激するので、こういった食品はできるだけ避けましょう。

アレルゲンとなる食品は避ける

食品アレルギーが原因で下痢になることもあります。人によっては、牛乳や乳製品、卵、魚介類などはアレルギーを起こす原因となるので注意が必要です。

調理のコツ

消化不良など急な下痢の時は、まずは白湯や番茶で水分を補給します。徐々に野菜スープやお粥食、普通食にしていきます。豆腐や白身の魚、鶏のささ身などを使って、煮たり蒸したりとやわらかい調理法を選びましょう。

便秘

病気の原因と症状

便秘は、排便の回数や量が少なかったり、便の質が悪かったりして、スッキリ排便できない状態です。理想の排便は、1日に1回、毎朝決まった時間にトイレに行って、気持ちよく排便できることです。

私たちが食べたものが消化・吸収された後、残った内容物が腸内に長い時間留まると、腐敗や発酵が進み、有毒物質が発生します。そして、腹痛や腹部の不快感、膨張感などがあらわれます。便というのは、つまり、体の中には不要なゴミであり、それがうまく排出されないということは大変なことです。たかが便秘、と思われがちですが、便秘は私たちの体にさまざまな不調をきたす、恐ろしい症状なのです。

良い便の場合は、水分が80パーセントくらいで、残りの20パーセントには、食べカスや腸粘膜がはがれたもの、腸内細菌が含まれているといわれています。よく耳にするバナナ状の便で、善玉菌が優位の状態です。良くない便には水分が少なくコロコロした硬い便や、水分が多すぎてドロドロした便があり、これらは悪玉菌が優位になっています。

特に原因となる病気がなくて起こる便秘を慢性便秘といい、慢性便秘は、弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)と痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)のふたつに大きく分けられます。

弛緩性便秘では、大腸の筋力が低下し便を押し出す働きが弱くなっています。お年寄りや運動不足の人に多く見られる便秘です。

一方、痙攣性便秘では、心配ごとや悩みごとといったストレスを抱えることで大腸が過敏になって収縮するため、便の通りが妨げられています。ストレスによるものは便秘と下痢を繰り返す症状もあり、これを過敏性腸症候群といいます。

便秘を改善、解消するためには、毎日の食事が大切なのですが、ほかにも、ストレスをためないようにしたり、適度な運動をして排出力をつけることが必要です。また、排便の習慣をつけることも大切です。便意がなくても、毎朝決まった時間にトイレに行くようにして、これを習慣化しましょう。生活が不規則になったり、便意があるのに忙しさのために排便できないことがあると、排便のリズムが崩れてしまいます。

便秘の食事療法について

便秘の種類によって、食事療法は異なります。

規則正しく食事を摂る

朝食を抜いたり、夜遅い時間まで飲食したりしていると便通が乱れます。食事は、1日3回、規則正しく食べることが大切です。朝食が腸を刺激してくれるので、特に朝食は抜かないようにしましょう。

食物繊維で便をつくる

便秘の改善には、便の量を増やすことが大事です。便の量を増やすには、便の材料となる食物繊維をしっかり摂ることです。食物繊維には、水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性があります。水溶性食物繊維は便をやわらかくし、不溶性食物繊維は腸を刺激します。

弛緩性便秘には、便秘薬に頼る前に、市販されている食物繊維が多く含まれた食品などを利用してみるのもよいでしょう。痙攣性便秘の場合は、腸管を刺激することで悪化するので、食物繊維が多いものは控え、消化の良いものにします。
水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含んだ食品、食物繊維たっぷりのイサゴールはこちら。

主食はご飯を中心に

ご飯に含まれるデンプン質の一部は、小腸で消化されずに大腸に達し、食物繊維と同様に働きます。パンやめんは小麦粉からできているので消化がよく、作用はそれほど期待できません。

頑固な便秘の場合には、白米よりも玄米や胚芽米のほうが食物繊維が多く摂れ、改善に効果的です。

調理のコツ

弛緩性便秘の場合、腸を刺激する食品を多く摂ります。主食にも副菜にも食物繊維の多いものをとり入れましょう。便のすべりを良くするには油が必要です。植物油、オリーブオイルを料理に使います。

痙攣性便秘の場合には、逆に、食物繊維が多い食品を避けるようにして、消化のよい食品や調理法を選びましょう。

摂食障害

病気の原因と症状

摂食障害(せっしょくしょうがい)とは、心理的なことが原因となって食事のとり方が病的になってしまうことをいい、これは心の病気です。摂食障害には、大きく分けて、食事をほとんどとらなくなってしまう「拒食症」と、大量に食べてしまう「過食症」のふたつがあります。両方とも90パーセントが女性ですが、近年では男性の摂食障害も増えているといいます。

拒食症は、神経性食欲不振症ともいわれます。この拒食症では、食事量が減ったり、低カロリーのものしか食べないことから体重が極端に減ってしまう、女性ならやせ過ぎで生理がこなくなってしまうといった症状があります。

はじめはただ単に「やせたい」という思いから意識的にダイエットをするようになり、それが長いこと続くうちに食べられない状態になって、顕著なやせ型になります。かなりやせてきても、積極的に活動を行い、本人には病気の自覚がありません。また、病気だとわかっても、やせたいという強い思いがあるため、なかなか治療を受けたがりません。

過食症には、いったん食べ始めるとやめられない、無理矢理食べては吐く、食べ過ぎたことを後悔して憂うつになる、といった症状があります。食べた後に食べたものを全部吐いたり、下剤や利尿剤を使って体重の増加を避けようとしたりします。

摂食障害は、栄養状態の悪さから、さまざまな体の不調につながって、最悪死に至ることもある病気です。周りの人から治療の重要性を伝える必要があります。摂食障害には、さまざまなストレスが要因となっていることも多く、周囲の人の理解やサポートがとても大切なのです。

摂食障害の食事療法について

治療では、精神的なアプローチのほか、薬物療法や食事療法、行動療法などがおこなわれます。

栄養剤の投与をおこなう

本人が自発的に食べるようにすることが原則ですが、どうしても食べられず、体重の減少が著しかったり、感覚の異常があらわれることがあります。こういった場合には、栄養状態が非常に悪化していて生命の危機なため、本人を説得しなければなりません。必要であれば、強制的にでも栄養剤をチューブを使って消化管へ入れたり、直接静脈へ入れる方法を用います。

食事は食べたいもの、食べられるものを

すべての栄養素が不足しているので、栄養状態を良くするためには、さまざまな食品を食べる必要があります。しかし、神経性食欲不振症においては、食欲の低下が著しく、食べられるものも限定されます。ですから、ある程度は本人の食べたいものや、食べられるものから食事をとるようにします。

消化・吸収が良いものから

精神的に落ち着いてきたら、まずは、消化が良く胃腸の負担にならないお粥のようなものから始めると良いでしょう。そして食べられるようになったら、徐々に普通の食事へと移行していきます。

なお、この間は、医師やカウンセラーなど専門家と相談をしながら、気持ちを整理させていきます。

調理のコツ

栄養バランスを考えながら、はじめは本人の嗜好や希望を優先させ食品を選びます。最終的には、すべての食品をまんべんなく食べられるようになることが目標です。

胃下垂

病気の原因と症状

胃下垂というのは、胃が通常の位置よりも下がっている、下のほうまである状態をいいます。これは、胃を釣り上げている筋肉が緩んだ状態です。ただ、胃全体が下のほうにあるわけではなく、上の端の位置は正常なのに下の端の位置が下がっている、というものです。つまり、胃がダラーンと伸びてしまっているのです。

生まれつき、このような胃をもつ人の多くは、やせていて筋肉が少ない人です。男性に比べ女性に多い症状で、なかには骨盤の辺りまで胃が垂れている人もいるといいます。

胃下垂だと太らない・・・、こんなことを聞いたことがあるでしょうか。

食事で口から入った食べものは、胃を経てから、消化されながら十二指腸、小腸へと進み、栄養素のほとんどは小腸で吸収されます。しかし、胃が下のほうにあることで、通常よりも、食べものが胃に滞在している時間が長くなり、栄養が吸収されるまでに時間がかかります。ですから、食べているわりには栄養がとれない、ということになります。

また、食べものが胃に残っているので、胃酸が多く分泌されてむかむかしたり、食欲不振になって太りにくいという傾向があるのです。

こうした生まれつきの胃下垂の場合でも、特に苦痛な症状がないということであれば、治療をする必要はありません。しかし、中には、胃が重く張った感じがする、鈍い痛みがあるなどの症状の人もいます。これは、胃アトニーという病気で、胃の筋肉の緊張が低下して、胃の働きが鈍くなっているのです。

お腹の壁の脂肪が不足していたり、腹部の圧力が低下しているやせ型の人は胃下垂だけでなく、内臓全体が下がっていることもあるといい、それを改善するためには、適度な全身運動や腹筋を鍛えることが良いといわれています。

胃下垂の食事療法について

全身の栄養状態を良くすることが、胃下垂の食事療法の目的です。一般的に、やせている人に多くみられますから、しっかり食べて内臓周辺の脂肪を増やし、内臓をきちんと支えられるようにしましょう。

たくさん食べる

少食で、あまり食欲がない人が多いので、がんばってたくさん食べるようにしましょう。間食に甘いものなどをとるようにして、エネルギーを補給します。

胃の負担を減らすような食べ方をする

胃下垂だとあまり空腹感がなく、1度に食べられる量が少ないので、何回かに分けて食べるようにします。1日の総量を減らすわけにはいかないので、胃の負担を軽くするように、何回にも分けて食べます。

胃液の分泌を刺激する

胃液の分泌を亢進して食欲を増すために、香辛料や酢などを利用しましょう。

調理のコツ

消化が良く、食べやすいメニューにしましょう。豆腐や納豆、牛乳、白身魚、鶏のささみ、むね肉などは、消化が良いタンパク質食品です。

油は、新鮮な植物油をサラダのドレッシングや炒めものに使いましょう。